こちらこそ貴重なところに立ち会えました
先週末、とある採用試験の最終選考を終えた学生さんが昨日ふらっと来てくれたので話を聴くことにした。
その「とある採用試験」は実は受けるのは2回目。
追加の募集があった時期に「もう一回あるけどどう?」とお伝えしたら
最初は「えー、もうめんどくさいし就活やめてもいいかなって感じ」と少々難色を示しました。
まぁ就活がんばったもんねぇ。と言いつつ
今回はその学生さんの専門的に学んでいる事とも接点がある仕事内容。
それを別の形で活かすっていう事もできそうですねぇ。とその当時伝えたら
「マジか…」と神妙に考え込む。
その後、やっぱ受けることにしましたよ。とにやにやしながら報告に来てくれ、今回は試験を受けるごとに絶対に入りたい気持ちが高まってますよと
熱弁していたので
じゃぁ、最終選考の面接はしっかり対策していきませんか?
前回はぶっつけ本番だったから…と提案。
そうか…と考え込む学生さん。
…で、今回は先週末まで毎日のように相談で面接の対策を行ってきました。
本人のバイオリズムで「おお、また元に戻った…」という事も何度も何度もありましたが、その都度「この表現はこう受取られる危険性がある」ともう一人のカウンセラーさんと口酸っぱくお伝え。
土曜日に試験だったのですが「どうしているかな」と猫の背中を撫でながら少々気になっていました。
で、昨日話してくれたことは
「今回は手札があって全力で切ってきましたよ!」と話が止まりません。
うんうんと聴いていると
うまくいったところばかりではなく「表現がつよくなってしまった」と省みるところも多かったようです。
ただ本人は
「これだけ、自分で頑張れたからどんな結果でもいいって思えます」
嬉しそうに、これまた力強く熱弁。
彼の姿を見ていると
就活における「なんじゃこりゃ」と思ってやさぐれることもたくさんあったのではないかと感じます。
それでも「やるか」と腹を括ったところでぐっとのめりこんで取り組んで。
それを「こうすればよかった」ではなく
自分なりにやり切ったと思えるほど力を入れてやった。
この数週間は彼にとっては逃げずに直視して、自分と格闘した貴重な期間だったのではないかな。
一言で
「逃げない」とか「腹を括る」と書いたのですが
逃げないって結構見たくないものもみちゃうし、いやだなこわいなという気持ちもありながら「でも毎日やる」と覚悟を決めるのって相当しんどいことTOP3には入るはず。
この数週間、人生から見たら短い期間なのかもしれませんが
この先の彼の人生に少なからず”ナニカ”につながっていくんじゃないかな。と勝手に確信しています。
その期間、関わることができてありがたいなぁと次の日になってじわじわと感じることができました。
「本当にありがとうございました」
相談を終えて学生さんから丁寧にお礼を言われました。
こちらこそ、あなたの将来につながる何かを見させていただいてありがとうございました。