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「大腸内視鏡検査のトリセツver3~もうお嫁にいけない(*ノωノ)~」


この記事の目的

さて、本日はここからが本題であり、大腸内視鏡検査の最後のレポートとなります。

  • 引っ掛かって行かなければならない人

  • 不安があり今後受けようと思っている人

に参考になればと思い、筆を執りました。

これを読んで、できる限り負担なく、またご自身の健康のために「大腸内視鏡検査」を受ける方が増えれば嬉しいです。

大腸内視鏡検査を受けることになった経緯

年一の健康診断の「大腸がん検診」で引っかかり、検診自体は別の病気で定期通院しているクリニックでいつもの診察と一緒にやってもらったのですが…。

引っ掛かった人は、「さらに詳しい検査」か「大腸内視鏡検査(通称:お尻カメラ)」に進まなければならず、年齢的にも心配だったのもあり、胃カメラは何度も受けたことがありますが大腸内視鏡は一度も受けたことが無いので好奇心もあり、人生初の大腸内視鏡検査を受けることになりました。

そこら辺のいきさつはver1に書いてあります↓

信頼している消化器内科へ~事前準備編~

私は十年程前に「胆のうがん疑い」で、胆のう全摘術を受けています。子どもの頃から胃が弱かったので、胃の痛みかと思いましたが、最終的には胆のうがん疑いとなり、がん専門病院で全摘術と取り除いた組織検査を受けて結果は良性ということになりました。

その最初の「胆のうの不調」を見つけてくれたクリニックが近所にあり、信頼していたので、そこで大腸内視鏡検査を受けることにしました。

大腸内視鏡検査は、行ったその日に受けられるものではありません。

理由はいたってシンプルで「お腹(大腸)の中が空っぽじゃないときちんと見られないから」です。

ということで、検診を受けたクリニックの主治医から紹介状を貰い、消化器内科専門のクリニックへ大腸内視鏡検査の予約と「事前準備」の説明を伺いに行きました↓

<検査3日前>

すでに検査2日前からの食事は準備してあった私は、「どれだけひもじくなるか」を想像できたので、「検査前の最後の晩餐」を楽しみました。

メニューはセブンイレブンの「ナン」と「バターチキンカレー」です。

<検査2日前>

私のクリニックでは検査2日前から、「食事の管理」。a.k.a「食べてはいけないものを制限すること」が始まります。

もちろん、私は一人暮らしなので「まぁいいか」なんてことをすると、当日に大変な思いをするか、検査が延期になります。

トリセツのver2でも触れましたが、もう一度、私がクリニックから頂いた書類を見ながら、

  • どんなものがダメなのか

  • どんなものならいいのか

を確認していきましょう。

↑見て頂くと分かりますが、「逆に何なら食べられるの?」レベルです(笑)

要は「消化の悪い物・時間のかかるもの」や「粒々が含まれているもの」がオールダメです。

例えば、おかゆはOKと思っても、味がないのがダメな人なら鮭かゆを食べたいと思うでしょう。白身魚はいいのですが、ごまなどが入っているとアウト。

味噌汁飲みたいなぁ→具は豆腐のみ少量ならOK。後は取り除かないといけない

結構、困ります。

一応そんな方のために、大腸内視鏡検査をやっているクリニックではこのような「検査前食」というのを用意しています。もちろん「自費」になります。

ver2でもご紹介しましたが、Amazonなどでも「大腸内視鏡検査前食」などと検索するとこういった「一日分セット」が販売されています。

種類はいくつかあるものの、基本的に一箱に「朝食・昼食・夕食(+間食)」が入っていて、概ね1,800円くらいします。

ということは、検査2日前からこれを食べたら簡単ではあるものの、2日で3,600円。

私は値段で諦めて、「うどんはOK」と看護師さんに言われたので、

  • 朝食→豆乳(牛乳などの乳製品はNG)+バナナのみのスムージー

  • 昼食→蒸しパンor食パン+豆乳

  • 夕食→素うどん

※どうしてもお腹が空いたら「はんぺん」「豆腐」を食べました

実際の食事の一部をご紹介します。

ー昼食ー

食パンに何をつけようかな?あ、イチゴジャムがあったと思いましたが…。

粒々あるやん!!!!!と

ということで、ハチミツに変更

「蒸しパン」も見つからなかったので「蒸しカステラ」で代用

ー夕食ー

セブンの冷凍食品コーナーで売っている「冷凍うどん」をチンして、ねこぶだしをかけて。

はんぺんと豆腐は出汁で少し茹でて。

ー間食ー

これは我慢できる人は問題ないと思います。果肉などが入ったものや、牛乳以外は飲み物だけは飲めますので、それで気がまぎれる人はその方が当日がスムーズに行くと思います。

私の場合は、いつもよりかなり少ない食事にいつも通りの血糖値を下げる薬を飲まないといけなかったので、低血糖で倒れないように間食を用意しました。

1つはアイス。

暑いので、本当はアイスクリームが好きなのですが、検査に支障があるといけないなと思い、シャーベットタイプという嫌いなジャンルを用意しておいたのですが…。

果肉入っとるやんけ!!!!

