批評なんてどうせ誰も中身を読まないんだから、フランス料理のコースみたいなタイトルをつけよう
批評の中身は誰も読んでない
noteでなっげ〜〜〜w批評を書いている人を見たことがありますが、私は最後までまともに読めたことがありません。
批評、とくにアニメ批評は、アニメを大真面目に長い字数をかけて論じていることが面白いんであって、まず批評の中身をちゃんと読んでいる人なんていないと考えた方がいいでしょう。
文章の長さは、指をスクロールする快感になるだけ
共感できる明快な言語化とか、作品に深みを与える元ネタ探しとか、花言葉の解説とかはTwitterの140字にいいねすれば十分です。ですから、なっげ〜〜〜w批評の価値は、「こんなことを大真面目に考えている奴がいるよw」と笑われるくらいの文章の長さにあり、内容や批評の論理構成はほとんど意味がないのです。批評の文章の長さは、せいぜい指をスクロールする回数を増やすことの価値にしかなりません。
ただし、批評アレルギーの人が多数のなか、わざわざ長い文章を読もうとする人は、ある程度文章を読もうとする気概はあるので(とはいえたいていはプロローグ前に大体挫折し、まとめまで一気にスクロールする)、長い文章を読むためのガイドはつけてあげましょう。
批評はタイトルが7割、目次が2割、文章の長さが1割で、内容は0割
それは目次です。タイトルと目次があれば長い文章を読まなくても内容が掴めるようにしましょう。批評はタイトルが7割、目次が2割、文章の長さが1割で、内容は0割です。タイトルで読者を引き込み、目次で内容を理解させ、あとは長い文章をスクロールする快感を読者に教えてあげたら、もうそこで批評の役割は終わりです。
まとめサイトやYahooニュースよろしく、たいていの人は記事のタイトルしか見ていません。Yahooニュースに長い記事を載せたところで、「結局何が言いたかったの?」とコメントが3つつくくらいが関の山です。
批評も同様に、タイトルしか読まれません。そしてまとめ民やヤフコメ民よりは文章を読むやる気がある読者も、結局最後まで批評を読むことはありません。そんな読者へのささやかな感謝として、目次を付けてあげ、画面をスクロールする楽しさを教えてあげましょう。
だからフランス料理のコースみたいなタイトルをつけよう
興味を引くタイトルで記事をタップし、目次で内容を理解させた気になり、あとは長い文章をスクロールして楽しくなる。これが批評の読み方です。ですから、そもそも内容は誰も読んでない以上、タイトルが批評の生命線であることは火を見ることより明らかです。では目を引くタイトルとはどんなものなのでしょうか。
それはフランス料理のコースみたいなタイトルです。フランス料理のコースみたいな名前というのは、
シェフの気まぐれパスタ〜季節のフルーツを添えて〜
自家製鴨コンフィのパクチー風
フランス産トリュフとマカロニのずわいがにソース仕立て
みたいなやつですね。副題で何かを添えたり、なんかで仕立てたり、カッコいい修飾語をつけたりします。
フランス料理のコースみたいなアニメ批評タイトルの具体例
これをアニメ批評でやるとどうなるのでしょうか。例えばこんな感じです。
『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』における兄妹の絆〜セジウィックの「男同士の絆」理論を応用して〜
ラブコメにおけるパンティーの有効性〜『いちご100%』におけるパンツ表象に着目して〜
アニメにおける卓球部の表象分析〜『灼熱の卓球娘』と『ピンポン』の比較〜
小野寺小咲の乳首は解禁して良かったのか〜スピンオフ漫画における乳首コード解禁の倫理〜
みたいな感じです。思想家・哲学者の名前を入れたり、エロいことをちょっと真面目な素振りで語ってみたり、気になる問題を疑問文で提起をしたりしましょう。そして魅力的なタイトルを作ったら、あとは目次を整備して、誰も読まない文章を書くだけです。
おわりに
今回は目次だけで内容がわかるような構成にしてみました。1600字で5章あるのはしょぼいですが、その分本文を読まなくてもよいようになりました。今回はめんどくさくてやりませんでしたが、キーワードのおもしろフレーズを大文字にしたりだとか、そんなに関係ないアニメの画像を適宜挟むと読みやすい批評が書けるようです。
みなさんもフランス料理のコースみたいなタイトルの批評を書いてみましょうね。