年賀状を書き終えて
‘24/12/28
今年、年賀状を最後にする方が多いと聞くが、私は細々と続けている。同居する88歳の父も、年に一度の知人・親戚へのご挨拶として書き続けている為、少ない枚数ではあるが一緒に準備する。
若い時、年末の忙しさの中書くのは、かなり負担だった。勤め先でも同じ。月末処理の大忙しの中、年賀状の宛名チェックと印刷業務が加わり、疲労困憊。年賀状の文化を恨めしく思わずにはいられなかった。
その後渡米し、クリスマスカードで代用しようと思ったが、節約生活の身で、クリスマスカードと国際郵便の負担が大きく早々に断念した。20年弱前である。
帰国後、勇気を出して挨拶代わりに疎遠になってしまった方々に年賀状を出してみた。なんと、お陰で15年以上振りくらいに、何人もの方々と交流が復活できたのだ。どれだけ有り難いと思った事か。
毎年、喪中や年賀状じまいで少しずつ差出し枚数が減っているが、今年の値上がりはかなりのパンチ。また相手が減るだろう。私は初めてスマホで自作し、コストを前年と同じくらいに抑えて乗り切った。
これが意外な副産物。今はスマホでデザインも宛名書きも準備出来るので、作るのが結構楽しい♪ こんなに簡単だったの?!と嬉しくなり、相手に合わせ3種類も作ってしまった。(笑: ちょっと無駄)
思えば私が子供の頃は、何枚もらえるかな〜とワクワクして郵便受けを見に行ったものだ。
現在父は「会う事が出来ない知人に、自分の生存確認で送っている。」と言う。毎年、友人が一人一人減っていく中、「頑張ってます。」という挨拶なのだろう。
私は今年、年賀状のお陰で30年以上振りに会えた友人が4人はいた。子育てを終え、自由時間が増えた50代半ば。会った瞬間から20代へ時が戻った。
もし年賀状が無かったら。。。
この歳になると、人との繋がりの貴重さに気づく。
書ける間は続ける。特別な用事がなくても「お元気ですか」「お幸せに」と伝えられる素敵な文化。昨今の昭和流行のように、またいつか見直される事があるかもしれない。