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林檎の妖精 #7

その日の夕方。気分転換に一人で散歩をしていた。

(明日から仕事か・・・)

日曜の夕方は憂鬱だ。いざ月曜が始まってしまえば、何てことは無いのだけど。何とかシンドロームって言ったっけ、例外なく毎週襲ってくる。

だからこそ、この何でもない散歩が良いのだ。

次第に、辺りが薄暗くなってきた。

(そろそろ帰ろう・・・)

そう思い、辺りを見渡した時。思わず、身体が固まってしまった。

「あれ、ここどこだ・・・?」

見覚えがない、全く見覚えが無い広場に立っていた。家からそう遠くまで離れてはいないはずなのに、どこを見ても全く場所が分からない。

困った。

ここ最近、不思議な体験をしたこともあって何だか妙に不安になる。ひとまずここから離れよう。

歩き出そうとしたその時だった。後ろから、もの凄い光が辺り一面を照らす。眩しい。ほとんど目が開けられない中、薄目でその光の先を見ると、何かが近付いてくる・・・。

車・・・?いや、もっと大きい・・・。あ・・・、列車だ。

ふと足元に目をやると、私はレールの上に立っていた。慌てて、その場から離れる。

ゆっくり、ゆっくり列車が近付いてくる。私の目の前で、ゆっくりと停止した。

扉が開く。だれも降りてはこない。

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Created by Ryohei Osawa

こちらは、キングコング西野亮廣さんが現在制作を進めている【夢幻鉄道】という作品の「二次創作」となっています。

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 めちゃめちゃ感動しました、オススメです。T_T


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