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【応援歌】意味のない歌詞の字余り・字足らずにノイズが生じる

こんにちは、サク来です。

今回は応援歌の歌詞とメロディについてお話しします。
それでは、参ります。

音符ひとつにつき歌詞1音が鉄則


歌詞とメロディについて、特に今回お話ししたいのは「一つのメロディに込める歌詞の文字数について」です。

例えば、

サク来がYouTube上の動画を参考に作成

DeNA・筒香選手の応援歌の前奏を例に見てみると、最初の4小節「横浜の空高く」は1文字1文字がそれぞれの音符に収まっています。
一方で後半4小節における「ホーム」、「ラン」、「(つつ)ごう」はひとつの音符につき2文字・3文字が詰め込まれています。
これは"home run"、"Tsutsu-goh"と英語・ローマ字読みで1音となるため、2文字・3文字を詰め込んでも違和感なく聞こえます。

応援歌では音符ひとつにつき歌詞1音を詰め込むことは基本中の基本だと言えます。


例外の場合


音符ひとつにつき歌詞1音が鉄則と先ほど述べたばかりですが、例外もあります。

走れ走れよ 二塁ベースへと 光より速く 青い稲妻

読売 松本匡史選手 応援歌


読売に在籍した松本匡史選手の応援歌の場合、アウフタクトの部分に歌詞が存在しません。
動画ではその部分に合いの手(ラララやGO GOなど)が入っていましたが、このようにアウフタクトにおいて歌詞がない部分は本編への勢いをつけるためだったり、合いの手などの遊びを加えられる余地が残っていたりするため、違和感を覚えるポイントを生んでいません。

こちらの動画内でもあるように、かっ飛ばせコールと演奏の間に発生する本来何も吹かなくても良いところから演奏しているのは、アウフタクトからアクセルを踏んで勢いをつける役割を持ちます。


意味を持たない字余り・字足らず


ここまでは歌詞の音がメロディに対して少ない場合の良い例を見てきましたが、ここからはサク来が考えるふさわしくない例を紹介します。

21シーズンに発表した松本陽雅選手の応援歌は、22シーズン開幕時に歌詞変更がなされました。

走れ砂塵巻き上げ 疾風ごとく 炎滾らせ松本 赤い稲妻

火の国サラマンダーズ 松本陽雅選手 応援歌(歌詞変更後)


ここで注目していただきたいのは、「炎滾らせまつもと」の部分です。
歌詞変更前は「驚天動地のアーチ」だったところの変更となりましたが、この変更を担当した隊員は該当部を「まつもと」にしました。

「アーチ」は2音なので、メロディに違和感がなかったのですが、「まつもと」となったことにより2音余る形となりました。
歌い方としては「アー」が「まー」、「チ」が「つもと」とバランスも悪く、この字余りがノイズになってしまっています。
サク来が担当した隊員に話を聞いた際、「特に意識していなかった」といった旨の返事をもらいました。

応援歌変更については、(作成者に無許可であったことはさておき)松本陽雅選手のスタイルを知る人ならばそれが一刻も早く必要だったことは明らかでした。
しかしノイズが生じたことにより、結果としてちぐはぐな構成となってしまっています。
全ての応援歌において、そういった部分は根絶すべきで、できるだけ生み出さないように注意して作成する必要があります。

今回は以上となります。

メロディに歌詞をつけていく作成法の場合、不用意な字余り・字足らずを生まないように、歌詞からメロディを作成する場合は全ての音に対応する譜面作成を心がけるべきだと、私は思います。

今回は以上となります。

最後にサク来が好きなメロディに対して歌詞が存在しない部分を持つ応援歌を紹介して締めさせていただきます。
それでは、また。


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