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悩んでる人へ、そもそもその悩みは存在しないってよ。

「最近悩んでることは?」を聞かれたら、何と答えるだろうか。

すぐに浮かぶ人もいれば、何となくあるが言語化できない、もしくは、悩みというほどのものはない、という人もいるかもしれない。

今悩んでる人も、今後悩むかもしれない人も、「哲学」を知っておくとその悩みは軽くなるかもしれない。というか、もはや悩みではなくなるかもしれない。

「哲学」と聞くと、私は東大卒とかの頭の良い人が、なにやら難しいそうなことを考えてて、私には理解できないもの…なんてイメージしかなかった。

きっかけは何かの動画だったらか本だったか、忘れてしまったが、なんか哲学って面白そう!と思い始め、最近哲学のジャンルの本を読み漁っている。

哲学と聞くと難しそうで理解し難いイメージが先行するが、最近は哲学の初心者でも入り易い本が出版されている。

哲学のことは、学校の授業で出てきた単語の知識くらいで、おぼろげな記憶しかないようなレベルの私だったが、そんな人に向けてもやさしい言葉で解説してくれている本がたくさん出ており、それらを読んでかなり興味を持つことができた。

そして、自分のずっと悩んでいたことの答えを教えてくれたのが「哲学」だった。読んだ本の紹介と、本から気づいたことなどを書いていきたいと思う。

少ない冊数ではあるが、読んだ哲学に関する本の中で、良かった本から二冊紹介しつつ、学んだこと、気づいたことなどを書いていきたい。

①自分とか、ないから。教養としての東洋哲学 (サンクチュアリ出版) /しんめいP

②子どもの頃から哲学者 ~世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」! /苫野一徳

二冊とも、著者の人生の赤裸々な経験から哲学を語ってくれており、人生のどんなときに哲学が入ってきて、役に立ったのか語られていて、かなり親しみやすい内容になっていると思う。

哲学とは?

そもそも哲学とは何か。

本質を探し、できるだけ納得できる共通了解を得ること(②の本の同じ著者の本『はじめての哲学的思考』より)が、哲学だと語っている。

だから、より答えになる答えが出てきたら、更新されるし、絶対の答えもなく、終わりがない。けど、より良い答えを探していくことが哲学を探求するということだろう。

そんな哲学の教えで、私が感銘を受け、人生に役に立つなと思ったものを2つピックアップする。

不幸の正体

自分自身を不幸だ、と思う人もいるかもしれない。

その「不幸」の本質とは「欲望と能力のギャップ」だ。「不幸だ」と思うのであれば、その裏に必ず「〇〇したい」という欲望があるということでもある。

ギャップがなければ、現象のままで満足しているはずであり、不幸だと思う要因がない。

まずは何を不幸だと思うのか、欲望が何かを明らかにすることがまず必要だ。そして、不幸な状態を解消するためには、以下3つのいずれかの方法で対処できる。

1.能力を上げる
2.欲望を下げる
3.欲望を変える

このいずれかを実践できれば、不幸は解消されるはずである。そもそも「不幸だ」と言いながら、何が不幸なのか、何が欲望なのか分かっていないから、不幸が解消されない人が多いのではないだろうか。

そもそも悩みは存在しない

悩み、不幸の解消方法を紹介したが、実はそもそもそ「その悩み自体存在しないのでは?」とも言える。

兄と弟はどちらが、先に生まれた?

と聞かれたら、当然「兄」と答える。しかし、「弟」が生まれる前から「兄」だったろうか?というと「弟」がいなければ「一人っ子」であり、「兄」にはならない。

つまり、お互いに依存しているのが「兄・弟」だ。

彼氏彼女という概念も、お互いにそう思ってはじめて存在するものである。だから、恋人がいない状態では、「彼氏/彼女」の存在は"無い"存在であり、「彼氏がいない」と嘆くのはおかしなことである。

また、「お金がない」という悩み。極端にいうと例えば「5000兆円ないな〜」と言っている人がいたら、「そりゃ無いだろう」と思うだろう。

「無い」ものをいくら考えたところで、無いままだし、だから、そもそも「無い」ことは本来「悩みにすらならない」のだ。お金がないことも、彼氏彼女がいないことも、本当は悩みではない。

ではなぜそれで悩むかというと、「〇〇でなければ不幸」という固定観念を持ってるからだ。

本当は不幸じゃないのに、不幸だと思わされている…。世間の"常識"や"普通"に縛られ、それが無ければ幸せでいられるはずの人が、「お前は不幸だ」言われてしまう。なんて悲しいことなんだろうと思う。

今、悩みだと思っていることも、実は「悩みだと思わされている」だけかもしれない。

私自身も結婚の予定もなく相手もいないことが、以前は不幸だと思っていた。

ただ、最近は「結婚=幸せ」だと限らないし、以前は常識や普通の価値観に縛られて「早く結婚していないといけない」と思っていたんだな、と気がついた。

別に無理やり結婚しなくてもいいやと思えるようになったし、前よりも気楽に生きれるようになった。失恋しても執着しないので、精神的にダメになることが少なくなってきた気がする。

悩んだ時は、「その悩み、本当の悩み?常識とか普通に縛られてない?」と一度考えてみるといいかもしれない。

苦しい時にこそ、哲学を学んでみる

哲学は古い時代から歴代の哲学者たちが考え抜いてきた内容だ。大抵の悩みはカバーしているし、私らより相当悩みまくって出した哲学者たちの結論は、ある程度納得いくものになっている。

苦しんで、悩んでいる時に、ふと「自分ってなんのために生きてるんだろう?」「生きてる価値あるのかな」とか、私は思ってしまうことがある。

こんなことを1人で考えても、大抵ネガティブな方向にしかいかないし、あまり意味がないなと思う。

でも、歴代の哲学者たちを見てみると、結構同じようなことを考えて、悩んでいる。そう考えると、同じ悩みを持った仲間の話を聞く、みたいな感じで、哲学の扉を開いてみてもいいのかもしれない。

ただ、いきなりハイデガーやキルケゴールみたいな名だたる哲学者の本を読もうとすると挫折率100%なので、まずは冒頭でご紹介したようなライトな本から入るのがおすすめだ。

私自身もまだまだ原典にあたるようなことはできてないが、いずれ読めるようにはなりたいので、勉強は続けていきたいと思う。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

salar

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