ヘラクレスリッキーブルーと縁のない人生だった
今巷ではムシキングのリバイバルが来てる。なんでも20周年だとかでなにかとガチャガチャになったり、ファンブックが発売されている。
自分はリアルキッズ時代にムシキングを通っていた世代なので、思い入れも思い出もあり、復刻は素直に嬉しい。
でも、一番のムシキングの思い出といえば、なかなかつよさ200が出なかったこと、とりわけヘラクレスリッキーブルーを取り逃してしまった後悔である。
ご存知の通りヘラクレスリッキーブルーとは、あのカブトムシ界のNo. 1イケメンことヘラクレスオオカブトのオルタである。ただでさえカッコいいヘラクレスオオカブトの胴体が白くなってるのはもはや事件であり、なによりも名前がすこぶるカッコよく、当時のキッズは誰もがリッキーブルーに憧れていた。
私も多分に漏れずリッキーブルーを喉から手が出るほど、目がアダーコレクションになるほど欲していた。
しかし、排出されることはなく、あるとき今でも尾に引くある事件が起こった。俗に言う「リッキーブルー事件」である。
とはいっても大したことではなく、たんに筐体に並んでいたときに親に呼ばれたかなんかで列を抜けてしまい、戻って並び直したら自分が順番を譲ってしまった子がリッキーブルーを当てていたというだけの話である。
けれどもこのときの後悔は当時では間違いなく人生イチの後悔であることは疑いようもなく、今でもあのときリッキーブルーを引いていたら人生どうなっていただろうと思うほどである。
結局数年のムシキング歴で当てたつよさ200はマンディブラリスフタマタクワガタだけであり、それも2枚である。
つよさ200といえばクワガタ界のキング、ギラファノコギリクワガタ、テカテカのタランドゥスツヤクワガタ、デカくてつよいアクティオンゾウカブトたちであって、マンディブラリスフタマタクワガタは若干影が薄い。
とはいえ初めてのつよさ200は人生の相棒といって差し支えなく、ずっと使っていた。ただ2枚目もお前かよ!という気持ちは今でも強い。唯一のつよさ200がダブることあるか普通!?
そんなわけで、ヘラクレスリッキーブルーと縁のない人生だった。だからその後の合虫ガッツでメタル化したヘラクレスをゲットできたときはすごく嬉しかったし、ムシキングのカードが使えたことも嬉しかった。数年前に復活してたムシキングは結局ほとんどやらなかったけど。
それと、この前周年のファンブックで付録にヘラクレスリッキーブルーがついてくると聞いて、書店に一目散に向かったけど見つからずに、結局そのまま買わずじまいだった。もしかしたら本能がリッキーブルーをゲットすることを拒んでいたのかもしれない。
そんなこんなで今日、たまたまムシキングのアクリルのガチャガチャを見つけたので引いた。引くのは一回、当然狙いはヘラクレスリッキーブルー。
出たのはもちろん、マンディブラリスフタマタクワガタだった。やはり彼とは運命で繋がってる。