「保育園の合格通知がきて落ち込んだ」そんなおかぁちゃん達へのロングレター~主人公は、あなたです~
【こんな方を元気にしたい】
・2022年春から子供を保育園に入れられることになった。
・が、様々な理由で復職したくない。あるいはどうすればいいかわからず泣きそう。誰かに話を聞いてほしい。
・保育園、落ちればよかったのに…と思ってしまう。
あぁ、そろそろ保育園の結果がでてるんだ。
区からの配信メールを見てそう気がつきました。
さて、4年前の私のお話です。
仕事に戻ります!とか意気揚々と言ってたのに。
第10希望までぎっしり保育園を埋めたのに。
いざ結果発表になると「落ちていてほしい」。
いざ受かると「仕事に戻りたくない」。
そして同時に襲ってくる「どうしたらいんだろう…」という混乱。「落ちた人もいるのに、私はなんて最低なんだ…」という自己嫌悪。
もしかしたら同じような思いをしている方がいるかもしれない。そんな方が、少しでも元気になるきっかけがつくれればいいな。私の考えや経験談が少しでも役にたてばいいな。
そう思って大急ぎで筆をとった次第です。
【3行おまとめ】
・どちらを選ぶにしても「自分のために」選択してほしい。
・一通り考えたら「それは、本当なの?」と自分にきいてほしい。
・どっちに行っても、成功になるか失敗になるかは自分次第。
◾️自分の気持ちを素直に把握しよう
「だって上司が早く戻れっていうから、戻らないと」
「3歳までは親が必要っていうから、一緒にいないと」
「お金がないと困るから、戻らないと」
「0歳児は一生で一度だから、一緒にいないと」
きっとおかぁちゃんの頭の中は、今色々な言葉でぐるぐるしていることでしょう。どうしよう、どうしよう。そう焦っているかもしれません。とても身に覚えがあります。
そんなおかぁちゃんに1つだけお伝えしたいことがあります。
その言葉は、その理由は、誰のためですか?会社のため?子どものため?家のため?世間体のため?
そんなの全てどうでもいいのです。
他の誰でもない、おかぁちゃん自身のため。
そのために理由を探して、言葉を紡いでみてください。自分と素直に向き合うことが何を決定するにしても一番大切なのです。それが納得して進む、唯一の道なのです。
なぜなら脳はコントロールされるのが嫌い。自分で決めたことのみに唯一心地よく従えるようにできているから、だそうです。
「こんな悩み格好悪い」
「こんなこという自分は嫌いだ」
そう思うこともあるかもしれません。
でも、すべてひっくるめておかぁちゃんなんです。自己中な感情も、どす黒い言い訳も、人間なんだからあって当然なんです。目を背けず、自分と一生懸命対話してみてください。
持っていてはいけない気持ちなんて、ありません。
◾️自分と向き合うためのヒント
そうは言っても手探りで自分と会話するのは難しいです。なので、私の経験をもとに自身に投げかける質問をいくつか書いてみました。
実施の際のポイントは以下3点です。
・口に出す、書き出すなど頭の中だけで考えない
・話を聞いてくれる人がいれば聞いてもらう
・数分でやろうとせずじっくり考える(お急ぎなのは重々承知ですが)
少しでもヒントになりましたら幸いです。
・なぜ、保育園に預けたくないのか、戻りたくないのか
子供が可愛いから?仕事が面倒だから?単純に不安だから?「預けたくない」「戻りたくない」の裏側にある理由をしっかりブレイクダウンして考えましょう。
・◯◯しないといけない、すべき、は真実なのか
「戻るべき」「預けるべき」「一緒にいるべき」。この「べき」は本当でしょうか?誰かの意見を極端にしたものや、自分の考えを一般化してしまったものではないですか?
・もし1年後復職するとしたら、何を思うのか
子供と1年いたからもう十分!なのか、子供はいつまでも可愛いからやっぱり1年後も躊躇する、なのか。それに対して、今のあなたはどんな考えを持つのか。
・これから訪れる1年は、あなたの人生の中にとってどんなものなのか
とっても大切な1年ですが、考え方を変えると人生100年時代の中のたった1年かもしれません。目の前の選択肢で迷いすぎてしまう場合、遠くをみて考える・俯瞰して考えるとヒントになるかもしれません。
・今話したこと、それは「自分を主人公にしている」のか
「会社がこうだから」「子供がこうだから」。おかぁちゃんの言葉の主語は誰ですか?人生の主人公はおかぁちゃん自身。会社でも子供でもありません。自分が主語になっているか、振り返ってみてください。
・今話したこと、それは「本当」なのか
一番大切な質問です。今話したことは本当ですか?言葉一つ一つに違和感はありませんか?自分の声だと胸を張って言えますか?
◾️0歳で預けた私が今、思うこと
保育園の合格通知がきて、すごく落ち込みました。会社に一次は落ちたと嘘をついて、返事を引き延ばしました。が、結局人の目を気にして戻りました。
復職後、めちゃくちゃ多忙となり、いつもイライラしていました。睡眠時間がまともにとれず、土日も疲れ果てて、1年半後には働きすぎて休職にもなりました。
「人の目が気になる」という観点で道を選び「早く戻らないと」「期待通りに働かないと」「飲み会も今まで通りでないと」「出来ないなんて言わないようにしない」そう思って自分を押しつぶし続けました。
この観点で言えば、戻ったのは「大失敗」です。
しかしその後、自分と向き合ってやりたいことを突き止めて、思い切って32歳で転職活動をして現在の会社に出会いました。
辛いこともありますが「自分がこうしたいから」という視点で道を選び、たくさんの新しい経験をして今にいたります。
この観点で言えば、1日でも早く戻り失敗→転職できたことは「大成功」です。
一見「早く戻ったから失敗って言いたいの?」と思うかもしれません。しかし言いたいことはそこではなく「人の目がどうか」を基準にして選んだ結果苦しくなり、「自分がどうしたいか」を基準に選んだ結果、後悔していない今があるということです。
前職に関しても自分を主人公にして「自分の未来のために自分が戻りたいから」戻ったのであれば、きっと違う「大成功」が待っていたんだろうなと思います。
◾️復職するかしないか、それは大した問題ではない。
どっちだって失敗にも成功にもなる。
大切なのは自分で決めて、その道を正解だと思い進むこと。
復職するかしないか、それは大した問題ではない。
問題は「自分が納得して決めたかどうか」ただ一つ。
働くおかぁちゃんを4年ほどやって、本当にそう思います。
どちらを選んだって、絶対誰かに何か言われます。嫌な気分になることも1回や2回じゃないでしょう。
楽しそうに働く友人をみて焦り「私も働いていたら」と思うかもしれない。子供が熱を出して「私が働いていなければ」と思うかもしれない。あのとき別の選択肢を選んでいたら。そう何度も何度も妄想すると思います。
だからこそ、絶対に心が揺れるからこそ、自分と向き合って「それは、本当?」と自分の気持ちを聞いてほしい。
もう一度お伝えします。
おかぁちゃんの人生、主役はあなたただ一人です。
会社でも、子供でもない。
おかぁちゃん、あなた自身です。
もし自分を主人公に据え置くことができたのであれば、おかぁちゃんはきっと後悔の少ない道を選べます。
一人でも多くのおかぁちゃんが、自分が納得して明るい未来へ進めるよう、心よりお祈り申し上げております。
すべてのおかぁちゃんに、幸あれ。