韓国観劇旅 2024年10月(쓰릴 미)
2020年、本当はスリルミーを観るために韓国に行く予定だったんです。でもね、コロナさんが蔓延してしまい結局渡韓キャンセルした、という過去経緯がありましてね。今年「キンキー10周年の公演期間とスリルミーの公演期間がかぶってるじゃないか!」ということで、やっっっっと!!観に行くことができました!!!わーい!!!
Thrill Me
原作初演は2003年、韓国初演は2007年、日本での初演は2011年です。役者2名とピアノ伴奏1名の合計3名だけで約100分間ノンストップで進むミュージカル。私が最初に観たのは2012年の銀河劇場(日本での上演は3回目、にカウントされるのかな?)だったと思います。たまたま観に行って、松下さん×柿澤さんペアを観劇したのですがあまりの衝撃に終演後「ふぁーーーーーー!」ってなったのを覚えています。そこからの作品ファンです。小道具はいくつか出てきますが、役者の力と観客の想像力・集中力が試される舞台だなと思ってます。日本はホリプロくんの扱い。一応、日本版の情報はこちら
チケット
このチケットだけはYes24の扱いでした。kpop関係で韓国のチケット取りをしたことがある方であればなんとなく「あっ…」という気持ちになる(かもしれない)Yes24です。
Rセクション…66,000ウォン
Sセクション…50,000ウォン
ざっくり、1階席がRセクション、2階席がSセクションです。
劇場は大学路にあるYes24ステージ2館。座席数は301席なのであうるすぽっとと同じくらいの規模だとイメージしていただければよさそう。個人的には池袋の東京芸術劇場シアターイースト/ウエストと似てるようなサイズ感かな?と。
そうそう、オンラインで予約をしてチケットは現地のカウンター(チケットボックス)で引き換えるんですが、チケットも素敵だしチケットケースも素敵なんですよ。みて。
キャスト
スリルミーは「私」と「彼」の2役なんですが、2024年はトリプルキャストでした。私が観劇した時の組み合わせはこちら。
私…정지우さん、彼…장윤석さん
今回はキャストで選んだわけではなく、完全に「私が観られる日時」優先で公演を選択。誰がいいとかそういうの抜きでとにかく「韓国でスリルミーを観る」ことを最優先にしました。
私が観た回の「彼」役の方が出てる動画貼っておきますね。サムネ左側の方です。笑うとめっちゃくちゃかわいいんですが、「彼」役やってる時の狂気っぷりはかなりやばかったです。普通に怖い。あと全然ヘタレじゃない「彼」でした。
「私」役の方のvlogも。かわいい。かわいいんですが、芝居の中で一か所、表情でネタバレするという超高度なことをやってのけてるんですよね、この方。スリルミーのストーリーを知ってる人であれば、あれ見たら「ヒッ…!!」ってなります。間違いなく。何も知らずにそれの直撃をくらってしまい、私は凍りました。普段こんなにかわいいのに。
舞台
わかってはいたんですがスリルミーの舞台装置って国ごとに全然違うんですよね。私は日本の舞台装置が一番馴染みがあるのであのイメージが強いんですが、韓国のはまた全然違ってて。まず、むちゃくちゃ八百屋舞台。その傾斜でやるの?!と思うくらいきちんと傾斜のついた舞台。その板のど真ん中にピアノが鎮座してます。ピアノが主役、くらいの堂々さで。
「これ、たぶん始まったらピアノのとこがぐるっとまわって後ろに行くんだろうな~」とか言ってたら本当にそうなりました。伴奏の人から演者がまったく見えなくなるんですよね。え、どうやってタイミング合わせるの?って思ってよくみたらピアノの譜面台のところにモニターがついてました。なるほど。
それと、多分なんですが過去の上演とも舞台装置変えてる…気が。どうしても見たくてYouTubeで動画めちゃくちゃ漁ってた2019-20年のとか、その前のとかと今回の舞台装置違っているような…。自由だなぁ。面白いなぁ。
舞台全体としての大きさがそんなに大きくないので、いろんな道具が壁収納式になってるのも非常に興味深い。
そういえば2024年の韓国スリルミーは公演期間が三ヶ月半くらいあります。なっがい!!!(うらやましい。通える環境にあれば間違いなく通って全組み合わせ観てる)
客席
