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【考察】24シーズンの宮崎サンシャインズに関する考察

こんにちは、サク来です。
今回からの考察では、火の国を除くKALに所属する各球団との24シーズンの展望について語って参ります。

昨シーズンも実施したこの考察。
今年は下位順位のチームから順に見ていきたいと思います。

一発目となる今回は、昨シーズン4位の宮崎サンシャインズの展望を広げて参ります。


再度「0から1への挑戦」も山積みの課題


23シーズンからKALに加盟した宮崎Sですが、ものすごく苦しい1年を過ごしたといえます。
開幕カードの北九州P戦を2戦とも敗戦し、次カードのSB3軍戦でなんとか勝利を掴みますが、それ以降中盤まで中々勝利まで届かない試合が続きました。
終盤に差し掛かってからは連勝も記録するなど白星を掴むことができましたが、終わってみれば78試合で11勝64敗3分、3位大分とは22ゲームを離されての最下位でした。

選手成績は主軸の平湯選手がチームトップの本塁打6本を放ったり今津選手が打率.286を記録したりするなど健闘する選手もいましたが、全体で見るといまひとつな選手が多い印象です。
特に投手陣の乱調が目立っており、チーム勝利数トップの山科選手は4勝14敗と重く響いていることが伺えます。

オフシーズンは血の入れ替わりが激しく、主力選手が複数名退団。
「0から1への挑戦」とスローガンを継続させましたが、道のりは険しそうです。


23シーズンの宮崎S


78試合11勝64敗3分 勝率.141

Baseball times vol.56より


前述の通り、借金まみれの宮崎S。

打者で打率2割以上を記録したのはわずか6人で、1割台の打者である目黒選手や藤川選手らが出場しないといけないほど選手層の薄さが明らかになっています。
特に投手陣は問題で、先発がKOされた後、中継ぎ陣が四球や失策をきっかけに自滅していき、コールド負けを喫するパターンはシーズン通して何度も見られました。

しかし中には輝きを見せた選手もいました。

前述の平湯選手、今津選手、山科選手の他に、よく先頭打者を務めた糟谷選手や低打率ながら5本のホームランを記録した宮下選手と藤原選手、防御率3.75とチーム内で最も良い指標を残した有水選手など単体で見ると素晴らしい成績を残した選手もいます。

またチーム状態も終盤にかけて上向きになり、7月22日の火の国戦では初回から6連打で下川選手を攻め立て、先発の山科選手が完投して対火の国戦初勝利を収めるなど劇的な勝利も見られました。

負けが込んでいても落ち込んでいる空気を出さず、明るいチームだった印象が強いです。


主な退団&入団選手


ここからは今オフに新たに入団した選手、そして退団した選手をいくつかピックアップしていきたいと思います。
なおリストでの表示は選手名(公示、現所属球団or前所属球団)を表しております。


主な退団選手

野手

今津辰吾(自由契約、火の国)
平湯皓基(自由契約、ハヤテ223)
青松志 (自由契約、石狩RP)   等

投手

冨樫晃毅 (任意引退および任意引退解除、茨城AP)
山科颯太郎(自由契約、火の国)
長瀬勝嵩 (自由契約)   等

14名

多くの選手が退団しましたが、中でも初年度宮崎を支えた主力の他球団移籍が多いことに注目が集まります。
野手も投手も好成績を残した選手が見られました。
その他は登板数が少なかった投手や成績不振の野手が多く退団しています。


主な入団選手

野手

杉航  (元石狩RP)
豊浦治臣(前香川OG)
野田裕人      等

投手

田中大道(前福島RH)
阿部真也(前埼玉武蔵HB)
竹内優真(前淡路島W)   等

20名

補強では投手の入団が多く見られました。
田中大選手や阿部選手など他球団でチャンスに恵まれなかった選手を多く獲得した印象です。
サク来が注目した選手は、昨年淡路島Wで先発投手としてプレーした竹内選手。
24試合で122イニングを投じた実績があり、投手陣の脆弱さをカバーしたい宮崎Sの思惑が伺えます。
野手については他球団からの選手やプロ未経験の選手を程よく獲得しています。

退団選手14名に対して20名を獲得しており、戦術の幅を広げられるかも気になります。


サラマンダーズはどう立ち向かうか


主力が他球団に移籍しましたが、それ以上に選手を獲得した宮崎S。
依然として苦しい状況に変わりはありませんが、昨年終盤の勢いのようにどうなるのかわかりません。
実力以上のポテンシャルを発揮するケースは多くあり、それもこれに該当すると言えましょう。

そのポテンシャルを支えるのはチームの雰囲気です。
2年目となった金丸監督や神前コーチをはじめとした首脳陣が醸す空気によってチームの調子が上がっていく可能性も考えられます。
恐ろしいことは、宮崎Sならそれが可能だということです。

昨年も書きましたが、宮崎Sに負けてしまったさい、そのダメージは他球団に敗北するよりも大きいと考えられます。
だからこそ、一試合一試合を懸命に戦わなければなりません。

宮崎Sとの24シーズン初対戦は開幕戦となる3月15日(金)です。
新生・ボビーサラマンダーズが日向の国からの挑戦に挑みます。


参考資料



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