その日のまえに
今日は出勤する日でしたが、メンバーは少なめ。
(その方が気が楽です)
一緒に暮らしていたわんわんが、亡くなってしまいお休みします。
という方がいました。
ここ数か月、あまり調子がよくない。という話をお聞きしていました。
なんだか胸がきゅっと締め付けられる思いです。
というのも、現在一緒に暮らす猫さんの前に
先代の猫さんがいました。お別れの時を思い出してしまったから。
先代の猫さんは私が中学2年の時に家にやってきました。
地元のショッピングセンターで、掲示板があり
「家庭教師募集」「大きな箪笥あげます」と割と自由なものが掲載していました。その中に「子猫さしあげます」というものがありました。
ご連絡をし、母が引き取りに行きました。
おっとりした穏やかな男子。
私たちの様子をじっとみて、行動を読んでいるような聡明さもありました。
猫らしくないごわごわした背中。
仕事から帰るとドアの前で必ずお迎えしてくれる優しい子。
ブラッシング大好きでブラシをちらつかせるとごろごろ喉を鳴らして
近づいてくる。そんな彼が大好きです(今でも)。
どうやら、生まれつき何か体調面で心配なところがあったのか
彼は定期的に血液検査をしましょう、とお医者さんに言われており
8・9歳になると腎臓病を発症。
治療食が始まりました。
そのうち、月に1度の点滴が始まりました。
年々数値が悪くなり、腎臓病が芳しくなくなったのです。
腎臓病から派生した不調も徐々に増えてきました。
もともと目が黒目がちで、目が悪かったのですがある日見えなくなりました。
多分痛かったはずです、でも目がかゆい「ふり」をしていました。
視力を失っても「まるで見えている」ように闊歩する姿は本当に美しかった尊敬に値します。
私たちがとても心配するので、普段通りにが彼なりの矜持だったのでしょう。
ですので、少しの変化も逃さぬよう毎日チェックを欠かしません。
おしっこしているかな。
便秘気味なので、お医者さんにマッサージ方法をきいてマッサージ
ご飯の減り具合。
彼の移動範囲に、トイレを移動
息苦しくないかな。・・・
ある冬ついに、ご飯が喉を通らなくなりました。
点滴も毎日。私が受け取りに行ったある日
「何を食べさせたらいいですか?」と聞くと
「・・・なんでも、食べるものだったらなんでもいいです。」と。
それは何を指すかというと
「もう長くはないので、好きなものあげてください」
ということです。先生の表情からわかりました。
その日は彼を助手席に、運転しながら大泣きしました。
具合悪いのに、彼は心配そうです。
ごめんよ、君は何も食べられなくてもうあばら骨が出ていてつらいのに
わぁわぁ泣いてしまって。申し訳ない気持ちです。
しかしその後、点滴が効いたのか?食欲復活。
家族でおお喜びです。体調もよさそうです。
頑張って、お薬のんだり
腎臓食を食べて、日向ぼっこして過ごしていました。
その半年後、14歳のニャン生に幕をとじました。
私たちに心配させまいと、一人で静かに。
お医者さんにはその後、
「あの冬じつは越せないくらいの症状でした。
彼の生命力ですね。すごいです」と言われました。
きっと「家族ともう少したい」と思ったのでしょう。と
お別れは、本当につらいです。
もう10年以上前の話ですが、思い出しながら涙が出ます。
でも、彼に対してはやることは全部。やり切りました。
治療も、快適な空間も。変化にもすぐ対応することも。
犬猫、その他の素敵な動物と暮らすこと
いつか必ずお別れはやってきます。彼らの方が先に命を終えます。
かといって「必ずお別れが・・・」と先を嘆くのではなく
今一緒にいる時間で何ができるのか
しあわせになってもらうため、どうしたらいいのか
少しでも長く「素敵な時間」が作りたい。
そんな風に今を大事にしていくことが大事だよななんて思いました。
叶わないことですが、もう一度彼に会いたいなぁと思いつつも
今の猫さんの生活を大事に、今日も一日を終えようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?