スモビジ大全、3年間の振り返りと今後の方針について
ーー2021年10月4日(月) 17:18
noteからスモールビジネス大全の定期購読マガジン化が承認。
2021年10月9日には「スモールビジネス大全のマーケティング戦略公開」を公開し、なぜ定期購読マガジンを始めたのか綺麗な目的もリアルな目的もつまびらかにしました。
上の記事を書いてから3年が経過したので、ここらでもう一度「スモビジ大全が提供する価値」や「スモールビジネス大全のスタンス」を明確にしようと思います。
スモビジ大全発足の経緯
3年間で試してきた施策
やってよかったもの
やらなくてよかったもの
今、どのような想いで運営しているのか
スモビジオーナーにおける「成功」の基準とは?
スモビジオーナーに向いていない人の特徴
一部、以前の記事と被るところもあるがご容赦ください。
原点ーなぜスモビジ大全は生まれたのか?
スモールビジネス大全が生まれたのは私自身が直面した不満がきっかけでした。
当時、私自身がオーナー経営者として、いくつかの事業を運営している中で「ほかの事業はどんな施策をやっているのだろうか?」、「うまく行ってるスモールビジネスの共通点は何だろう?」と思ったときに参考にできる情報リソースがあまりにも少なかったのです。
スタートアップは投資家から資金調達をすることが多く、「なんかイケてる感」や「できる奴感」が大事になってくるのでメディアにも力を入れる必要がありました。
一方で、スモールビジネスは情報発信のインセンティブがありません。インセンティブがないどころかマイナスの影響があると考えている人も多いのです。
スタートアップのように投資家から資金調達をする必要もなく、ひっそりと手堅く稼いでいるオーナーがほとんど。
よほどの目立ちたがり屋、またはフランチャイズオーナーで加盟店を増やしたいなどのように何らかの意図が無ければ情報発信をする必要がないのです。
良い情報源がないことに苛立ちを覚えた私は「同じような悩みを抱えている人がいるだろうからまとめたら金になるのでは?」と思い、海外のスモールビジネスのケーススタディ(事例研究)をまとめるスモールビジネス大全が誕生。
種種様様のケーススタディを集めては、その事業が成功した要因などを自分なりに言語化していく過程でスモールビジネス全体に共通する成功法則も明確になっていきます。
そうして、ケーススタディだけでなく、マーケティング・プライシング・ビジネスモデル・経営戦略・営業などなど、書籍で紹介されているようなモノだけでなく「実践で使える知識」もまとめることで運用してきたのがこの3年間。
3年間で試してきた施策たち
定期購読を始めてから3年の間にいろんな実験を行ってきました。以下に個人的に思い出深い施策達を紹介します。
2021年12月18日、初の連載企画「プライシング大全」
2022年4月16日、連載企画「ゼロイチ集客大全」
2022年5月20日、「事業を作りたいという意志・目標があり、行動する必要がある」と自分で認識している約24人を対象に実験
2022年7月9日、連載企画「ビジネスモデル大全」
2022年9月1日、メンバーシップ生データ提供開始(現在は廃止)
2022年12月3日、連載企画「行動力大全」
2023年1月21日、連載企画「商品開発大全」
2023年6月、カリキュラム付+コミュニティ「スモビジ実践研究会」
2023年7月29日、連載企画「アドバイザー事業立ち上げ大全」
2023年12月1日、「紹介したケーススタディの事業化サポート」
このくらいの数を試していれば「やってよかったもの」だけでなく、「やらなくてもよかったもの」もありました。
やってよかったもの
スモビジ経営に役立つ知識を体系的にまとめた"大全シリーズ"はやってよかったです。新規事業を立ち上げる過程で必要な知識の中には既存事業にも応用できるものが多いですからね。
大全シリーズのような形で体系的に知識をまとめることで自分が新規事業を立ち上げる際に参照するリソースにもなりますし、読者の皆さんにもかなり大きな価値提供をすることができたと考えています。
また、新規事業立ち上げのカリキュラム付のコミュニティ「スモビジ実践研究会」もやってよかった施策です。密にコミュニケーションをとることで、"行動できる人なのに"つまづいてしまうポイントが明らかになりますし、フィードバックをすることで成功確率を高めることもできます。
大全シリーズとスモビジ実践研究会は効果もあったし、やってよかったもの。
一方で、「効果はなかったけどやってよかった施策」もあります。
それが、24人を対象に行った実験。
それまではスモールビジネス大全のような面倒くさいテキストコンテンツを読む人たちだから優秀なはず。問題なくちゃちゃっと事業を作って成功するだろう、なんて考えていましたが見事に打ち砕かれました。
「やる気はあります!」などと威勢のいいことを言っていた人たちのうち、16.7%は簡単な行動すらできませんし、41.7%の人は3営業日以上の行動継続ができませんでした。
笑えますよね。結局目標を達成するまで活動を続けたのは24人中、2人だけでした(その二人は元から優秀な事業オーナー)。
この経験があったおかげで「いくら知識があっても、それだけじゃスモビジオーナーにはなれんのやな」と確信を持つことができたのです。
この実験のおかげで「やればいいだけなのに、やらない人がいる」という現実を直視することができました。
そのおかげで、行動力大全という大作コンテンツを生み出すことにつながったのでやってよかった施策として挙げてさせてもらいました※。
やらなくてよかったもの
双方向コミュニケーションが取れる無料コミュニティはなくても良かったなと振り返ってみて思います。
コンテンツだけで埋められないスキマを質問などで埋めていければいいなぁ、と思って作ったコミュニティでしたが、質問が来ることはほとんどありませんでした(もったいないよね)。
私自身、コミュニティに力を入れようという気持ちがなかったことも関係していると思います。コミュニティビジネスをやるなら運営者の熱量は必須です※。
今、どういう想いで運営しているのか?
