あこがれちゃって
今週は寒波がやってくるみたいで戦々恐々としている週明けです。
一日曇天。
「いやぁ、寒いですよね!」と相談に来る学生さんに毎回同じ話を振る私。
ほんと~こんなに寒いんですね!と会話に乗ってくれる学生さんもいれば
そうですね。(スン)みたいな反応の学生さんもいて
みんなそれぞれキャラが違っていいね。と内心ほくそ笑んでいましたよ。
まぁ、私も学生の時なんてたいがいだったからね。と思い出します。
私の場合は「わぁ、どうやって切り返したらいいのかわからない」
と焦りまくってかえってぶっきらぼうになってしまうことが多かった気がします。今日の学生さんもそうだったのかもしれないなぁ。
そんな「不器用なあんちきしょう」だった私も
こんな人になりたいなーと思った人がいました。
私は学生時代、暮らしていた町は「市」だったんです。
ところが当時は、コンビニやスーパーがドラッグストアはありましたが
ガスト1店舗、ミスドも1。食堂がちらっほら。
みたいな若者が遊ぶのはもっぱらカラオケ?と古びたボウリング場みたいな。
なんと、すきや、吉牛を食べたいとなったら車で50分走らせて
大きな市まで行かないとない。というやや不便なところ。
ま、それも楽しかったんですけどね。
そんなある日、いつも行くスーパーの敷地内にそのエリアのイタリアンチェーン店が開店。喜ぶ大学生。
まぁ頻繁に行けるわけではないのですが、友達と今日は夜奮発しちゃうか!なんて時は行っていました。
そこで、ピザマルゲリータにドンはまりして毎回食べる私。
うまいうまい言いながら話に花を咲かせます。
そんなある日
「今日もマルゲですか?」(にこにこ)
と店員さんに話しかけられました。
このお店のアルバイトの方。
のちのち聞いたら同じ大学の学年が1コ下。
今日も頼んじゃおうかなぁ~
マルゲうまいっすよね。あ、季節のこれもうまいっす。
へぇでも、マルゲリータかなぁ
あはは、そういうと思いました、じゃぁ一つでよろしいですか?
そこまで敬語を使っていたわけではないのですが、でも無礼な感じではない。そんな接し方です。
失礼なくでも、人の懐にすーっと入っていく感じがどのお客さんにも同じように接している姿、あんな風になりたいなぁと一種のあこがれを抱いていました。
人と接するのがんばろう、と変な力が入っているとどうにもうまくいかないと自分でも分かっていたのです。
あの彼はどうしてあんな風にできるんだろう。とマルゲリータをほおばりながら考えてしまいました。
ありゃ能力なのかなぁとも思います。今思えば
接客って難しいから自分で経験する中で積み上げていった「能力」かもしれません。
たくさんお客さんくるのに、「いつも来る人」をしっかり覚えていた
(私たちだけじゃなかった)のは努力のたまものなのかも。
見えないところでがんばったものが、こうやって「使い手」になるんだろうなぁ。
彼が今どうしているかわかりませんがきっと
今でも、懐にスッと入っていくような人になっているんだろうなと想像してしまいました。
週明けそんな思い出に浸っちまいました。
相変わらず人との関わり方研究中なのであの彼みたいにはなれませんので
研究つづけたいとおもいます、はい。
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