現場に成果をもたらすルールの作り方・向き合い方
営業ハックのささだです。
今日のテーマは「ルール」について考えていきたいと思います。
そもそもルールの語源ってご存知ですか?諸説あるんですが、その1つに古代ローマ人が使った王様という意味の単語。「真っ直ぐな棒」と言う意味で、そこから一律的な規則、支配を指す言葉に変わってきたと言われています。政治的指導者のことを「ruler」と言うこともあり、やはり”支配”という意味が強いんですよね。
実際に日本では「ルールは絶対」という文化や考え方はあるかと思います。「なぜルールを守るべきか?」という議論に対し、「ルールだから守りなさい」という議論にならない議論が意外と教育の現場ではあったりします。
ルール作りに目線を少しずらしてみると、ルールを作る人って誰が多いでしょうか?
会社内で言えば社長や上長等、やっぱり偉い人なんですよね。偉い人が自分のやり方や方針を実現するためにルールを設定されているケースが多いと言うことです。もちろん、組織として同じ方向を向かっていくことを考えれば、一定のルールは必要だと私も思います。無秩序な状態で気づいたらみんな同じ方向を向いていたとはなかなかならないですからね。
ただ大事なポイントとして、ルールを守るべき理由がルール策定と同時にできているのか、ここは常に考えて欲しいポイントです。
少し組織論的な目線で考えてみると、バーナード氏の組織における定義は「2人以上の人々が意識して調整を行う、さまざまな活動や力からなるシステム」です。そして、組織が機能するための要素として「共通目的」「協働意欲」「伝達」の3つを取り上げています。
ルールはこの伝達の簡易化にあたります。誤った認識をしないようにすること、また意思決定において常に判断をするのではなく無意識でできる状態を作ることにあります。赤信号を見て「止まらなければいけない理由」を考えて止まる人は少ないはずです。これと同じでルールがあることで、”わざわざ”考える手間を減らしていると言えます。
しかし、考える手間を減らす=思考停止状態が続きすぎると、ルールと現場の不一致が起きると言うことです。ルールが機能するのはあくまで前提が整っている時です。赤信号の例で考えれば、子供の頃の交通学校とかで「赤信号はみんな止まる。青信号では車や人が進んでくる」という教育、もっと突っ込んだ言い方をすれば洗脳がされているから、そのルールは機能します。海外でもCIE(国際照明委員会)が信号の色を指定しているので、基本的にどこの国も同じ色を使っています。うちの息子の絵本に「オレンジ」の信号がありました(中身はオレンジジュースが出てきます笑)。ただ世の中のルール=当たり前とずれているので機能しないですよね。
つまり、ルールは前提合わせが機能するわけで、世の中の前提が変わったらルールそのものを変えなければ、機能しないと言うことです。
ルール作りで大事なことは
1)理想・目的・目標を達成するための手段となっている
2)誰もが同じ認識が持てる内容になっている
3)判断に悩む要素を排除している
4)ルールを無視する人が恩恵を受ける設定になっていない
5)ルールはしっかりと周知されている
1の「理想・目的・目標を達成するための手段となっている」を信号機で見れば、事故のない社会を作るですね。3の「判断に悩む要素を排除している」は結構重要で、人によって判断が異なってしまえば、ルールが形骸化したり、機能しない可能性を自ら生み出しているケースが多いです。
ルールは一定期間運用されると、それが当たり前になり、とかく思考停止になりがちです。ただこの思考停止状態で不利益を被るのは、実は一生懸命ルールを守っている人です。ルールを守っている人が報われる、そんな社会にしたいですし、うちの会社はそれが当たり前になるように日々向き合いたいと思います。
今日は以上です。1日頑張りましょう!
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