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【マクロ経済学】貨幣について教えてちょ
貨幣の定義
貨幣とは一般的には以下のように定義されている
一般的に認められている支払手段
さらに、一般的には貨幣の役割3つに細分化していることが多いですね。
支払手段(交換手段)
価値尺度(計算単位)
価値の保蔵手段
このような機能は、かの有名なマンキューマクロ経済学の教科書にも記載されていることでしょう。
昨今では、現代貨幣理論がメディアで大きく取り上げられたことによって、貨幣とは負債の一形式であるという認識が広まりました。
ちなみに、現代貨幣理論は「信用貨幣論」に基づいていることから上記のような結論に至りました。
詳しい人はぜひググってみましょう〜!
マネーサプライとは??
マネーサプライとは「マネー(貨幣)+サプライ(供給)」から推測できるように、世の中にある貨幣の合計を意味します。
ところが、マネーサプライに対する具体的な定義は、不明瞭です。
一般的にはマネーサプライをMとし、
M1
M2 + CD
M3 + CD
という3種類に分けられる事が多いです。
いきなり、上記のような式を見せられても「はにゃ??」と思い人が大半でしょう。
安心してください!具体的な中身についていまから解説していきます。
M1
M1 = 現金通貨 + 預金通貨(要求払預金)
見た感じ簡単そうですね。
ちなみに、要求払預金はぱっと見てとっつきにくい単語ですが、漢字のとおりです。
定義を一応さらっておきます!
預金者の要求でいつでも払い戻しができる預金のことで、「流動性預金」、「通貨性預金」、「出納預金」とも呼ぶ。 預入期間が決まっておらず、自由に出し入れができる。 当座預金や普通預金がその代表的なもので、給与振り込みや公共料金、クレジットカードの引き落としなど、資金決済のための口座として用いられることが多い。
現金通貨は、日本銀行が発行する日本銀行券と財務省が発行する補助貨幣を合算したものです。
預金通貨は上記で説明したのと同義です。
ここから貨幣の定義を広くしたのがここから説明するM2 + CDです!
M2 + CD
M2 + CDの内訳は、M1 + 定期性預金 + CD です。
M2 + CD = M1 + 定期性預金 + CD
まず、M2は現金預金と預金通貨に定期性預金を加えたものです。
たしかに定期預金は自由にお金の引き出しができず、満期日になって初めて引き出すことが可能となることから、流動性が低いと言えます。
しかし、広義の意味では貨幣と今回は捉えることとしていますね。
次に、「???」と思ったと推測できるのは、「CD」ですね。
CDとは、譲渡性預金とよばれるものです。
譲渡性預金とは、以下のように定義されています。
第三者に指名債権譲渡方式で譲渡することができる無記名の定期預金証書のこと。英語表記「(negotiable) Certificate of Deposit」の略で「CD」または「NCD」とも呼ばれます。発行金額や期間、金利など発行条件を自由に設定できます。短期金融市場で売買されており、CD3カ月物金利は短期金利の指標のひとつとなっています。
譲渡性預金は、定期預金の一種と見なされており、流動性が低いことから、マネーサプライと見なされないこともあると予想できますね。
さらにさらに、もっとマネーサプライの範囲を広げたのM3 + CDです!
M3
これはM1に以下のような貨幣を含めたものです。
ゆうちょ・農協・信用組合の預金
貸付信託元本
これらは、より長期間の預金や一部の金融市場の資産を含んでいることから、M3に分類されているとのことです。
マネーサプライの現状
2024年3月8日現在では以下のようになっています。
M1:111兆6,749億円
M2+CD:963兆4,852億円
M3:1,161兆8,832億円
アベノミクスに加えて、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の影響により、日本銀行は金融緩和政策を実施しており、マネーサプライは急速に増加している傾向があります。
ところが、昨今のコストプッシュ型のインフレによって、日本経済でインフレの雰囲気が蔓延し、同時にディマンドプル型のインフレも引き起こりつつあります。
こうしたインフレに対応するために、日本銀行は金融緩和政策をやめ、金融引き締めに転じる可能性があるでしょう!