Xジェンダーの私の子育て
私はXジェンダーである。
身体は女性なんだけど、
性別は男でもあり女でもあるという認識で、それが定まらない時期もあり、男女どちらでもないときもあるXジェンダーだ。
(不定性のXジェンダー)
Xジェンダーって何????という人にはこちら↓↓
自分がXジェンダーだって自覚する前はクエスチョニングだった。
身体は女だけど男の視点でモノを見る。
けれど全部そうじゃない。男の時と女の時が混ざっている。
だから身体は女で心が男のトランスジェンダーとはちょっと違うなと思っていた。
※ちなみにXジェンダーという言葉は日本語なので海外では通じない。海外だと男女の枠にとらわれないgenderqueer(ジェンダー・クィア)に近い。
私は、
女だから○○
男だから○○
という考え方が嫌だ。
何をするにしても人間性が先で男も女も関係ないという価値観である。
父親が男尊女卑の人で
女に学は必要ない。
女が社会に出て働くなんて世も末だ!
と時代錯誤もいいところだった。
高校、大学は父の決めた学校じゃないとお金さえ出してくれなかったし、結婚するまで女は家にいるべきだと1人暮らしさえも許してもらえなかった。
3つ下の弟は、男だからという理由で何でも許されるし、嫌なことを嫌といえばやらなくて済むが、私が弟と同じ理由で嫌だというと「わがまま」になり、「女としての自覚を持て」なのである。
両親が私にしてきた教育は、清楚で従順で大人しく、結婚相手のことを何でも許して何でも言うことを聞ける女性になるように…というもの(しかも、それが父好みの理想の女性像でとても気持ち悪かった)
私のなりたい将来像や希望、わたしの幸せさえも両親が決めていた。
そんな背景があるからか、自分の子供には自分軸で回る人生を歩んでほしいと思う。
ジェンダーフリーな子育て
私は男性が化粧をしたりスカートを履くのを、気持ち悪いとかあり得ないとか思わない。
むしろ、綺麗になりたいその気持ちを応援したいし、スカートだってはけばいい。
男同士や女同士の恋人だって別にかまわないんじゃない?と思う方だ。
女だとか男だとかではなく、
好きになった人が女だった、男だったという考え方を持っているので、息子がマニュキアやお化粧に興味をもったときに好きにやらせた。
将来はメイクアップアーティストになるかもしれないし、化粧品会社で働くかもしれない。
そんな考えで一緒に楽しんだし、髪を伸ばしたいと言った息子に好きにさせた。
今どき、髪の長い男の子はどこにでもいる。
モデルさんとか、サッカー選手とか。
髪が伸びるにつれて周囲から女の子みたいと言われていたが、可愛いものが好きな息子は嬉しいようだった。
どうやら息子は「カッコイイ」よりも「かわいいね」と言われるのが好きなようで、それを大事にしている。
逆に、娘はカッコイイものが好きだ。
保育園の頃はプリキュアよりも仮面ライダーとかそっちのほうを好んでいて、男の子とよく遊ぶ子だった。
でも、同じ保育園のクラスの女の子たちから「可愛いものがすきじゃないのはおかしい」「おしゃれじゃない女の子は女の子じゃない」と責められて、スカートを買ってほしいと言ってきたときもある。
私も子供の頃そうだったから、娘の気持ちがよくわかる。
漫画やゲームが好きなのを「男の子の遊びをするのはおかしい」と責められたり「男の子と一緒に遊ぶのはよくない」と無理やり女子グループに連れて来られたり…
こういう悩みを親が理解してくれたらなと思ってきたので、こどもの「好き」を大事にしてあげたい。
でも、私の子供たちの感性を大事にしてあげたい気持ちは周囲からの偏見により攻撃されることもある。
娘が3歳くらいの頃に娘が坊主になったことがある。
私が育児疲れでうとうと寝ているうちに、娘が坊主になりたいといって息子が娘の髪をはさみで切って坊主にしてあげたようで…、
(あまりの変わりようにとても驚いて悲鳴をあげて飛び起きたけど…)
娘も坊主になったことを喜んでいたのでま、いっか!と思っていたが、保育園のほとんどの先生が「坊主にされてかわいそう」という憐みの反応をしていて、「もしかして虐待なんてしていませんよね?」みたいな反応もあった。
うちは母子家庭で私はシングルマザーなのだが、私のこうしたジェンダーフリーな子育てが「子供を虐待している」「ネグレクト」「頭がおかしな母親」といった扱いをうけることもある。
しょーもない向かい風だ。
子供たちの人生なんだからそれを他人がどうのこうのいうことじゃないし、個人の価値観を他人に押し付けてくるほうがありえないので無視している。
子供の未来を見つめる
私はよく子供たちにこう言っている。
「同じ性別の人を好きになってもいいんだからね」
「好きな人が出来るって素晴らしいことだよ。性別なんて関係ないよ」
「あと、、そういうので悩んでいる子がいたら連れてきなさい」
と。
そんなことを言い出したのはこの本の影響から。
ゲイのテーマは1つの例で、
カミングアウトするしないにしても、世間の暗黙ルールっていうのは性別だけじゃなくて、不登校でも、親子でも、結婚や離婚といったところでも
少なからず「当たり前で普通じゃない自分」というマイナスの考えに身を置いてしまうから、なかなか言えない自分を責めてしまう子や、隠していることに罪悪感を覚える子もいるんだよなーと…。
そういうのは親の視点からすると勿体ないと思うし、子供の視点からの、親に自分を受け入れてもらいたい気持ちはとてもよくわかる。
子供が性別ルールを感じずに生きやすい未来にしていきたいという想いはやっぱりXジェンダーならではの考え方なんだろうなと思うけれど、
うちの子も他の子供たちも生きやすい未来になればいいと思っている。
+++あとがき+++
この度は私のエッセイをご覧いただき、ありがとうございました。
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