「ライター」と括られた全く違う仕事たち
最近twitterアカウントにDMでお仕事依頼のご連絡を頂くことが増えました。
SNSでの発信が当たり前になった今、求められているのはインフルエンサーだけではなく、お仕事として「文字を書ける人」なのだろうと思います。
しかし、ひと口にライターと言っても実は日本には(海外でも同じなのかは分からないので日本限定の話)色々なジャンルで違うお仕事をされている方々がたくさんいて、必要なお仕事を必要なライターに頼みたいのにうまく見つからないということが起こっています。
そこで、私が考える「ライター」という職種のジャンル分けをしながら、最後に私ができる「ライター業」についてまとめてみようと思います。ちなみにここでいうライターは「自分の書いた文章で原稿料をもらっている」という定義とし、アフィリエイターはライター業に含んでおりません。
主にライターと言われているお仕事を挙げてみました。(もし他にも思い出したら追記するかもしれません)
①コピーライター
②シナリオライター
③書籍ライター
④記事ライター(WEB)
⑤記事ライター(雑誌)
A.アンカーのみのライター(素材をもらい1記事にまとめる)
B.撮影同行して取材から行うライター(自らが取材した内容をまとめる)
C.編集者とタッグを組んで企画の細かい作業を行うライター
D.1企画の絵コンテから世に出るまでの全ての業務を行うライター
以下から一つ一つどんなお仕事をしているのかを解説していきます。
①コピーライター
キャッチコピーを考えることが主軸のライター。広告業界にて活躍するこちらのお仕事は一言で言うと「人を動かす1文を書く」というのが役割です。
人の行動を促す、見た人が欲しくなる・見たくなる・買いたくなる・行きたくなるというような「心に刺さる名文の作り手」です。
物事を正確に伝える・分かりやすく伝えるということよりも、人を惹きつける言葉というところを考えるのがお仕事だと私は認識しています。
(専業コピーライターさんもし間違っているところがありましたら教えてください)
②シナリオライター
こちらは「ストーリーを考える」のがお仕事のライターさんです。
起承転結を考え、辻褄を合わせ、ドラマチックな出来事で人の心を動かすストーリーを紡ぎ出すのがお仕事。
YouTubeでの放送作家というところまで広く定義すると、物語を作るというだけではなく、人の喜怒哀楽を誘うショートストーリー・オチのある展開を生み出せる書き手というところだと思います。
(専業シナリオライターさん間違っていたら教えてください)
③書籍ライター
書籍の企画立案をして編集者とともに1冊まるまる手がけるライターさん。有名人の書籍などはゴーストライターを立てて、ライターの名前が出ない場合もあります。書籍の内容によって作業工程は変わりますが、
・書籍の章立てに沿った内容の取材
・場合によってはイラストや表の発注
・有名人への取材
などが必要です。雑誌やWEB記事と違うところは「1冊を通しての本のテーマ」という大きな結論に向かって、一つ一つの章立てで起承転結を組み立てていくロジックが必要だということです。編集者や著者の希望を加味しながら、加筆修正していく柔軟さも。また、雑誌やWEBライターと違いは1つの仕事に対する拘束時間の長さもあります。支払いは著者とならない場合は原稿料での支払いが通常で、印税での支払いにはならないケースも多いです。(印税契約が書き手の特にならない部数の場合もあるので、どちらがいいかはケースバイケース)
④記事ライター(WEB)
ここは近年かなり増えてきたライターで、正直ピンキリがあるのでお仕事依頼する時には選び方に注意が必要なところだと思います。
まず注意しなければならないことは、ライター業というのは専門の資格を有しないお仕事なため、「名乗ればその日からなれてしまう職業」だということ。仕事としての実績がなくともライターと名乗ってお仕事募集に応募することが可能なため、そのライターさんの筆力には差があるのが現状でしょう。発注側に見極めが求められるところであり、雑誌よりも拘束時間は短いため単価は雑誌より安価な印象です(有名人は除く)。
ここからは、WEBメディアによるライター業の違いを記載していきます。
キュレーションメディアでのWEBライター業
一時期ブームとなったキュレーションメディアは、原稿確認・掲載依頼を省いた雑な作り方が問題となってしまいましたが、現存しているサイトではしっかりとした確認が行われているようです。そこでは企画としてまとめたい内容にマッチする投稿(主に写真)を探し出して掲載許可を取ります。そして「現在のトレンドは●●!」と言った主軸テーマとともにそれぞれの投稿者の写真とアカウント名の掲載をしているようです。
このライター業の場合に必要なスキルとしては、
・現在のトレンドを見極める
・トレンドに合った素材をSNS上で見つけ出す
・投稿者とやりとりができる
・主軸のテーマに合った文章を分かりやすくまとめられる
このあたりでしょうか。
インフルエンサーライター(コラムニスト)
そして元々ブログを発信していたり、SNSでの文章が受けてファンを持つインフルエンサーに企業が依頼してライターとなる場合もあります。企業の持つニュース・コラムサイトにて記事を記載しているインフルエンサーライターは、それぞれがファンを持ち、それぞれが自身のSNSで集客できるのが特徴。記載する内容としては物事をリサーチして正確に書くというよりも、そのインフルエンサーが「あるテーマに対してどう考えるか」という思想メインの記事が主軸です。一言で言うと「ファンとの共感」。文を通したコミュニケーションの場を作るというイメージで捉えています。
タイアップ記事・編集記事WEBライター
最後に紙媒体のWEB版や企業ページなどで紹介したいアイテムやイベントなどをレポートして正確な記事がかけるライターさん。こちらは雑誌ライターさんが兼任する場合も増えてきました。企画立案をすることもあれば、先方からのオファーで企画をいただいて取材に入るというケースもあります。
この場合のライターさんは経験者であることが必須で、求められるスキルとしては
・企業の希望する企画内容を理解する
・希望に沿った文章構成ができる
場合によっては企画に沿った商品のリースや、商品の原稿確認、撮影立ち会いなども必要です。小さなメディアでは、ライターがカメラマンを兼ねることもあります。
ちょっと息切れしたので⑤については次の記事に。