見出し画像

音楽教室のピアノの演奏会で緊張が量産されていた件

せっかくのピアノ演奏会なのに・・・

ひょんなことから、ある音楽教室の先生とご縁ができて、その方の主催するピアノの発表会にゲスト参加してきました。子供から大人まで十数人が思い思いの曲を演奏されて、私もアコギで弾き語りさせてもらいました。
会場には70人ほどのお客さんが観に来られていて、とても盛況な発表会だったのですが、私には終始気になることがありました。

それはそのピアノの先生が「緊張」という言葉を多用することでした。

「緊張しぃだから、最後の挨拶かんじゃったらどうしよう」
「緊張で手が震えちゃうな」としきりに言ったり、

今から初舞台という生徒さんには
「緊張するかもしれないけどいつも通りがんばって」
などと声をかけています。

「これだと緊張が気になる人が余計に緊張してしまうなぁ」と心配になってしまう舞台袖でした。

緊張しない2つの秘訣とは

打ち上げで生徒さんから「サリィさんは人前で緊張したりしないんですか?」と質問を受けたので、特別に「2つの秘訣」をお教えしました。
(生徒さんは私があがり症克服トレーナーであることを知りません)

秘訣1.「緊張」「あがる」などの言葉を使わないこと

1つ目は、「緊張」「あがる」などの言葉を口にしないことです。
「緊張」という言葉に悪いイメージがある人が「緊張」という言葉を聞くと脳は「体が震えたりガチガチになって上手く弾けなくなるやつか~」とその状態を想像します。
脳は、想像するとその状態を作り出そうとするので実際にあがってしまいやすくなります。

また、想像することは追体験しているのと等しいので、余計に緊張という言葉に敏感になります。これは、「緊張しないように」などと「~~しない」という打ち消しの言葉を添えても同じ事です。

秘訣2. 落ち着こうとしないでテンション高く臨むこと

2つ目は、落ち着こうとせずにテンション高く本番に臨むことです。
人前に出て何かをするときには、脳は「今パワーを出すときだよ!」と体中にエネルギーを送ってくれます。
それをダメなこととして落ち着こうとすると、脳が混乱して余計にあがってしまいます。

ドキドキを抑えようとせずに、「エネルギー湧いてきた!!テンション高く行くぞー!」と臨むことで体のエネルギーが外に発散されて、演奏しやすい状態になります。


「演奏会前に聞きたかったわー!」と生徒さん達が言っている中、
隣で聞いていたピアノの先生は早速、
・緊張という言葉を使わないこと
・落ち着こうはダメ!テンション高く臨む!
を教室のルールにするとおっしゃっていました。

「私が一番緊張しぃだから気をつけないとなぁ」と言う先生に、「あ!先生もう“緊張”って言ってる!」と生徒さんにつっこまれてタジタジだったのがとっても可愛かったです。

自分のためにも人のためにも・・・

きっといろいろな場面で、このピアノの先生のような自他への声掛けが行われ、自分も人をも無意識的に緊張に誘導してしまっている事案が発生していると思います。

ぜひ自分自身を良い状態へ持って行く意味でも、人をネガティブな方向に導いてしまわないためにも、「人前で話すのがラクになる!5つの魔法」を読んで言葉の使い方をマスターしてもらえると嬉しいです!

参考になったと思ったら「いいね♡」をぽち。

ピアノ・演奏者向けのあがり症克服メンタルトレーニングも提供しています。


いいなと思ったら応援しよう!