【選手紹介】#47 芦谷汰貴
※追記あり(2022年10月20日20時56分)
【天下無敵の左エース】
九大初のNPB投手と渇望された芦谷投手は、安定の道ではなくサラマンダーズにて1年で夢の道を拓くことを決意した。
22シーズン唯一のトライアウト合格投手となった彼に託された背番号は、”47”。
前年に圧倒的成績を残し、中日に入団した石森投手も背負った数字だ。
スライダーを武器に闘う投球は、背番号に劣らない活躍でファンを沸かせ、ルーキーながら好成績を叩き出し、チームに欠かせない存在へと成長した。
最多勝利・最多奪三振・最優秀防御率の投手三冠を獲得し、リーグMVPにも選出され、2年連続の背番号47がMVP獲得となった。
馬原監督も別格と評するその左腕は、明日に迫るドラフト会議で吉報を待つ。
大舞台で魅せたゴールデンルーキー
こんにちは、サク来です。本日紹介する選手は、左腕エース・芦谷汰貴投手です。
既にドラフト専門雑誌でも、独立リーグ左腕の注目選手としてピックアップされている芦谷選手。
彼が注目を浴びたのは、大学在学中のことでした。
それまで存在しなかった九州大学出身のNPB選手候補として、各メディアに取り上げられましたが、指名漏れを経験しました。
卒論では、原子力にまつわることをテーマにした芦谷投手。
このまま就職して安定した生活を送るとも考えたそうですが、野球に対する情熱を捨てきれず、独立リーグの世界へ飛び込みます。
その覚悟で門戸を叩いたのは、昨年左腕投手を排出したサラマンダーズでした。
2021年10月31日に行われた、熊本県外出身者によるトライアウトで実力を十分に発揮し、40名程の受験投手で唯一の合格を勝ち取り、入団しました。
背番号は、同じ左投の石森投手の47番を継承しました。
芦谷投手は5月から先発に本格転向すると、5月3日のSB3軍戦で7回無失点で初勝利を記録。
そこから10連勝を達成しました。
ちなみに、4月25日のOP戦、対SB3軍戦でも先発として登板し、調整中の柳田選手を打ち取るなど、絶好調の兆しを見せていました。
結果的に、13勝をマークし最多勝のタイトルを、更に奪三振と防御率においてもタイトルを獲得し、投手三冠を達成しました。
その功績から、22シーズンのリーグMVPにも選出。
九州大初のNPB選手として、そして、火の国の誇るエースとして誇れるゴールデンルーキーと成長しました。
そんなエース・芦谷投手が最も輝いた試合といえば、間違いなくこの試合でしょう。
22シーズン 10/1 グラチャン決勝戦 vs信濃GS戦@藤崎台
独立リーグ日本一を決めるグラチャン決勝戦。
対戦相手の信濃GSは、前日の高知FD戦で投打共に調子を上げて勝利を収めた、実績・実力共に十分な強敵です。
シーズン中の活躍を評価され、大舞台を任された芦谷投手。
立ち上がり四球を許しますが、変化球を駆使し要所を抑えます。
1点リードで迎えた3回、四球と自身のエラー、更に送りバントで一死二・三塁のピンチを招きます。
絶体絶命の場面でも、芦谷投手は笑顔でキャッチャーの深草選手に投じます。
カウント1-1の場面、信濃の小西選手が仕掛けたスクイズに対して投じたのは決め球・縦スライダーでした。
落ちる軌道にバットは定まらずバントは空振り、飛び出していた田島選手を深草選手がタッチしアウト。
小西選手も空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けました。
その後も安定した投球で、8回2安打無失点でクローザー・西島投手にスイッチ。
勝利を納め、日本一決定戦勝利投手となりました。
冒頭でも述べた通り、ドラフト指名有力選手である芦谷投手。
石森投手に続いて、夢の舞台の第一歩を掴めるでしょうか。
10月20日、運命の一日が刻一刻と迫ります。
追記(2022年11月20日)
追記(2022年10月20日)
今年のドラフトにて、残念ながら芦谷投手の名前が呼ばれることはありませんでした。
詳しくは以下の記事に記載しております。
再追記(2022年11月20日)
11月18日に、任意引退が発表されました。
詳しくは以下記事に記載しております。
おまけ
優勝勝利投手として胴上げされる芦谷汰貴投手
「ぼくも取材してください」と営業したという九大時代の芦谷汰貴投手
どうやらすっげーテーマの卒論発表を終えた芦谷汰貴投手
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