【選手紹介】#8 山口嶺生
【弾け飛ぶベストアーチスト】
21年に香川OGで、22年に大分Bでプレーした山口嶺生選手は、パワーが魅力の選手である。
アベレージはどの年も低調気味だが、打球を引っ張れば凄まじい距離まで飛ばし、一発に期待ができる。
火の国に加入した23シーズンももれなく低打率に喘ぐも、記録した26安打の内11本が長打、さらにそのうち5本はホームランと、印象に強く残る。
また一塁守備では体の柔軟さを生かし、難しい送球も全身を使ってアウトにして見せた。
24シーズンからは副キャプテンとして火の国を引っ張る。
レギュラー定着に向けて、笑顔と闘魂が燃えたぎる。
まさに”劇的”
こんにちは、サク来です。
今回の選手紹介は、山口嶺生選手をピックアップいたします。
九州文化学園高から長崎国際大へと進学した西島投手の完全なる後輩である山口嶺生選手は、21シーズンから香川OGでプロ生活をスタートさせます。
実はKAL遠征で初年度火の国との対戦経験もあり、石森投手と宮澤投手から一本ずつ長打を記録しています。
22シーズンは大分Bでプレーし、打率.214、19打点、本塁打2を記録。
火の国に入団したのは翌年からで、背番号を3から8に変更して挑みました。
同期で同じタイプの山本選手や不調気味だった髙山選手らと一塁を争い、交代交代で出場しましたが、シーズン終了直前に失速。
グラチャンでは負傷の小林選手と怪我明けの松本陽雅選手を除き、唯一打席が与えられませんでした。
打率もチーム野手ワースト(バエス選手を除く)の.218と苦しみましたが、長打力は確かなものを見せてくれました。
本塁打はチーム3位タイの5本をマーク。
長打率を表すSLGは.395と打率にしてはかなりの高水準を叩き出しました。
今シーズンから副キャプテンを務め、キャプテン山本選手らと鎬を削る山口嶺生選手。
そんな山口嶺生選手が最も輝いた試合は、自身23シーズンの最後のヒットであり劇的なホームランでした。
残りマジックが4となり、優勝を目の前とした火の国。
この日の山口嶺生選手は7番・一塁でスタメン出場しました。
初回に北九州Pの5番・吉岡選手に先制タイムリーを浴びますが、直後に相手のバッテリーミスで同点に追いつきます。
3回には先頭・平間選手のホームラン勝ち越されますが、また直後に晴樹選手が同点タイムリーを放ちます。
その後は両者チャンスこそ作るも決定打に欠け9回を迎えます。
表を山口翔選手が抑え、迎えた裏の攻撃。
5番・サンチェス選手と6番・瀬井選手が凡退し、2アウトとなった中で山口嶺生選手が打席に向かいます。
この日は3打席でいずれも凡打に終わっていた山口嶺生選手。
相手の守護神・松本直投手を相手に3ボール1ストライクまで持ち込ませ、5球目。
引っ張った打球は値千金のサヨナラホームランとなり、ホームベースでもみくちゃになりました。
プロ4年目となる山口嶺生選手。
今シーズンの覚醒に期待です。
おまけ
大分B時代、Pリーグの試合前円陣を担当した山口嶺生選手
前述のサヨナラホームラン後、馬原監督と抱擁を交わす山口嶺生選手
W山口:山口翔投手と山口嶺生選手
詳細情報
成績
(火の国・大分B)
(香川OG)