部下から忖度のないフィードバックをもらうために 〜ななめ会議のすゝめ〜
note株式会社CDOの宇野です。実は昨日は僕の誕生日でした🎂
そこで誕生日プレゼント?として、いつも接しているみんなから忖度のないフィードバックをもらうことに。
今回選んだフィードバック手法は、僕の古巣ヤフー株式会社で行っているななめ会議。上司がメンバーから忖度のないフィードバックを効率的にもらえるお気に入りの手法です。
すでにnote社内でも行われており実績も十分。ということで、ななめ会議やってみよう!
ななめ会議ってなに?
ななめ会議の「ななめ」は「ななめの関係」を表します。例えば自部署の部長のななめ会議をする場合は隣の部署の部長、つまりななめ↗の関係の人がファシリテーションを担うことからそう呼ばれています。
とはいえ、ななめの関係にあまり縛られる必要なく、直接の利害関係がない第三者がファシリテーションをすることが大事。今回は人事のねるさんにお願いしました。
進め方
誰にフィードバックをもらうかが、めちゃくちゃ大事
ヤフー在籍時代にフィードバックを受ける側もする側も何度か体験していますが、やはりフィードバックをする側に誰を選ぶかによって大きくその内容は変わってきます。
遠い関係性の人だとそもそもフィードバックの総量が少なくなってしまうし、普段コミュニケーションをとっている人でも立場が違いすぎるとフィードバックが抽象的になりがちです。
ななめ会議のバッドパターン💀
普段の接点が少ない人を選んでしまい、「知っていること」がほとんど出ない
👉アイスブレイクにならずその後も盛り上がらない立場が違いすぎる人を選んでしまいカイゼンして欲しいことが具体的に出せず、褒め一色で終わる
👉目的は自分で気づけないカイゼン点をもらうことなので嬉しいが得るものは少ない普段の関係性が悪い人を選んでしまい、カイゼンしてほしいことに人格否定が並ぶ
👉ファシリテーターが「カイゼンに向けたフィードバック」をするように促さないといけない
明確にどんなフィードバックが欲しいかを想定して選ぶのが良いでしょう。
今回は僕が信頼する直属のマネージャー4人 + CDO室リーダー + 人事マネージャーの6人に参加してもらいました。
このメンバーならば間違いなく忖度のない意見が言えるであろうこと、僕の立場をきちんと理解した上でさらに会社を成長させるための視点を持てていること、など重視して選んでいます。
やってみてどうだった?
みんなのフィードバック内容は「さすが」の一言です。僕ができていない部分をよく見ているし、隠しているつもりだったことまでバレてる😅
①知っていること
「そんなこと話したっけ…」っていうようなことまでみんなが知ってました。うちにある空気清浄機の機種とかまでわかってるのすごい笑
②続けてほしいこと
これも良いところ見てくれてるなー。
「必要であれば厳しい判断を厭わない」なんかは、立場と責任から意識的に頑張ってやっているのであって、厳しい判断をすること自体はツライもの😢
でも、そういうところを認めてもらえることは何よりの励みになります。
③できればカイゼンしてほしいこと
さて、こっからが本番。結構耳が痛いことを忖度なくたくさん書いてくれています。
「もっとマネージャーにまかせて」
いわゆる権限移譲。これはおっしゃる通り。役職者の基本。もしできない理由があるならそれを伝えることからまずはじめないといけない。期待値のすり合わせが大事。
「スイッチが入ると怖い時がある」
はい。僕は気分によって話し方のムラがあるタイプ。思い入れがあるものに対して発言が強くなりがちです。これは自覚あります……。さすがにいい歳なのでちゃんと大人として対応していかねば。反省。
「イケメンだからうさんくさくみえる(笑)」
これどうしろと(笑)突然の褒めからのdis😓
④あらたに始めてほしいこと
これが最後の仕上げです。
「note書いて欲しい」
はい!いま書いてます!
「スケジュール8割埋まりくらいにしてほしい」
僕もそうしたい!そう思って減らすんだけど、なぜかその分他のミーティングが増えてるんや………謎
「健康を気遣ってほしい 有給とってほしい」
実は僕めっちゃ健康です!毎日が快食快眠快便。健康診断もほぼA。
それでも心配されるのは忙しくて疲れているように見えるんでしょうね。逆に気遣わせてしまって申し訳ない。
ネクストアクション宣言!
最後に「ここを変えていく」というのもみんなに伝えておしまいです。
一部抜粋したものを書いてみるとこんな感じ。
腹割って話す
正直ちょっと遠慮はしていました。でもこう言ってもらえたので、重い話とかもきちんとするぞ。信頼してるよ!期待値のすり合わせをする
権限移譲はしたい。でも僕自身に経営として課せられたミッションや、各マネージャーに対する期待値が満たされないとそれはできない。なので「ここを一緒に目指そう」という対話をできるようにする。有給とってほしい
はい、早速明日は意味もなく休みます!
昼から🍺飲みます!Slackも見ないぞ!
ななめ会議を終えて
この記事書くためにメモを読み返しながらニヤニヤしてます。やっぱり仲間から「こうなればもっといい」って言ってもらえるのは幸せです。年齢や役職を重ねるごとにこういった機会は減ってしまうので積極的に求めていきたい。
自分だけの力ではなし得ない成長をしたい人には特におすすめです。
部下のご機嫌伺いをするのは上司の仕事ではありません。一方で自分がやろうとしていたことが間違っていたり伝わっていなかったら、それは上司の責任。
改めて自分のやるべきことと責任の重さ、それに対する大きな期待値をもらえた一日でした。
さ、今年もやっていくぞ💪