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ONKYO H-500Mとミニマリズム
(画像引用:ONKYO)
極私的も極私的、主宰は今年で齢30を数える運びとなりました。この先40代へ向けての10年間をどう生きるかなんて漠然と考え始め、いろいろな意味で「身軽になろう」という結論に至り新たなヘッドホンをこしらえることに。冒頭掲げたミニマリズムとあまりに逆行しているのでは?その真意は以下内容へと続きます。
身辺整理と書くと些か物騒に聞こえますが、事実相当度の断捨離を決行しました。高価な買い物、余分な衣類、思い出の詰まった品々。無論、前ブログでご紹介してきた半ばコレクション的なヘッドホン達も幾度となくその篩にかけられそうになりました。事実一つたりとも捨てられませんでしたが、しかし思うところは多々あった。
ミニマリストを自称するにはあまりにも浅瀬チャプチャプ。しかし明確な意思表示として一手打つことは決して無駄ではないという気概のもと10年履ける靴を買い、10年聞けるヘッドホンを買いました。H-500M。生産終了品とはいえ音質とあまりに乖離した売値、必要十分を鳴らすONKYOの職人技を継承した音場。アフターサービスのスピード感と手厚さ。
モニターヘッドホン的でありながらリスニングヘッドホンとしても高いポテンシャルを発揮できる。リケーブル自在。最近のトレンドをいち早く取り入れた名器とも言えるでしょう。同時にここ数年エントリーモデルとハイエンドモデルとの二極化も顕著で、古くからのメーカーだけでなく他業界からの参戦も相次いでおりまさしく戦国時代の様相です。
すなわち「身軽になろう」の意味するところ。ヘッドホン界隈はいわゆるオーディオ沼の典型例、絵に描いたような青天井です。求める音の評価軸に生じたブレや衝動的な購買欲が発端となって、簡単に足元をすくわれます。経験者は語るではないですがしかし重要な観点。高価だから音が良い、皆使っているから自分も使うは果たして正義か。
ONKYO H-500Mは主宰目線、間違いなく10年聞けるヘッドホンです。10年後タイムカプセル的に開封したとしても新鮮に感じられるであろう音。流行りに左右されない普遍的な音。ありとあらゆる垣根を極限まで取っ払ったという点、また恐ろしいほど値崩れしているという点でもまさしくミニマリズムを体現しています。
老婆心の勢いのまま続ければ、エントリーモデル相当の価格帯にこそ本当のお宝が眠っている。逆転の発想、青天井だからこそあえて底値に着目することで改めて業界がボトムアップされてきた歴史を垣間見ることができます。安かろう悪かろうの時代は確実に終わりを迎えつつある。問われているのは審美眼。コレクション増えとるだけやないかいとの声も。
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