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【リバース1999考察】上映説についてのディベート
こんにちは。
前回のリバース1999の考察記事の方、
色んな方にお読みいただき嬉しい限りです。
中でも、記事を書く発端となったJenos氏から
直々に上記事を取り上げていただけたのは光栄の極みです。
上記事の中でJenos氏から
いくつか質問をいただいていたのですが、
私のリアルの方が多忙で、なかなかお返事ができず、
今回やっと返答の記事を書くに至りました。
お待たせして申し訳ありません。
もう既にどういう話だったかも曖昧かもしれませんが
本記事にて1つずつ、私の考えを返答させていただきます。
また、本記事は上記事への返答を行う関係上、
長文の連続となり非常に読みにくくなっております。
ご了承ください。
▼Xの発言について
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ただ、sallyB氏は上述の公式動画に於ける
2つめの命題「でも、これから先もないとは
限らないよね?」という意味深なXの発言について
触れてらっしゃらない為、
この点をどう考えるのかは興味があります。
過去の自分との遭遇④過去の自分と出会う事がないとは限らないのなら。
例えば、ストームから免れている人物も
再構築されるのだとしたら。
例えば、再構築前の「自分」も
再構築後に存在するのだとしたら。
この謎が本当に厄介なのは、
この2つめの命題が存在するからだと
自分は考えていますが、いかがでしょうか?
ご指摘ありがとうございます。
公式動画にてXが発した「でも これから先もないとは限らないよね?」という発言についてどう考えてるか、というお話ですが、
これについてはすみません。
正直なところ意図的に無視していました。
なぜかというと「Xの警告」は、
まだ起きていない事象だからです。
ストーム解説という名目の動画での発言のため、信憑性高く聞こえるこの言葉ですが、実際のところ、作中ではまだ「異なる時空の自分自身に遭遇した者はいない」が正です。
Xの発言は可能性として真っ当な意見だとは思いますが、
作中では繰り返し「確認されていない」と描写されています。
そのため私は「Xの警告」は警告に過ぎないと判断し、
不要な仮定と考え、意図的に無視する立場を取っています。
(いわゆる『オッカムの剃刀』です)
▼並行世界の時代ズレについて
◇並行世界の時間
「個人的に並行世界(パラレルワールド)とは、
現代と同じ時間軸で進む世界を指すのでは?
と思います」
とお書きになっています。
自分は、並行世界は全て同じ時代、
同じ時間である必要は全くないと考えています。
寧ろ、リバースの舞台となっている世界と
異なる時間のものである方が圧倒的に多いのではないか
と考えています。
(中略)
此処での要点は、かって掲揚されていたような
絶対的な時間、何処まで行っても等しく流れる時間
という概念は、マクロなスケールでは通用しない
という事が相対性理論に基づく数々の実証によって
明らかにされている、という事です。
「並行世界による上書き説」で時代がズレるのはなぜか、という私の疑問に対するお答えですね。ありがとうございます。
相対時間の理論を元に、パラレルワールド同士で時間が共通している必要性はどこにも無いというお話だと受け取りました。
これについてはその通りだと思います。
Jenos氏の論拠も理解できますし、そもそも私の「並行世界というのは現代と同じ時間軸で進む世界を指すのでは?」という疑問も感覚の域を出ないものでした。
◇再構築説の疑問について
また、この考え方に基づけば、公式に、
ストームは過去に遡行するだけでなく未来にも至ると
明示されている点も説明できます。
一方、再構築説では、再構築する為のファクターが
完全に揃ってるとは限らないという、
比較的ネガティヴな側面を加味しながら
被災地が変わる事を説明するように見受けられます。
これでは、過去の世界が再構築される事
(材料不足だから、過去になる?)は説明出来ても、
未来の世界が再構築される事については
どう考えれば良いのだろうかという疑問は感じます。
平たく言うと、再構築説では
ストームによって未来に至るケースがある事の理由を
どうやって説明するのだろうか、という疑問です。
一応、この部分についても返答をしておきます。
恐らく私の考えていた再構築説のイメージが
正確に伝わっていなかったかと思います。
ストームによる再構築の流れは下記をイメージしていました。
新たな世界の「設計図」が作られる
現世界の要素が分解される
分解された要素を「設計図」に従って組み替える
新たな世界が作られる
つまり世界の再構築の前に、
新世界の「設計図」が描かれているというイメージです。
構成要素の不足から過去になるわけではなく、
設計図に描かれているのが過去時代だから過去になる、
というイメージです。
よって設計図次第では未来にもなり得ると考えています。
では、設計図とは何なのか?
誰かが意図的にストーム後の世界を決めているのか?