気付いている人もいるかもしれませんが、最近は意図的にケーススタディのコンテンツを少なくしています。
というのも定期購読をスタートした当初は「ゼロイチの経験が書かれたケーススタディが欲しい!」と思っていました。しかし、3年間で結構な数の事例を紹介したことで成功するスモールビジネスに共通する要素やゼロイチの成功パターンが見えたのです。
そのことに気付いてからは「より実践的かつ体系的な知識」をまとめたコンテンツを増やしています。
現在のメインゴール→幸せなスモビジオーナーを増やす!
創刊のきっかけとなった「個人的な不満」は解消され、当時から抱えていた「幸せなスモールビジネスオーナーを増やす」というのが最近のスモビジ大全をはじめとする関連サービスの主要目標になっています。
ただまぁ、幸せなスモールビジネスオーナーといってもいろんな幸せな形がありますので一概には言えません。私が考える幸せなスモビジオーナーとは以下の通り。
年間可処分所得3000万円以上(本心から満足しているなら基準以下でもOK)
月間労働時間100時間以下(楽しければ多くてもいい)
意思決定権など自由な裁量を持つ
やりがいを感じながら公私ともに充実している
正直なところを言うと、年間可処分所得や月間労働時間などの数値的な部分はどうでもいいです。
年間3000万円などは、普通の生活的な豊かさが手に入り、満足しつつ「上には上がいて、目指し続けるのもキリがないな」と思い始めるラインをこれまで周囲の人も含めてみてきた経験から適当に設定した数値ですし。
月間労働時間100時間以下も適当です。自分が裁量を持って自由にやれる状況なら労働時間が増えても楽しく生活できる人は多いですからね。
本当に重要なのは「自分が豊かだと思える生活(金・時間)」、「自由な裁量権」、「公私両方の充実」というポイント。
それを実現するための知識を雑多に発信するのが「スモビジ大全」、知識を整理してカリキュラムに落とし込み、さらに活動・改善する環境を用意したのが「スモビジ実践研究会」。
この二つの商品・サービスを軸に「幸せなスモビジオーナー」を増やすことに注力していきます。
スモビジオーナーに向いていない人がいるってことに気づいた
幸せなスモビジオーナーを増やして行きます!とはいうものの、3年間スモビジ大全を運営していく中で「スモビジオーナーに向いてない人がいる」ということに気づきました。
スモビジオーナー的な生き方が向いているのは、自由が好きで、自由を勝ち取るために自分で動ける人。
逆にいうと、「誰かが何とかしてくれる」、「誰かの言う通りに動けば何とかなる」と考える人は向いてないんです。恐らくですが、この考えを持ったままいくらコンテンツを買ったり、セミナーに参加しても幸せなスモビジオーナーになることは難しいでしょう。
会社員をやっている方が幸せでしょうし、今の会社に不満があるのであればスキルを伸ばして転職するのが良いと思います。そのために必要な知識は新規事業を立ち上げる知識・行動よりもよっぽど簡単です。
あなたが「自由が好き」で、「自由を勝ち取るために動ける人」であるならば是非とも私たちと一緒に進んでいきましょう。
自分が「向いている人」なのか「向いていない人」なのか判別がつかない人も安心してください。
スモビジ大全は初月無料ですし、2か月目以降も月額980円という低価格。
スモビジ実践研究会も最初の2週間は500円で体験できるようにしてあります。
低価格のサブスク事業なんて売上最大化を目的とするなら悪手も悪手。それでもそのモデルを採用しているのは不幸な人を増やさないため。
向いていない人に「おら!スモビジオーナーになれ!」なんていう事はありませんから安心してください。好きにやってください。
これからもスモールビジネス大全をよろしくお願いいたします。
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