瀉血~二千年続けられた非人道的な治療から学ぶスモビジ起業家への教訓【ゼロから学べる広告運用5?】
あなたは瀉血という治療法についてご存じでしょうか?
ざっくり説明すると「体内の血を抜くことで症状の改善を求める治療法」のことです。
古くは紀元前5世紀ごろ、古代医学の始祖とされるヒポクラテスの時代から用いられたとされている治療法で、中世から18世紀末ごろまでは一般的な治療法だったようです。
現代では、ごく限られた症例における治療法として使用されるのみで、多くの場合では症状を悪化させてしまうことが知られている手段。
どのくらいひどい治療法かというと、"5 inhumane mental health treatments that paved the way for future research(過去に行われた5つの非人道的な精神療法)”という2022年の論文の中で紹介されているほど酷い手法。
すごいですよね。高度な倫理観を持っているはずのドクターが、2000年以上にわたって”非人道的”な治療を続けてたんですよ。
論文では”精神療法”の一つとして紹介されていますが、瀉血が用いられたのは精神的な病に対してだけではありません。最盛期には「風邪ひいた?地位抜いとくか」くらいの感覚で猫も杓子も瀉血していたようです。
体力の落ちている患者に瀉血を行った結果、いたずらに体力を消耗させ、死に至るケースも珍しくなかったそう。
誰もが知っている著名人もその犠牲者になっています。
例えば、アメリカ合衆国初代大統領であるジョージ・ワシントン。
大統領を辞任してから2年後、少し重い風邪を引いてしまったワシントン。主治医は大量に瀉血し、糖蜜、酢、バターを飲ませ(ワシントンは喉を詰まらせて窒息しそうになった)、熱で水膨れをつくって膿を出し、再度瀉血し、下剤と催吐剤を飲ませ、追加で瀉血を行った。
翌日にも瀉血が行われたとされており、2.5リットル~4リットルほどの血を抜かれたワシントンはまもなく息を引き取りました。
……
……
いや、殺意高すぎでしょ。健康な人でも4リットル血を抜かれたらぐったりしますよ。
他にも音楽家のモーツァルトも瀉血が原因で亡くなったと言われています。
病に侵されながら鎮魂曲(レクイエム)を作曲していたモーツァルト、日を追うごとに悪化していく体調を改善させるべく医師たちがとった手法が瀉血でした。
死ぬ前の一週間で2リットルもの血液を抜き取られたとされています。もともと病気を患っていたことは間違いないのでしょうが、そんな中で2リットルも血を抜かれたらそりゃ悪化するでしょう……。
ヒポクラテスが考案してからの間ずっと、患者も、そして医者でさえも「このやり方は効果がある」と信じてきたのです。
1950年代にランダム化比較試験(A/Bテストのようなもの)によって効果がないと証明されるまでの間、約2000年間以上にわたって症状を悪化させる非人道的な方法が用いられてきたのです。
医者と言えば、どの時代においても高度な知識を持っている階級です。そんな医者たちが、「これでよくなるはず」というイメージだけで患者の命を削る方法を使い続けたなんて、本当でしょうか?
だって、おかしいですよね。
医者たちは多くの患者に対して何度も瀉血を施してきたはずです。当然、その結果がどうなったのかも見てきたはず。それなのにどうして2000年間もの間、非人道的行為が見逃されてきたのでしょうか?
この疑問に対する回答こそ、私が今回noteで取り上げるコンテンツです。
いつもと雰囲気が異なるせいで不安にさせてしまったかもしれませんが、必ずスモビジ経営において役立つ、知っておかなければならない知識を紹介します。
イメージだけで検証を行うとハマってしまう落とし穴。その対策法がこのnoteで学べます。
高度な知識と倫理観を持った医者でさえ、イメージだけで検証を行わなかったせいで2000年以上にわたって非人道的な治療法を続けていたのです。
どうして私たちがイメージで実施した施策が経営状況を改善すると言えるのでしょうか?
そんなバカなことを言っている暇があれば正しい検証方法を学んで、落とし穴を避けた方がいいに決まってますよね?
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