林檎の妖精 #19
翌朝。
天気予報は的中した。快晴だ。
(夜は、奇麗な星空が眺められそうだ。)
折角だから、夜はもっと山の方へ車を走らせてみるか。奇麗に星空を眺めることが出来ると思う。
日中は、近所の商業施設に足を運んだ。中にフードコートもあるし、子供達が遊べる施設も揃っている。一日中いても飽きない。
新型ウイルスの影響で、遠出を控える傾向にあるので、家の近くにこういう施設があるのは非常に助かる。
文字通り、日が暮れるまで子供達と遊んだ。
ここ最近、あまり出掛けられていなかったので、子供達も嬉しそうだ。色々思い出も作ることが出来て、本当に良かった。
夕飯を食べ終えると、外に出て空を見上げた。奇麗な星空だ。
(よし、もう一つ思い出作りといこう。)
車に乗り込むと、家とは反対に車を走らせた。
少し走ると、妻が気が付いた。
「ねぇ、どこに向かってるの?」
「うん、せっかくだからもう少し星が奇麗に見えるところに行こうと思ってね。」
その言葉を聞いた段階から、琴は既にウキウキし始めている。
妻はやれやれといった感じで、お腹をさすっている。
辺りが徐々に暗くなってきた。もう少し進んだところに、大きな湖があるので、その辺りまで行ってみることにした。
Created by Ryohei Osawa
こちらは、キングコング西野亮廣さんが現在制作を進めている【夢幻鉄道】という作品の「二次創作」となっています。