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【考察】25シーズンの大分B-リングスに関する考察

こんにちは、サク来です。
今回からの考察では、火の国を除くKALに所属する各球団との25シーズンの展望について語って参ります。

3年目となるこの考察。
今年は火の国が対戦する順に見ていきたいと思います。

一発目となる今回は昨シーズン2位、KAL開幕戦で対戦する大分Bの展望を広げて参ります。

Title Photo by @bringsbc1223

4年目にして遂に上位へ浮上


山下政権2年目となった大分B、内川選手が去った中でどう戦うのかに注目が集まりましたが、大きな飛躍を遂げた1年となりました。

3年目の中川選手が打撃面で大きく成長すると、前年より活躍している水本選手や新太郎選手、岩下選手らが安定した成績を残しました。
投手では猿渡投手が松江投手に防御率0.01差で競り負けましたが、B9を獲得。
山本投手や嘉陽投手らがセットアッパーとして活躍し、最後は経験豊富な福地投手に託すという大分B史上最も安定した中継ぎリレーが見られました。

シーズン成績は45勝29敗、勝率は.608と初の勝率5割を記録。
さらに直接対決の差で火の国に勝ち越したため、21シーズン以来となる2位に躍り出ました。

オフシーズンでは主戦力が抜けるも、新たに多くの選手が入団しました。
またコーチ陣に関しても、新たに選手兼任コーチが就任するなど、独立リーグ経験豊富な首脳陣となりそうです。
山下政権3年目は、悲願の栄冠を目指します。


24シーズンまでの大分B


21シーズン 32試合9勝23敗 勝率.281
22シーズン 74試合28勝44敗2分 勝率.389
23シーズン 78試合34勝42敗2分 勝率.436
24シーズン 79試合45勝29敗2分 勝率.608

一球速報より


火の国と同じ5年目となる大分B、初年度と比べると、よくここまで伸ばしてきたなと感心するばかりです。

前述の通り、勝率はチーム初の5割を突破し、シーズン順位も火の国との直接対決の差で2位に躍進しました。
野手は水本選手や新太郎選手ら既存戦力が一定の結果を残しつつ、3年目の中川選手の打撃覚醒や岩下選手の戦力化、怪我から復帰した川原選手の活躍などもありチーム打率は3割に迫る勢いを見せました。
投手についてもエース・猿渡投手が奮闘すると、最多勝の辻投手に西森投手が先発として固定化されると、リリーフでは左の山本投手と嘉陽投手が30試合以上に登板。
守護神の福地投手は14Sを記録し、最多セーブのタイトルを獲得しました。

成績が残せなかった選手も複数名存在しましたが、足立選手は火の国キラーとして一定の成績を残したり、羽立選手は低打率ながら2本のアーチを描いたりと、何かしらで一矢報いる場面が多く見られました。

21シーズンのチーム情報と照らし合わせていると、打順の固定化や投手の頭数が揃ってきた24シーズンだったと考えます。

主な退団&入団選手


これまでと同様、ここからは今オフに新たに入団した選手、そして退団した選手をいくつかピックアップしていきたいと思います。
なおリストでの表示は選手名(公示、現所属球団or前所属球団)を表しております。


主な退団選手

野手

新太郎(廣沢新太郎)(自由契約)
中川真兵      (自由契約、火の国)
小田啓介      (自由契約、滋賀HJ)   等

投手

福地元春 (任意引退)
辻興聖  (自由契約)
嘉陽太一 (自由契約、愛媛MP)   等

14名

退団選手は現時点で計14名。
初年度から外野手のスタメンをそのものにしてきた新太郎選手や打撃で大きな成長を遂げた中川選手、今季4HRを記録した小田選手がチームを去ることとなりました。
投手では昨季最多勝の辻投手、最多セーブの福地投手のタイトル獲得者に30登板を果たした嘉陽投手が退団。
その他にも23シーズンに30試合リリーフとして出場した木戸投手に2シーズン在籍した羽立選手や越智投手、脱サラ戦士でもある中野選手らの退団が発表されています。

主な入団選手

野手

新沼大輔(前淡路島W)
林亮汰
米倉大介(前愛媛MP)

投手

神田理久(前火の国)
青田将志(前千葉S)
孔井爽真

14名


現時点で退団した人数と同じ数補強した大分B、特に捕手と高卒の選手を多く獲得していることが伺えます。
色々とあった淡路島Wで頑張った新沼選手とルーキーの中嶋選手、林選手の3名の捕手が入団し、退団した松田選手と新里選手の穴を埋めたことが伺えます。
また愛媛MPでプレーした米倉選手や千葉S・青田投手など、他球団で苦しい機会が続いたであろう選手が多く見られます。
特に高卒選手も多く見られ、前述の中嶋選手に加え、孔井投手らフレッシュな顔ぶれも揃っている印象です。
サク来が注目しているのは、脱サラ戦士である神田投手。
今季は22試合に登板し、田島投手の危険球退場後の緊急登板で5イニングを抑え込む圧巻の投球を見せた試合もありました。
調子の波が激しく、勝ちパターン定着までには至りませんでしたが、あの日の投球をされると火の国としてはひとたまりもありませんでしょう。

一方で内・外野手は合計4名と少ないように見えます。
ここには既存の選手にチャンスを与える考えがあるように考えています。


サラマンダーズはどう立ち向かうか


初めて大分Bに上回られた2024。
昨年の調子で挑むと、間違いなくその差は広がり、21シーズンに大分Bが過ごした最悪の時間:暗黒期の到来が避けられなくなります。
確かに新太郎選手や辻投手、福地投手など投打の要がチームを去りましたが、それは火の国も同じことです。

戦力的には新戦力が未知数なためどう転ぶかはわかりませんが、水本選手や猿渡投手など経験豊富なベテランが揃っている以上、強敵であることには変わりありません。
その猿渡投手と西森投手がコーチ兼任となり優勝を目指す25シーズンの大分B。

大分以上の既存戦力の奮起なくして、優勝はない、とサク来は考えます。
長年の敵に対してできるだけ早く差を広げなければ、それを上回った北九州Pを凌ぐことは不可能です。

3/15(土)、臼杵で行われるKAL開幕戦で大分Bを圧倒し、王座奪還への足がかりにして欲しいと願っております。

参考資料


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