見出し画像

「まだプロンプトで消耗してるの?」生成AIの正しい使い方~B2B事業者編

1967年、アメリカ国防総省の資金提供を受けて、インターネットが誕生。

 遅れること17年、1984年10月に東京大学、東京工業大学、慶応義塾大学の3大学を結ぶネットワークとして実験が開始。これが日本におけるインターネットの起源。

更に11年後、1995年にMicrosoftがWindows95を発売したことがきっかけで多くのユーザーを獲得。

これが人類史においても革命的な出来事と言えるインターネットの発明。

次に革命的な出来事だと騒がれたのが「仮想通貨(暗号資産)」の誕生。

2008年10月にサトシ・ナカモトを名乗る人物がインターネット上に暗号資産に関する論文を投稿。その3か月後にはこの論文に基づいたソフトウェアが公開、いまだにクリプトの王様として君臨しているビットコイン(BTC)ですね。

そして、現在もっとも直近で騒がれているのが「生成AI」による革命

いつをそのスタートとするのかは意見が分かれると思いますが、個人的にはStability AIが行ったStable Diffusionのオープンソース化をその日にしたいです(2022年8月22日)。

というのもStable Diffusion以前にもOpenAIのDALL-EやGoogleのImagenなどの生成AIは存在していました。しかし、一般人には使えなかったのです。利用できたのは一部の人間のみ。

それがStability AIの一手によって激変。画像生成AIだけでなく、ChatGPT-4のリリース、Gemini、Microsoft Copilotなども登場して大変な騒ぎに。

2022年8月から今日に至るまで生成AI革命は継続中。

しかし、TwitterをはじめSNSをみると「生成AIを使って稼ごう!」、「このプロンプトがーー」といった投稿がまだ散見されます。

言わせてください。

「まだプロンプトで消耗してるの?」

生成AIに踊らされているすべての人へ捧げる記事。

2024年9月21日更新:
紹介してるステップの実行を支援してくれるプロンプトを読者の方が書いてくれました。それを追記してます。

ありがとうやで

革命の裏では常に富豪が誕生している

インターネット革命ではビルゲイツ、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグ、セルゲイ・ブリン、ラリーペイジなどなど未だに資産家ランキングに名を連ねる富豪が誕生しました。

暗号資産革命ではインターネットバブルで誕生した富豪ほどではないですが、相当数のお金持ちが誕生しました。私の周りでも数千万円から数億円といった金額を得た人が何人もいます。

ゴールドラッシュでデニムを売って大儲けしたリーバイス

1848年カリフォルニア州のサクラメントで現場監督であったジェームズ・マーシャルが金を見つけたことから始まったゴールドラッシュもある意味革命の一つでしょう。

富豪になったのは金鉱脈を探し当てた人だけではありません。デニムを売ったリーバイ・ストラウス(リーバイスの創業者)、スコップを売った人、鉄道を通した人などが儲けたと言われています。

事実かどうかは分かりませんが、金目当てに金を掘りに来た人間の95~99%は初期投資費用すら回収できなかったといわれており、「金を掘るなスコップを売れ」という格言すらあります。

スコップを売れって情報商材を売るってことじゃないと思うんですが……。

この「金を掘るなスコップを売れ」という格言はあまりにも有名です。そのためか知りませんが生成AIの発信者を見てみると「生成AIで稼ぐ方法!」などという情報商材を販売している人がちらほらいます。

生成AIで稼ぎたい人を金鉱脈を掘りに来た人だとすると、生成AIで稼ぐ方法を教えるのはスコップを売る行為になるのかもしれません。しかし、本当に稼げる方法でなければ粗悪な情報商材となんら変わりません。

少なくとも情報商材屋との誹りは免れず、真っ当な事業をやっていると思われる可能性は低いでしょう。

そんなことをせずとも真っ当な事業で売上を作るスキマは無数にあります。そのために必要な利益の源泉については2024年5月の記事で言及しました。

くだらない、しょうもない、などとは思いつつ需要があるのは事実。しかし、安易に手を出すとレピュテーションリスクが生まれるのもまた事実。

「情報商材屋だと思われたくないからやらない」は悪手

一番良くないのが「情報商材屋だと思われたくないから手を出さない!」というパターン。これは、ある種の思考停止に陥ってます。

「真っ当な事業者が」、「真っ当な事業者だと思われながら」、「集客もしくは販売につなげる」ために生成AIを活用する方法を考えることから逃げているだけです。

今回のスモビジ大全では「真っ当な事業者(特にB2B事業者)が売上を伸ばすために生成AIを利用する方法」について解説していきます。

プロンプトを売りましょうとか、イラストを生成して売りましょうとかそういった類のものではありません。このプロンプトが使えるなどというような話をするものでもありません。

プロンプト販売もイラスト販売も悪いとは思いませんが、既存事業がある人にとっては非効率になるパターンの方が多いでしょう。

なぜプロンプトやイラストを売るのが非効率なのか?

鋭い人はここまでで気付いているかもしれませんが、プロンプトなどを販売する場合は全てゼロから作り上げていく必要があります。

商品コンセプトはどうする?ビジネスモデルは?価格は?どうやって集客するの?などなど。

そんなステップを踏むくらいなら既存事業の売上をアップさせるために生成AIを活用した方が早いですよね。しかもレピュテーションリスクもない。

こんな人にオススメ

  • 利益を伸ばすために生成AIを使いたいけど、どうすればいいかさっぱりわからない

  • プロンプトを販売したり、イラストを販売するようなのは嫌だ

  • B2B事業で真っ当なやり方で利益を増やしたい

  • 社内の業務効率化以外の活用方法が知りたい

初月無料で読めます

以下、購読者限定部分に入っていきます。スモールビジネス大全は初月無料で、二か月目以降も980円(1日当たり約32円)と手ごろな価格です。

有料記事は980円以上のものがほとんどなので月に1本でも読めば元が取れます。また、アーカイブ(過去月のまとめ)は4,980円するものもあり、解約して「あ、過去月で参考になる記事がある……」てなると定期購読約5か月分の費用を払わなければなりません。

購読するもしないもあなたの自由ですが、「とりあえず購読、とりあえず継続」する人が最もお得になるように設計しています。損をしないためにも少しでも興味がわいたタイミングで購読するのがおすすめ!ではどうぞ。

ここから先は

6,648字

¥ 980

サポートしたつもりで身近な人にプレゼントして上げてください.