カネなし・コネなし・スキルなしの大学生が始めたTikTokマーケティングビジネス
実力もないけどお金を稼ぎたい。多くの人が一度は願ったことのあるであろうこの願い。
実力がない場合、私たちに残されたのは3つの選択肢だけ。
頑張って実力をつける
他人の力を借りる
実力の要らないビジネスを行う
多くのひとは最初の選択肢を選ぶでしょう。善い人です。真っ当な考え方を持っているのですが、ある意味最も競争が激しい選択肢とも言えます。
他人の力を借りるという選択肢が浮かんだ人は、良く言えば賢い人です。自分の実力だけではどうにもならないことを知るのは成長の一歩とも言えます。
他人の力を借りるだけの人はいつか「うちらのこと利用してくるよね」と気づかれるので、どういう形であれ力を貸してくれている人にお返しをするのを忘れてはいけません。
そして最後が実力の要らないビジネスを行う。最も賢い選択肢ですが、ほとんどの人は気づけないでしょうし、「実力の要らないビジネスを見つける実力」が必要になるというパラドックスが生じます。
今回紹介するケーススタディは二つ目の選択肢「他人の力を借りる」ビジネスです。
TikTokのインフルエンサーとブランドをマッチングする「Deebo」
今回紹介するDeeboはTikTokインフルエンサーと企業をマッチングするサービス、古い言い方をするとタレント事務所のような存在です。
創業者はトロントに住むクリスチャン・ブラット、なんと19歳の大学生。
コロナが流行した2020年3月からDeemoをスタートし、全てコールドメール(IFなどに直接DMなどをする形式のこと)で事業を行っています。
簡単に言うと、Deeboが求めるタイプのクリエイターを見つけて、DMで「一緒に仕事をしたいブランドのリスト」を尋ねます。もらったブランドリストや類似ブランドからクリエイターと合いそうな企業にメールをしてパートナーシップを結んでもらう仕事をしています。
Deeboは案件紹介に20%のコミッションをとっており、所属クリエイターは非独占的、つまりDeeboはタレントを管理せず、クリエイターが自分で案件を受けることができる仕組みです。もちろん、インバウンドの案件では手数料は発生しません。
また、ブランドとの関係が良好な場合は完全成果報酬型(つまりアフィリエイト)で案件を受けることもあります。
以前紹介したインフルエンサー紹介事業と事業内容はめちゃくちゃ似てますね。下の記事と比較すると、Deeboは言い方が悪いけどしょぼいです。ただ、しょぼい分、「0→1」のエピソードの説得力が強いです。
また、創業者は19歳の大学生、絵にかいたようなコネなし、カネなし、背景ナシです。つまり、誰でも一歩踏み出せる事業です。
コロナの流行でホッケースクールのバイトがなくなり、思いつきで事業を始める
ブラットは物心ついたときから、ブランドとのパートナーシップやインフルエンサーマーケティングに興味がありました。インフルエンサーマーケティングについてブラットは次のように述べています。
幼い頃からIFマーケティングに興味を持っていたブラット、2020年3月にコロナが流行し、平日の放課後に教えていたホッケースクールが休校になりました。
バイトがなくなったブラットは暇つぶしに、自分がフォローしているクリエイターに「ブランドパートナーシップを結んでもらえないか」とメッセージを送り始めることにしたのです。
やべぇですよね。でも、一歩目がやべぇと後がずっと楽になりますし、このくらいの行動力があるほうが成功します。特にメール(DM)なんて指先をちょこっと動かすだけで済みますし。
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堅苦しい文体はここまでにして、早速ですがここからは定期購読者(購入者)限定の記事になります。
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現在、海外スモールビジネスのケーススタディだけでなく値決めに関する知識を体系的にまとめた「プライシング大全」も連載中なので購読月が早ければ早いほどお得になります。
内容をちょこっとだけ
最初の顧客を見つけたときの話
Deebo立ち上げまでの経緯
コールドメールの成功確率
支払い関係
集客や顧客維持に効果があった施策
現在と今後の展望
使用しているプラットフォームやツール
最も影響を受けた本
誰でも手を出せる事業の本当の第一歩について知りたい方は是非。
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