舞台との距離がものすごく近い。舞台と最前列、ほぼ隙間なしです。ぎゅっとつまってます。お客さんはほぼ女性(男性いらっしゃったのかもしれないんですが、私が記憶する限りいなかった気がする)
そんなぎゅっと詰まった舞台だけど、一列目からちゃんと段差あるんですよ。えらいーありがたいーみやすいー。
グッズ
発表になった段階から「絶対買う」と意気込んでいたグッズ。Xにばらばらに投稿されてはいるものの、まとまったものがないのでここに書き連ねておきます。
・プログラム 12,000ウォン
・フォトブック 20,000ウォン
・金属バッジ(2種類) 各11,000ウォン
・眼鏡ケースセット 15,000ウォン
・フォトカードバインダー 22,000ウォン
・原作本と原作者の出した本(←これはAmazonとかからでも買えるやつ)
フォトブックは、素顔の役者さんたちの写真集です。役とは全然雰囲気違っててみんなかわいい。フォトカードバインダーはトレカ入れるやつです。トレカは売ってませんが、どっかの期間の来場者特典としてもらえたはず。いいな~。
ちなみにこの規模の会場でも決済はクレジットカードでした。そして相変わらず会計は爆速でした。
眼鏡ケースセットがむちゃくちゃ素敵なんですが、私が買ったのを撮影するより公式の写真みてもらったほうがいいと思うので埋め込んでおきます。是非見て…。
会場でのエピソード
劇場では、お客さんにもスタッフさんにも優しくしてもらいました。まず、なぜか私、間違えてリピーター割引のチケットを購入してしまっていたようなんですね。日本のリピチケは購入する段階でリピーターであることを確認してから購入、だと思うのですが、今回のスリルミーは「現地でチケット引き換えるタイミングで、それより前にみた公演のリアルチケットを見せる」っていうやり方みたいで。なので、チケット引き換え時に「以前観た公演のチケットありますか?」ってきかれましてね。当然、無いので間違って予約してしまったことを謝って、割引分の差額支払います(=支払えばOKとのこと)という話をしてたんですね。そしたら横から韓国の方がずいっと入ってきて何やら窓口のお姉さんと高速で会話している。なんだろう?って思ってたら、窓口のお姉さんがLINE翻訳使って見せてくれたところによると…
「こちらのお客様が(以前観た際のチケットがあるので)1枚分チケットの決済を手伝ってくださるそうです」
とのこと。つまり(私たちは2名で観劇予定だったので)1枚はリピチケ扱い、1枚は通常料金ということになるわけです。天使か?????スリルミーのリピーターは天使なのか??????って思って。むっちゃくちゃお礼言いました。見ず知らずの日本人に優しくしてくれたお姉さんに良いことがありますように!あと「日本語がそんなにわからないの~!」と言いながらも一生懸命翻訳かけてくれた窓口のお姉さんにも!!!
もうひとつ。グッズを買おうと思ってグッズ担当のお姉さんとやりとりしていたとき。フォトカードバインダーのサンプルには役者さんのトレカが入れられてたんですね。で、私が「フォトバインダーひとつ」って言ったら急に表情がちょっと険しくなって。なんだろう?と思ったら、一生懸命ジェスチャーと英語で説明してくださったのが…
「フォトバインダーにはトレカ入ってないけど大丈夫??」
えっ、優しい…。トレカが含まれないことは事前に確認してたので「大丈夫!」って元気に答えたらめちゃくちゃ笑顔で「OK!」って言われました。その気遣いがうれしい。
劇場入口でチケット確認をしてたスタッフさんも優しかった。入場の時に
「韓国語大丈夫?」ってきかれたので「NO」って答えたら英語で説明してくれました。要は写真ダメ、ビデオ撮影駄目よ、っていう劇場内の基本ルール説明だったんですが、こいつ外国人だな~ってスルーしないでちゃんと説明しようとしてくれる姿勢がとてもいいな、って。
会場の写真
おわりに
作品もお芝居も素晴らしかった。けど、それ以上にあの舞台を好きで観に来ている方たち、あの舞台を支えている皆さんが素敵だったなぁという印象がとても強かったです。あと、やっぱり全組み合わせ観てみたい。10回以上観劇するともらえるというリピーター得点のOSTも欲しい;;(欲張り)このお芝居はほぼ毎年のようにやってるので、また観に行きたいです!