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2_引き継ぎの作り方
相手のNHKと車輪の再発明 というお話
引き継ぎは自分から相手に、もしくは相手から自分に何かを受け渡すことである。
そこには自分と相手がいる。当たり前のように思われるかもしれないが、その当たり前が難しい。
自分が伝えたいことに終始し、相手の理解を図れていないことはないだろうか。そのようなことは無いと考えたとして、本当にそうだろうか。
引き継ぎには理解度を確認するテストはない、公的資格も発生しない(発生することもあるかもしれない)。
では、どうするか。
相手のNHKを探り続けることが必要である。どの項目について関心を示し、どの内容について反応が得られなかったか。
以上を怠ったとき、形だけの引き継ぎになる。
話は変わって、車輪の再発明の話です。聞いたことはありますか。
一般的な慣用句であり、「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らずに、同様のものを再び一から作ること」を指しています。
自分の後任者には自分と同じ苦労をして、同じ成長をしてほしい。そう思うこともあるかもしれません。
しかしながら、それでは後任者のスタートラインを自分のスタートラインと同じにしてしまうのではないでしょうか。それは本当に相手のことを思ってのことでしょうか。
私からの引き継ぎで車輪の再発明は禁物です。
自分のノウハウはすべて伝える、そこからより良い・新しいモノを生み出してくれると信じています。