そういった再構築説の疑問点を補ったのが、
最初から「誰かの意思」を織り込み済みとした
「上映説」だった、という流れでした。
(伝わりにくくて申し訳ありません)
◇並行世界説のランダム性について
並行世界説から見れば、どの時代の並行世界から
移動してくるか(交換されるのか)は
ランダムだからだと、一応、当座凌ぎの説明は
可能でしょう。
ですが、何故ランダムだと言い切れるのか、
本当に規則性は無いのかと問われると、
現時点では残念ながらお手上げです。
そして、この点について、
本当に細かい指摘だけさせていただきたく思います。
まず、並行世界説とは下記のような内容だと認識しています。
『並行世界説』
ストームとは、並行世界を現世界に上書きする現象。
並行世界ごとに時代は共通していないため、
上書きの際に時代がランダムに変化する。
ここで疑問なのですが、
作中で起きたストーム前後の時代変化は
本当にランダムでしょうか?
Jenos氏が過去に作成されていた
各ストーム表を引用させていただきますが、
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これを見る限り、9回中7回は
綺麗に時代が「過去」に飛んでいます。
ランダムに時代が変化する場合、
「連続して時代が過去に移動する」のは、
実はかなり確率の低い事象かと思います。
1910、1990など様々な数字が描かれたボールを
ランダムに取り出した時に、綺麗に数字が
小さくなる順に取り出される確率のようなものでしょうか。
もちろん、あり得ないことではないですが
本当にランダムならば、時代はもっと
無軌道に変化してもおかしくない気がしています。
◇余談
ストームの時代変化について、
気になっていることがあるのでここに備忘録的に記載します。
上記の表を見ると、時代が未来に飛んだのは下記の2回ですね。
・6回目:1913→1966?
・9回目:1914→1990
偶然かもしれませんが、表だけ見ると
「1900年よりも過去に飛びそうなストーム」の時だけ
未来に移動しているように見えます。
つまり、ストームは1900年の壁を越えようとした時に
未来に移動するのではないでしょうか?
これはもちろん、根拠のない与太話です。
実装キャラの中に1800年以前出身のキャラもいますから、
ストームでその時代に戻らないなら、彼女らは
いつどうやってスーツケースに来たのか?という
矛盾点もあります。
そんな無意味な余談ですが、他に書くところもないため
ここで書き留めさせていただきます。
▼ストームの影響を受けない地域について
②ハインリヒは何故顔が違うと言われないのか
この点は現時点で可能性として考えられる
ストームの特徴が見落とされているから、
疑問に感じられているのではないかと
察せられます。
その特徴とは、「ストームの影響を
受けない地域がある」という点です。
此処で言っているのは、財団本部や教団の島等、
所謂、免疫区域ではありません。
ハイリンリヒは元々確かにイゾルデやカカニアと
同時代のウィーンに居た→しかし、何らかの形で
ヴェンデッタと接触し、その主張を実体験する為に
彼はわざわざストーム影響地域に赴き、そして
実際にストームを乗り越えて、再び1914年の
ウィーンに戻って来た→一方、その間のウィーンは
ストーム影響対象外の地域だった→だから
イゾルデやカカニア達から見れば、
ハインリヒは彼女達が元々知っているハインリヒに
他ならない。よって、彼女達にとって
認識齟齬は起こらない。
これは、そもそもストームの発生地域は「全世界」ではなく
「世界各所で局所的に起きる現象」の可能性がある、
というお話でしょうか?
その上で、6回目のストーム発生から
8回目のストーム発生までの間、
ウィーンがストーム影響対象外だった、
という可能性のお話と認識してよろしいでしょうか?
その場合、下記の疑問があります。
免疫区画以外でストームを免れた地域は
今までに描写されたことがあるか?ストームが局所的に発生するならば
流石に、その地域内外で時間ズレによる
混乱が起きるのではないか?
個人的には上記の点からストームが
局所的災害であるという事に
疑問を抱かざるを得ません。
私の読み飛ばしている描写があれば申し訳ないです。
▼最後に
私の回答は以上となります。
読みにくい長文の連続となり申し訳ありません。
色々と反論めいたことを書かせていただきましたが、
私もJenos氏と同じく、
並行世界説を否定する立場ではありません。
むしろ、ストームについてこういった
議論を交わせることを嬉しく思います。
リバースの世界を楽しむ方法は多くあると思いますが、
こういった世界考証をあれこれと重ねることが、
私個人の楽しみ方の1つなので、
それを交わせる方がいるのはありがたいことです。
リバース:1999という作品と、
真摯な考察者、Jenos氏に敬意を。