【日商簿記2級】なぜ、その他有価証券評価差額金は純資産なの??
有価証券に関する前提知識
有価証券には主に4種類存在する
売買目的有価証券
満期保有目的債券
子会社株式(関連会社株式)
その他有価証券
今回は決算において仕訳をする必要がある売買目的有価証券とその他有価証券にフォーカスを当てる
売買目的有価証券
ポイント
決算においてはいつでも売ることが可能であるため事実上、当期純利益をとしてみなす。それゆえに、P/Lとして計上する
仕訳【利益が生じたとき】
借方には売買目的有価証券の増加
借方には有価証券利息(Profit=収益)の増加
その他有価証券
ポイント
売買目的有価証券は非常に短期的な視点に基づいており、決算においてはいつでも売ることが不可能であるため事実上、当期純利益をとしてみなす。それゆえに、P/Lとして計上する
仕訳【利益が生じたとき】
借方にはその他有価証券の増加
借方にはその他有価証券評価差額金(純資産)の増加
両者の使用する勘定の違い
売買目的有価証券は収益の増加だが、その他有価証券は純資産の増加である。このことの背景にはいつでも売ることができるものかどうかが本質的な判断基準となる。
つまり、意味なく勘定科目を変えているわけではない。
いつでも流動資産を変えることができるという前提を有する売買目的有価証券は、収益としてみなす。
一方、そうではないその他有価証券は、収益としてみなすことができないのである。
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