資金・人脈ゼロから始めるAmazonセラーの代理店事業-スモールビジネスの具体例
おはようございます。ゴールドラッシュの時に儲けたのはスコップを売った人という話があるけど、自分でも掘りながら良いスコップ開発して売ればもっと儲かったのかなと考えるプロコンです。
流行りに乗っかるのではなく、流行りを利用した人間が儲かるんだという教訓を得るための話なのですが、リソースさえあれば流行りにも乗りつつ利用するというのは妙手にもなり得ます。
例えば、2017年仮想通貨バブルが訪れたときはまさにそうでした。あの時は数多くの情報商材屋が登場しては市場のお金を吸い取っていきましたが、そこで得た資金で波に乗れば更に資産を増やすことも可能だったはずです。
とはいえ、金脈を掘る人にスコップを売るビジネスが低リスクであることは間違いありません。1%の確率で100億円稼げる方法よりも、99%の確率で1億円稼げる方法が安定した収益を生むのは誰が考えても分かると思います。
さて、今回はそんなスコップを売るビジネスの現代版「Kenji ROI」を紹介します。Kenji ROIはAmazonで商品を販売している事業者に売上を上げるためのサービスを提供している会社です。月商1千万円ほどの成功を収めているKenji ROIから、代理店ビジネスを成功させるためのエッセンスを学んでいきましょう。
Amazonセラーにサービス提供を行うKenji ROI
創業者はダニー・カールソンさん。2016年にKenji ROIを設立し、2020年時点で5人のフルタイム労働者を含む10人以上のチームに成長させました。
Amazonセラー(販売事業者)の代わりにPPC管理&リスティング最適化を行うのが主な事業です。Kenji ROIはこれまで、638人以上のAmazonセラーに商品写真、ビデオ、コピーライティング、Amazon SEO、&Amazon PPC管理サービスを提供し、1355人以上のAmazon商品リストを作成してきました。
バリ島在住で、オフの時間には、手と手を使ったアクロバットの練習やスポーツバイクの試乗、ビジネスイベントでの講演などを行っています。
アイデアを思いついたきっかけ
創業者のダニーは常にスリルを求め、アドレナリンを出すタイプのため、そのエネルギーのはけ口として、オンラインビジネスを始めました。
インタビューの中で述べられているThe 4-Hour WorkWeekは「週4時間だけ働く。」のタイトルで邦訳されており、スモールビジネス起業の名著となる本です。
めちゃくちゃごつい本なので驚くと思いますが、内容はしっかり面白いです。「え?スモールビジネス起業?なんか稼げなさそう…」と思っている方は是非一度手に取ってみてください。
スモールビジネス起業をしたいと思ったがアイデアが浮かばない時に転機が訪れる
ダニーは週4時間だけ働くを読んで、場所を選ばない事業や労働が少ないビジネスに夢中になり何百時間もポッドキャスト、講座、ビデオコンテンツで学んでいました。ただ、オンラインビジネスに興味はあるものの、何の事業で起業するか?については全くアイデアがなかったのです。
そんな時に転機が訪れます。フィリピン旅行中、シキホール島でロングボードレースをしていたときに、瀕死の重傷を負ってしまい、自分の人生の方向性を見直さざるを得なくなったのです。そして、カナダに戻ってくる前にビジネスを始めていたのです。
ダニーは数百時間の勉強で得た知識の中からAmazon FBAを選んで事業を開始しました。起業してから半年後、月に3万ドルの収益を上げるアカウントに育ち、新しい商品を積極的に投入していました。順調に進んでいたダニーのアカウントが突然停止されてしまったのです。
起業が怖いのは当たりまえ
ビジネス書を何冊も読む、マーケティングの知識もちょっとはついた、自己啓発本やオンラインサロンでモチベーションは高い。でも起業はできない。どうしてか?
