詩『春賛歌』
地面の下で 落ち葉の裏で
冷たい雨や 時には霜を
身を潜めてやりすごしてきた
枝に止まり 木の葉の陰で
吹きすさぶ北風 時には雪を
身を膨らませて耐えてきた
生きとし生けるものすべてに
少しずつ近づいているよ
待ち望んでいる春が
ほら すぐそこに
雲に覆われていた太陽から
日差しが降り注ぎ
暖かな風が吹く日が来たら
芽吹いた草木の合間から
顔を出し 飛び回り
春の歌を歌おう
春になったとて
明日のことは分からないけど
希望を持って耐えてきたんだ
柔らかな風が吹き
色とりどりの花が咲いたら
生命の歌を歌おう