家事能力
以前、私の知人から相談されたことを思い出したので、書きます。
その知人は大学時代からの友人でした。
知人はその大学で知り合った彼女とお付き合いをしていたので、結構交際期間は長かったと思います。
10年ほどの交際期間を経たのちに結婚しました。
結婚して数ヶ月ほど経った頃、知人から飲みの誘いがあり、その夜は知人の結婚生活を肴に心地よく酔って解散しました。
その後2、3回飲みの誘いが続いたので、私が流石に新婚なのにこんなに外で酒を飲むことがいかがなものかと思い、知人に結婚生活を大切にした方が良いのでは?と切り出しました。
すると知人は、奥様の家事についての悩みを私に打ち明けました。
家事と言っても特に料理の件なのですが、料理が本当に下手であるようです。
これまでの交際期間でなぜ気が付かなかったのかも祇園でしたが、私が料理が得意なのを知人は知っていたので、どうしたら妻の料理の腕が人並みに上がるものかと相談を受けました。
そこで、一度知人宅に伺い、奥様の料理の腕を確かめてからどうするかを相談しようということになりました。
そしてワインを手土産に知人宅に伺い、晩餐を共にしました。
そこでわかったことは、奥様は微妙な味の調整に気がつかないようだということ、火加減がわからないことなど、初歩的なことがわかっていないことがわかりました。
それを知人に伝えて、今度は私が料理を知人宅で作って食事をしようということとなりました。
食材を買って知人宅に伺って料理を作り始めると、奥様は私の料理を作る工程を観察し始めました。
そして奥様が「実は料理も自信がない」と仰ったので、私は「簡単にできる料理もありますよ、一緒に作りませんか?」と言って、教えながら料理を作りました。
お浸しの野菜の茹で加減、浸す時の出す汁の塩加減、出汁の取り方、具材の切り方など、その日に作る予定の料理を、気がつけば私がアシストする形になって奥様が作っていました。
奥様は料理が嫌いではなく、基本ができていないだけでした。
そして料理が不得意だと思い込んでいただけでした。
このことを知人に伝えると、知人は夫婦で一緒に料理を作ることを奥様に提案して、その後二人とも料理の腕が上がりました。
元々このご夫妻は凝り性なので、きっかけができればあとは二人で進んで行けたようです。
一時はあまり関係が良くなく、すれ違っていた時期もあったようですが、ボタンのかけ違いのようだと気がつけば、すぐに改善される、こういう関係もありますよ。
私の経験を元に、いろいろな方のお悩み事を伺っております。
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