詩『かげろう』
ゆらゆらと招き
近づくと見えない
妖艶な香りのよう
地獄を経て
紫や青に輝き
ゆらゆらと漂う
陽を受けて一瞬
透明にきらめく
小さな命の光
いくつものかげろう
あるかなきかのようで
姿を見せたり消えたり
情熱をひた隠すように
静かに燃え続けている
かげろう
それは新たな訪れ
心に希望を灯す光
明け方の東の空が
ほのかに赤く染まり
闇の終わりを告げる曙光
陽炎
はるとのメモ
かげろうもいろいろあるようです。
地面から立ち昇る気流。幼虫は凶暴なアリジゴク、成虫になるとウスバカゲロウ。晴れた日に空中を流れるクモの糸を見ることがあります。糸遊といいますが、これもかげろうのことを指すようです。
あるかなきか、どこか儚げなイメージの言葉ですが、語源は明け方東の空に差す光、揺れながら光る火の意味の「かぎろひ」だそうです。
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