一時期、ビジネス関連の書籍を読み漁っていた時がありました。
それで家の中の書籍が溢れかえってしまい、一度断捨離をしたことがありました。
家の中にあまり仕事を持ち込まないようにしよう。
そう思っていたはずなのに、今回家の中の本を断捨離しようと動き始めると、気がつけばビジネス書籍が以前よりも増えていました。
そしてさらに気がついたことは、ミステリーなどの文学小説は、いつか読もうと思って書棚に入れたまま読んでいない本が溜まっていることでした。
ここ数年、ゆっくり本を読むことを楽しむ時間すら作れていなかったんだ、、、と改めて振り返すことになりました。
中学生の頃から読み続けているファンタジーの連載小説、ノーベル賞作家の作品、古典文学などなど、最後まで読み切っていない本も、最初から1ページも開きもせず、本棚に置きっぱなしという本が、少なくとも数十冊はありました。
大体、書籍を買うときはすぐに手に入れる性分なので、初版が多いのですが、みると、6年ほど経過している本もありました。
ふと、思いつくことがありました。
6年前から色々と落ち着かなくて、周囲に忙殺されていて、自分の時間すら持てていなかった、それが6年間も経っていたのです。
本の断捨離から、自分のここ数年の生活を振り返ることになり、いかに自分を大切にしていなかったかを知りました。
自分の時間を大切にしていた頃の私は、仕事から帰った日の夜、眠気が来るまで本を読み耽っていたり、休みの日は料理をして、映画を見ながら料理を肴にお酒を楽しんでいたりしていました。
時間の使い方、楽しみ方は変わるだろうけど、もう少し自分を労わろうと、本の断捨離をしていて考えさせられました。
そして断捨離を進めていくと、今まで「この本は永久保存版だ」、「人生の座右の書だ」と思っていた本が何冊もあったのですが、改めて手に取ってみると、昔ほど心が揺さぶられなかったり、この本は捨てようと思っていたものを改めてページを開いてみると、今だと心に響く内容であったりしました。
こうなると、簡単には断捨離が進みません。
とりあえず、もう絶対に読み返さない本だけを選んで、週明けにさよならをしました。
これから迷っていた本を一つづつページをめくりながらまだ一緒にいるべきかを考えようと思います。
自分を見直すという意味でも、こういう時間や機会を持つことって結構良いことでもあるのだなと思った次第です。