【回顧録#33】内川聖一が引退した日
こんにちは、サク来です。
今回の回顧録では、23シーズンKAL最終戦を振り返って参ります。
2023年9月24日12時@臼杵
この日行われた大分B戦。
この試合で火の国の今年の公式戦が全て消化される:最終戦となりました。
12時ごろに試合が行われる臼杵へ向かうと、駐車場は満車。
隣の臨時駐車場へ行くよう促されました。
大分Bにとって、この試合はどの年の最終戦よりも重要でした。
内川選手の引退試合だからです。
前年にヤクルトにて行われた引退式、坂口選手・嶋選手と共に感動に満ち溢れた神宮を去りましたが、”NPB”からの引退という意味深な文言から大分Bへの電撃入団。
試合開始前には、多くの観客とテレビカメラが球場を囲み、この試合が持つ意味を感じとりました。
SBやヤクルト・DeNAの選手たちや、福岡の朝の番組などから送られたお花が球場の周りを囲み、どれほど愛されていたのかをわかりました。
引退試合の雰囲気を感じ取り、スタンドへ続く階段を登りました。
スタンドはすでに多くの観客でいっぱいで、時間が経つにつれて席は埋まっていきます。
三塁側は火の国ファンが多く詰めかけ、サク来が見てきたビジター戦の中で、一番の集まりだったと記憶しています。
少し時間が経ってからスタンドに上野親子がやってきました。
3人いるから応援も少しは余裕を持ってやれそうだな、と思っていると、親子から「今日は何もしません」と衝撃の言葉が。
サク来は動転し、どの乗り切ろうかと模索していると、一人の人物と目が合います。
とおるさんです。
藤崎台ではいつもビールをたらふく浴び、泥酔して帰るのがオチでしたが、この日は車で来ているためシラフなとおるさん。
目と目があったら、もちろんドラムを叩かせるしかありません。
ある程度レクチャーして、PBの時間を迎えました。
試合は先制点を奪われるも、5回に勝ち越し。
その後打線が爆発し、一気に差をつけました。
先発は菅原選手が登板した後、下川選手や宮澤選手など豪華先発陣が中継ぎに回り、消化試合でも本気を見せます。
最後は山口翔選手が抑え、最終戦を白星で終えました。
同日17時@臼杵一塁側
試合終了後、すぐに内川選手の引退セレモニーが執り行われました。
内川選手宛の手紙が読まれ、2年連続となる引退スピーチが行われました。
さらにサプライズゲストでとして、鳥越氏が花束を持って登場し、内川選手と熱い抱擁を交わしました。
この時点で目頭が熱くなっていた内川選手ですが、子供達が花束を持ち、グラウンドに登場すると、涙は止まりませんでした。
大分からすれば負け試合でしたが、そこには何事にも変え難い感動がありました。
一方その頃サク来は一塁側にいました。
実は試合開始前に蜂翔優羽会のメンバーから、セレモニー後にグラウンドを一周する際に応援歌を吹いてほしいと言われ、またとないチャンスだと思いその提案に乗ったからです。
簡易の運指表で軽く練習しながら、いざ内川選手がグラウンドを一周し始めました。
大分Bのトランペッター(ボランティアのGさん)と一緒に演奏し、力強く別れを惜しみました。
試合後、階段の踊り場でGさんとばったり会いました。
Gさんは内川選手がいかに素晴らしい存在だったのかを語りつつ、目はたくさん泣いたあとなのか、真っ赤っかでした。
上野息子が内川選手の出待ちしているのを横目に、サク来は一人、臼杵を去りました。
この時考えていたのは、愛媛での応援について。
やる気がさらに燃えさかりました。
今回は以上となります。
次回はグラチャン前日の出来事を振り返りたいと思います。
お楽しみに。