それもそのはずで、起業という選択肢が日常にある人は少ないのです。誤解を恐れずに言うと日本で起業することは、「異常行動」に分類されるくらいには変なのです。
そのため、周囲に相談をしても恵まれた環境じゃなければ「え?大丈夫?」と心配されるし、「辞めときなよ」と止められるのが常でしょう。周囲の人もあなたも起業に関する知識が不足しているから怖いのです。
起業=会社設立と思っている人は多いし、失敗=破産のイメージを持っている人も多いです。実際のところ、起業=事業を始めるくらいの意味ですし、低リスクで起業した場合は失敗=破産となる場合はほとんどないです。
どれもイメージ先行で実態が見えてないから怖くなるだけで、不要品を処分するついでに販売してみるか、くらいの感覚で起業できます。問題なのは、いきなり会社を辞めたり、多額の融資を引っ張るなど高いリスクを背負って起業する場合です。
ダニーも例にもれず、起業に踏み出せませんでした。週4時間だけ働くを読んでモチベーションが高まった流れで、何百時間もポッドキャスト、講座、ビデオコンテンツで学習をしていたのに起業はしていませんでした。本人は「ビジネスのアイデアがなかった」と言っていますが、それは嘘です。
実際、旅行中に命の危機を感じるほどのケガを負ったことがきっかけで自分の人生を見直して起業しています。事故は起業のきっかけではありません。人生を見つめなおすきっかけになったに過ぎないのです。
結局、最初に選んだAmazonFBAを利用した物販はこれまで学んだ知識の中からでてきました。ダニーには起業するアイデアがなかったのではなく、一歩踏み出すためのきっかけがなかっただけです。
スモールビジネス起業は小さく踏み出せばいい。
スモールビジネスの教科書の購読者の方は既に十分の知識を得ています。あとは行動するだけです。大事なことは
低リスクスタート
継続管理
この二つだけです。
最初から学校や会社を辞めて起業するのは他人に任せておけばいいのです。少し大変かもしれませんが、今の環境を変えず時間を作って低リスクで副業的に始めればいいのです。
ここで言っているリスクとは金銭面というより、環境的リスクの側面が大きいかもしれません。ぶっちゃけ自己資金ならなくなったところでまた貯めればいいだけなのでそこまでリスクではありませんが、学校や会社を辞めるというのは不可逆的な行為で非常にリスクが高いです。
悪い人間に騙されて会社や学校を辞めるなんてリスクをとるのはやめましょう。
本気になれないから自分の意思だけに頼ると進捗管理やモチベーションが維持できずに挫折しそう?確かに一理あるかもしれません。
しかし、そういう時こそ頭の使いどころです。仕組化でモチベーションがなくても実行する仕組みやお金を出して誰かをマネージャーとして雇えばいいじゃないですか、不可逆的なリスクを負うよりもツールに課金するなり、サービスに課金する方がよっぽどリスクが低いです。ここら辺のバランス感覚を身に着けておかないと必ずどっかで後悔しますよ。
成功確率が低いタイミングでは低リスクを徹底する
起業初期は、仮説検証もできておらず最も成功確率が低いタイミングです。だからこそ、初期段階は低リスクを徹底するべきと伝えているのです。
仮説検証が進めば進むほど事業の成功確率は高まっていくのです。事業の仮説検証ができて事業の成功が実感でき初めてからは少しずつリスクをとっていけばいいのです。
何度も言いますが、不可逆的なリスクは避けましょう。学校や会社を辞めるリスクを背負うなら、管理ツールへの課金やサービスの契約でコストを支払う方が圧倒的に賢いです。
少し脱線して、起業に踏み出せない事への対処方法について話してしまいましたが、Kenji ROIの事例紹介に参りましょう。
Kenji ROIが最初に提供したサービス
Kenji ROIというAmazonセラーに対するスモールビジネスがどのようにスタートしたのかを創業者のインタビューから振り返ってみましょう。
Kenji ROIは最初、リスティング広告のコピーライティングを唯一のサービスとして提供していました。ダニーは自分や友人の製品販売をした経験があり、コピーライティングのスキルと経験がありました。
起業前の数百時間に及ぶ勉強の中で得た知識と、Amazonで商品を販売した経験を基にサービスを開始したのです。料金はリスティング広告1件につき200ドル。コピーライティングサービスだけで自分とバーチャルアシスタントの維持ができる稼ぎになったようです。
サービスが広がっていった時点で同じサービスを397ドルと値上げし、現在は当初は提供していなかった商品写真撮影・作成サービスが収益の柱となっているようです。
数年間かけて、着実に売上を伸ばしながらビデオ、EBCディスクリプション(A+コンテンツ)、Amazon PPCマネジメントなどのサービスを提供できるまで成長しました。
スタートは少数品目で仮説検証
Kenji ROIはリスティング広告のコピーライティングを行うサービスを提供するだけの事業から始まりました。最初は顧客をつかむために200ドルと安価な価格からはじめ、事業の検証とポジションの確立ができるにつれて値上げをしています。
最初200ドルで提供していたサービスは現在397ドルと約2倍にまでなっています。元々、仕入原価のかからない事業なので値上げした分はダイレクトに利益へ乗っかります。
また、事業が成長するにつれて関連サービスの展開を行い、現在ではAmazonセラーに対して一気通貫でサポートするサービスを提供する代理店となったと述べていますが、この流れはスモールビジネスにおいて鉄板です。
認知も実績もない中であれもこれもやります。と営業をかけるとクライアントからすると「え?この事業は何が強みなんだろう?」と不安を与える原因になりかねませんし、サービスを提供する人材が足りません。
そのため、最初は自分ができるサービスのみで立ち上げて、人を雇うことができるまで成長した後に新規サービスを追加していくべきです。そうして、最終的に上流から下流まで一気通貫で握ることができれば利益率も高まり、スモールビジネスとしては大成功したと言えるでしょう。
事業を一気通貫で握って高い利益率を確保したケーススタディとして、ダイアモンド業界を牛耳っていたデビアス社の記事も紹介していますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
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これから起業する人に伝えたいこと
について話していこうと思います。人脈を使って知り合いからクライアントを見つける方が多い代理店ビジネスで、人脈ゼロから事業を始めた例を紹介しているので面白いです。
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