林檎の妖精 #4
「該当・・・無しか。」
スマホで検索したが、1件も引っかからない。・・・今の世の中こんな短い単語で、該当ゼロなんてことあるか?関連しそうなものとか、何かしら引っかかりそうなものだけど・・・。
パソコンを立ち上げてみる。結果は同じだ。
イシキュアマナム・・・一体何なのだろう。そして、どこかで聞いたようなこの変な感覚は・・・?
その日の夕方、雨も止んで外が良い感じに涼しかったので琴を連れて少し散歩に出かけた。少し歩くだけでも気分転換になるだろう。玄関を開けると、意外と肌寒い。
(雨上がりとはいえ、思ったより寒いな・・・)
こんなに寒いものだろうか。
琴の方を見ると、そんなのお構いなしに盛り上がっている。やはり癒される我が子の笑顔。寒さは、私の気にし過ぎかもしれない。
そらを見上げると、空気が澄んでいる。雲もほとんどない。
明日は晴れそうだ。
歩きながら、何気なく琴に尋ねてみた。
「イシキュアマナムって、今はどこにいるの?」
「ん~とね、ずっとずっと遠くだよ。」
「いる場所は分かるの?」
「それがね~、分からないんだよぉ。」
・・・手掛かりなしか。とはいえ、琴の中では確固たる何かがあるようだ。
遠くにいる、昔からの友達か。
Created by Ryohei Osawa
こちらは、キングコング西野亮廣さんが現在制作を進めている【夢幻鉄道】という作品の「二次創作」となっています。
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