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一年以上「起業したい」と考えているあなたに贈る行動するためのロードマップ

「3年くらい経験を積んだら会社を辞めて独立するよ」

大学の同期達にそう宣言してから何年たったでしょうか。反骨精神とやる気に満ち溢れた一年目、仕事に徐々に慣れ自分の意思を押し殺すことも覚えた二年目、かつての自分と同じような生意気な新入社員が後輩になった三年目。

かつてはスタートアップを成功させて金持ちになってやると何度も空想していたけど、不確実性と未知の恐怖が邪魔をし、ついぞ行動には至らず。

会社への不満はあるし、起業したいという感情の残滓が心を漂っていることも自覚している。だけどもいまさら安定した職と給料を捨てるほどの勇気はない……。

「素晴らしいビジネスアイデアが降ってくれば!」

「何かきっかけがあれば!」

「仕事が少し落ち着きさえすれば!」

ーーー

望みは捨てず、さりとて動きもしないままどのくらいの時間が経過しましたか?半年、一年?五年、十年?もしかしたらもっと経っているかもしれませんね。

通勤は大変だし、面白いわけでもない。だけど給料はもらえる。この安定した地位を捨てるのは怖い。そんな働くことの現実を知った人にこそ、スモールビジネスがふさわしいと思っています。

リスクを顧みず、「良し!VCから資金調達してスタートアップを成功させる!」というほどの猪突猛進さを失い、それでも「今よりは自由な生活がしてみたい」、「自分の人生のオーナーシップを持ちたい」という望みは捨てきれない。そんなあなたにこそ今回の記事を読んでほしいと考えています。

「起業したい」と考えてから数年間、インプット以外の行動してこなかったかもしれません。今こそ、スモビジ起業という世界を受け入れるときです。

あなたが記事を読み終わるころには「よし、とりあえずやってみるか」と長年あっためていた椅子から立ち上がっていることでしょう(てか、そうあってほしい)。

1年間以上、「起業したい」、「副業したい」と考えている人はこの記事の末尾にあるアクションプランを参考にしてください。今こそ、動くタイミング、きっかけですよ。

始められない気持ちはめちゃくちゃわかる

そうはいったものの、最初の一歩を踏み出すのが難しい気持ちもめちゃくちゃわかります。

一歩目が難しいゆえに、「考えてる」とか「調べてる」とか「スキルをつけてる」という”それっぽい”行動をしてしまうんですよね。

私も学生時代は「こういうサービスで起業したら面白そう!」というアイデアが無限に湧いてきてました。しかし、開発が完了してリリースに至ったプロダクトはゼロ(多めに見積もって1個)。完全に黒歴史ですね。

考えている間は最高に面白いんですよね。「こういうプロダクトで、こういう施策で、こういう設計でーー」って。

ただ、頭の中で最高のアイデアを夢想して楽しむ自分は、「何者」という映画を観たときに消えていきました。


映画「何者」:朝井リョウ原作の映画。就職活動を通して自分が「何者」であるかを模索する若者たちの姿を、佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之という豪華キャストの共演で描いた作品。


自分の中から出さないと、点数さえつかない

特に印象的なセリフが二つあるんです。一つ目がこれ。

「十点でも二十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことを綺麗な言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。」

朝井リョウ「何者」より。

"自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。"

このシーンは本当にキツイ。きつかった。今でも当時を思い出してお腹のあたりがキューっとなります。

当時も本当は気づいてたんですよね。「どんだけアイデアがあっても実現しないと意味ないよね」って。

だけど、「まだデザインがきれいじゃないから」とか「まだ機能が全部作れてないから」みたいな言い訳をしてリリースを遠ざけてたんです。点数を付けられるのが嫌だから。

市場に出さなければ可能性は無限です。いつかどこかの誰かが先に実現したら「クソー!先越された。開発してたのに……」なんて悔しがることすらできます。

その競合が大成功してくれようもんなら「もう少し早かったら俺があぁなってたのかなぁ」なんて当たることのない宝くじの結果をかみしめることもできるんです。

でも市場に出してしまえば”自分の”プロダクトに点数がつきます。「なんだよ、使いづらいな」と言われるくらいならマシでしょう。

もしかしたら、誰も気づいてくれないかもしれない、誰も使ってくれないかもしれない。そんな恐怖からは逃げたいと思って当然です。

だから出せなかった、出さなかった。

頭の中にあるうちは、なんだって最高のアイデア

胸に刺さったもう一つのセリフがこれ。

「頭の中にあるうちは、いつだって、なんだって、傑作なんだよな」

朝井リョウ「何者」より。

もう、殺してくれー!!!って叫びたくなりましたよね。

そう!ほんとそう!私の頭の中にあるアイデアは傑作です!なぜなら点数をつける審査委員長が私だから!

……いや、もうね。本当勘弁してくださいよ。

「何者」全体が刺さる内容だったのは間違いないんですが、頭の中で最高のアイデアを夢想して楽しむ自分を消し去ったのは、この二つのセリフの影響がデカいです。

頭の中で楽しむことをやめたら残る道は二つです。

  1. 作ることをあきらめる

  2. 世に出して問う

当時の私が選んだのは1番、「作ることをあきらめる」です。意外ですよね。でも、その道を選んだ立場から言わせてもらうと、思ってるよりも悪くなかったです。

「次にアイデアを考えたときはちゃんと世に出そう」という気持ちを強く持てましたし、結局こうしてスモビジオーナーになるという世界線につながっているわけですから。

頭の中でこねくり回す人への処方箋。

はい。ということで「起業したい」と思ってるけど動けてない人への処方箋です。「何者」を観ましょう。以上!

……で終わるわけはないです。ただ、人によっては黒歴史を刺激されまくるのでショック療法的におすすめです。本当に観てください。

とまぁ、安っぽい情報商材のように「私もダメだったんだ」的な話をしてしまいましたが、本題はここからです。

あの時の「頭の中だけで楽しむ自分」に何を伝えてあげられるか?という話をしていきたいと思います。

頭の中でこねくり回していた自分に伝えたいこと

結論から言うと、頭の中でこねくり回して世に出さなかったのはコストが大きすぎたんです。

満足いくものを仕上げて世に出すためにかかる時間・労力。失敗した時に傷つくと思っていた自分のプライド。スキルを身に付けたり外注するために必要だった金銭的コスト。

総じて、時間・労力・お金・精神的なコストが大きすぎたのです。

だからこそ、当時の私に次の5つのことを伝えたい。


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