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映画日誌’23-01:ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY

trailer:

introduction:

美しく力強い歌声で世界を魅了したアメリカの歌姫ホイットニー・ヒューストンの半生を描いた伝記映画。『ボヘミアン・ラプソディ』などのアンソニー・マクカーテンが脚本を手掛け、『ハリエット』などのケイシー・レモンズが監督を務める。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のナオミ・アッキーがホイットニーを演じ、『プラダを着た悪魔』『スポットライト 世紀のスクープ』などのスタンリー・トゥッチらが共演する。(2022年 アメリカ)

story:

アメリカ、ニュージャージー。ホイットニー・エリザベス・ヒューストンは歌手になることを夢見て、ソウルシンガーの母シシーの厳しい指導を受けながら教会で歌う日々を送っていた。ある日、母親のステージで歌声を披露したことがきっかけで、敏腕の音楽プロデューサーでアリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスにスカウトされたホイットニーは、スターへの階段を昇り始めるが...

review:

2023年の映画初めは、音楽史に残る偉業を成し遂げた歌姫の栄光と苦悩を描いた伝記映画だ。世界で最も売れている歌手の1人、ホイットニー・ヒューストン。11歳の時にジュニア・ゴスペル・クワイアに入り、ニュージャージー教会で歌い始めたそうだ。ソウルシンガーの母シシーのステージで歌っているところをアリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスに見出され、一躍スターダムへと駆け上がっていく。

ホイットニーは全米アルバム・チャートで女性アーティストとして初めて1位を獲得し、全米シングル・チャートで7曲連続1位を記録した唯一のアーティストだ。1992年には主演映画 『ボディガード』 の主題歌 「I Will Always Love You」 が全米シングル・チャートで14週連続1位を記録。アルバムやシングルなどの累計セールスは2億枚を超え、グラミー賞6冠など400を超える受賞歴はギネス世界記録に認定されている。

ジャンルや人種を超えて愛された楽曲誕生の瞬間や、史上最高の国歌斉唱と語り継がれる第15回スーパーボウルでのアメリカ国家斉唱、グラミー賞やアカデミー賞を受賞したパフォーマンスを通して「ザ・ヴォイス」と称された偉大な才能をドラマティックに映し出す。『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家ということで若干期待しすぎたのだろう、若干の物足りなさはあるし、残念ながら彼女の偉大さを伝えきれていない感も否めない。

クライヴ・デイヴィスは晩年のゴシップばかりが語られる現状に苛立ちを感じ、彼女がなぜ世界に愛されたのか、という側面を世の中に伝えたかったのだと語っている。たしかに数々のヒットソングを堪能しつつ、ホイットニーの人間的な部分に触れられたという点では満足した。大きな感動には繋がらなかったものの、あれほど世界に愛された彼女がなぜあんなに哀しい最期だったのかも少し理解できた気がした。

それにしても、音楽史に名を刻む偉大な歌姫はどうして毒親、ろくでなしの男、ドラッグがセットなんだろうなぁ。ジャクソン家の三男ジャーメイン兄ちゃんとそういう関係だったのか!という驚きはさておき、ボビー・ブラウンご存命だけどほんまクズ。そういやボビ男のアルバム2枚持ってたなぁ・・・(遠い目)

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