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【応援歌】選手のエピソードから歌詞を編む

こんにちは、サク来です。

今回は選手のバックグラウンドから応援歌の歌詞を生み出すことについてお話しいたします。

エピソードから色付ける


応援歌に歌詞をつけるとき、選手の特徴やプレースタイルを想起して考えます。
長打力が魅力の選手には「ホームラン」や「豪快」、足が自慢の選手は「疾風」や「俊足」といったように、ステレオタイプとはなりますが、選手のタイプごとにつけられがちなワードはあります。

これは選手のタイプから想像されるワードですが、選手の過去のエピソードからつける手段もあります。

長く険しい 荒れた道こそ 打撃道登り詰めろ 誇り高き師を胸に

オリックス 大西宏明選手 応援歌


大西選手がオリックス時代に使用された応援歌には「誇り高き師」とありますが、これは近鉄在籍時、2軍で指導にあたった鈴木貴久コーチのことを指します。

師という単語は普通の応援歌なら意味が通りませんが、大西選手のように「師弟関係を結んだコーチ」がいる場合だと、それは誰のことを指すのか、一目で明らかとなります。

また出身地にまつわるワードを入れるのも応援歌を唯一無二のものにするために有用だと言えます。

【前奏】行け!走れ! Go! 駿太! 【本編】容赦なく切り貫け 迫る敵を薙ぎ払え 上野の駿馬よ 走り続けろ

オリックス 後藤駿太選手 応援歌

「上野」とは後藤選手の出身地・群馬県のかつての名称であり、さらに名前の”駿”を上手く拾った歌詞を生み出し、オリジナリティを確かなものにしています。
選手の個性だけでなく、選手の人生を遡ることで歌詞については何とも被らない唯一無二を創り出すことができます。


火の国の場合


火の国にて選手の背景から歌詞をつけた応援歌でいうと、金田選手の応援歌が該当します。

思いひとつに 壁打ち破れ 進め拳士郎 己の野球道

火の国サラマンダーズ 金田拳士郎選手 応援歌

一見するとありふれた歌詞ではありますが、金田選手のエピソードを聞くとこの意見は変わるでしょう。

金田選手は中学時代に難病と戦い、野球ができない体になっても諦めませんでした。
歌詞の「壁」とはその病気のことで、そんな高い壁も「打ち破る」活躍をバットで見せてほしいという期待が乗った歌詞でした。


このようにありふれた歌詞にも意味を持たせられることができます。
下手に難しい造語を使わずとも表現が可能ですが、歌詞の意味が通らず無茶苦茶になる可能性もありので、TPOの判断が必要となります。


今回はここまでとなります。
エピソードや関わり深い単語を用いることで、歌詞をより深くすることができるとサク来は考えています。

最後に、サク来の好きなこのような特徴が見られる応援歌を紹介して締めさせていただきます。

それでは、また。


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