『花びらの栞』
これまでの年月は空のよう
黒雲に覆われ 雨も降ったけど
夕焼けも虹も ぼくは見てきた
白い雲が流れてゆく
過去から未来へ
移ってゆく時間のように
これまでの日々は川のよう
底に沈み 淀みに迷いこんだけど
元気に泳ぐ魚も ぼくは見てきた
水が流れてゆく
昨日から明日へ
続いていく時間のように
何度も巡った季節は
人がいてもいなくても
巡り続けるのだろうな
花びらが散っている
これまで綴ってきた
言葉の数と同じぐらい
一枚もらっていこう
言の葉ノートに挟む
栞にしようと思うんだ
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