【選手紹介】#10 中川拓真
【火の国ドリームビリーバー】
20年にオリックスからドラフト5位で指名された中川選手は、強肩強打の捕手と評価されていた。
同期の山下選手や宇田川選手らと共に鎬を削ったが、在籍した3年間で1軍出場はゼロ。
戦力外となり、受験したトライアウトにて荒西コーチから誘われ、火の国入団を決意した。
捕手として投手陣を導くだけでなく、有田選手や金田選手などの捕手陣の活性化も期待された。
練習試合でも良い成績を残し、RPCカップでは豪快な一発を放ち、火の国ファンの期待を膨らませた。
公式戦が始まると、上位から下位打線までを担うと、マスクを被れば強気のリードで立ち向かう。
ここでの活躍が認められ、7月2日、ヤクルトへ移籍することが決定。
火の国で大きな夢を再び掴んだ捕手だった。
佐賀で見せた執念の猛打賞
こんにちは、サク来です。
今回紹介する選手は、先日NPB復帰を勝ち取った中川拓真選手です。
高校時代から強肩強打の片鱗を見せ、20年のドラフトでオリックスから5位指名でプロの門を叩きました。
同期には山下選手や阿部選手、宇田川選手などのちにオリックスの顔になる選手ばかりで、中川選手は将来的に彼らを牽引する捕手への成長が期待されていました。
しかし在籍した3年間で1軍出場はゼロで、23シーズンオフに戦力外通告を受けます。
球団からは育成契約の打診もありましたが、新天地を求めて退団。
11月に行われたトライアウト後、荒西監督代行の尽力もあり火の国入団が決定しました。
若干21歳で独立リーグの世界に飛び込んだ中川選手。
同じく今年新入団の選手は以前他の独立球団に所属していた年上の選手が多く、7月末の支配下登録期限と目指す目標も異なる中で、どれだけチームに順応できるかといった心配の声も上がりました。
しかしいざキャンプインすると、すぐにチームに溶け込み、ファンだけでなく他の選手・監督コーチ・フロントから愛されました。
練習試合・RPCカップにて打撃が爆発し、迎えた開幕戦では5番・捕手で出場。
3打数3安打と藤崎台に集まったファンを沸かせました。
捕手としては、最初は投手との息が合わない場面が見られ、一時は打撃絶好調の有田選手にそのポジションを許す場面もありましたが、6月に入った頃から調子が上がり、佐賀ID戦では松江選手の完全試合達成に貢献しました。
打率3割に迫るバッテイングと申し分ない捕手としての能力が、若い捕手を欲していたヤクルトの思惑と一致し、7月2日に入団が内定。
支配下登録での公示となり、火の国で夢の地へと再び飛び立つこととなりました。
火の国の歴史にその名を刻んだ中川選手ですが、彼が最も活躍した試合としてRPCカップ決勝戦を紹介いたします。
前日に行われた準決勝に引き続き、8番・捕手で出場した中川選手。
初回に3点を取りましたが、先発の田島選手は2回に北九州P打線に捕まり、6失点。
うまく意思疎通がいかない場面もあり、この回の途中に降板となりました。
大量失点した直後の攻撃、先頭打者で打席に立った中川選手は相手先発・西垣投手の直球を弾き返し、ノーアウトから出塁。
その後打線が続き、この回2点をとってすぐに1点差にまで詰め寄ります。
中川選手は4回にもヒットを放ち、5回に迎えた第3打席。
2死1・3塁の場面、4球目をセンター前へヒットを放ち、同点まで追いつきました。
捕手としては3回以降、中継ぎ陣をうまくリードしスコアボードにゼロを刻み続けます。
7回にチャンスの場面で迎えた第4打席は凡打に終わりますが、最後は今津選手の押し出しでサヨナラ勝利。
捕手として修正能力をアピールしつつ、打撃でも好調ぶりを見せ、RPCカップ優勝に貢献しました。
更なる夢のために火の国から翔く中川選手。
この先の未来が素晴らしいものになることを願うばかりです。
おまけ
大先輩・山口翔選手の肩を組む中川拓真選手
荒西監督代行とコミュニケーションをとる中川拓真選手
中川拓真選手との様々な思い出@火の国
詳細情報
成績
X
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?