ということで、「粒々警察」に引っ掛かってしまうため、冷凍庫に入っているのに。入っているのに泣く泣く諦めました。

次に用意したのが「塩飴」です。

飴なんて久しく買っていなかった(私の場合血糖値爆上げに繋がるため)ので知りませんでしたが、袋飴も相当値上がりしているんですね。

私はこれをダイソーで100円で買いましたが、昔は大粒の塩飴や黒飴はスーパーの価格でも100円くらいで入手できたものです。

そして、これはどこの医療機関でも言われるかは分かりませんが、「下剤の服用」を指示されました。

私は普段から便秘よりは、軟便のことが多く、胆のうを全摘してからはさらにその傾向が強まりました。

そのため、「下剤」を使用したのは手術を受ける前日くらいのもので、正直怖かったです。

目薬くらいの液体を、コップ1杯の水に半分くらい溶かして21時ごろに飲みます。すると、朝5時くらいからお腹が痛くなって、めっちゃ出ます。

<検査1日前(前日)>

前日も基本は同じです。

先ほどの書類の裏面に「前日の食事」が書かれていますが、正直あんまり変わらないので、同じメニューにしました。

流石に2日この食事だと…。というより、病気になるといつも思いますが、普段どれだけ好きなものを食べているか痛感します。

私は数年前に糖尿病と診断されて以来、かなり食事を変え、昨年は13kg体重を落としましたが、それでも、ここまで制限されると、注意事項に引っ掛からない食事をスーパーなどで探すのは本当に大変でした。

  • 朝食→豆乳(牛乳などの乳製品はNG)+バナナのみのスムージー

  • 昼食→蒸しパン

  • 夕食→素うどん

例えば、上の書類では朝食に「ポタージュ」とありますが、当然のことながら「コーン」や「クルトン」などはご法度です。

食パンも「プレーン」じゃないとダメです。ましてや蒸しパンなんて、6軒ほど回りましたが見つかりませんでしたOrz

お腹ペコペコのまま、残りの下剤半量を21時に服用して、お腹が空いてあまり眠れずうとうとしていたら5時になりました。

<検査当日>

さぁ、今まで我慢したのだから、あとは検査で終わり!と思うでしょう?そうはいきません(笑)

これが「検査前準備が一番大変な検査No.1」の理由です。

当日はさらに色々やることがあります。

まず、禁止項目から

  • 食事は禁止(これは胃カメラでも同じだし問題なし)

  • 禁煙(これはキツイ)

  • 粒入りの飲料は禁止(これは問題なし)

そして「飲まなければならないもの」が…。

朝っぱらから「1.8ℓの下剤」を服用し、「10分おき」に「トイレに座る(出ても出なくても)」です。

その下剤がこちら。「マグコロール散(マグコロールP)」

ちなみに、どこの医療機関でもマグコロールなのかは、医療従事者ではないので分かりません。

すみません。本当は当日のマグコロールを作るところから写真を撮る予定でしたが、予想よりも大変で、撮れませんでした。というか、それどころじゃないほど忙しかった。

なので、作り方の書類をお見せします。

要は一番低いラインまでいったん水を入れてフリフリし、粉が無くなる=溶け切るまでやって、そのあと1.8ℓまで水を入れて混ぜ混ぜすれば準備完了です。

これを

  • 家で飲んでからクリニックに行く

  • クリニックで飲み始める

を選べました。

私は「家で飲む」を選択したので、「5時半~7時半」までの間に飲むよう指示を受けました。

病院は9時からなので、クリニックに行ってから飲み始めていたら時間がかかるなと思ったからです。

ごくごく飲めばいいんでしょ?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

「コップ1杯を15分ほどかけて飲む」+「10分に一回出そうな気配が無くてもトイレに座る」を延々と繰り返して、2時間ほどかけて飲みます。

※「忙しかった」といった理由を分かってもらえたと思います。

10分に1回って、そんなに出ないでしょ?と最初に説明を受けた私は思っていました。

ところがですよ。

まず、前日の下剤で5時頃目覚めた途端お腹が張ってて痛い!トイレで前日分がほとんど出ます。

その後から、飲み始めて座る、飲んで座るを繰り返すと、面白いほど出ます。

恐らく、私が普段から便秘ではないことと下剤を服用したことがほぼ無いため、効いたからだと思います。

トイレに行った回数と「便の性状」を写真と見比べてチェックします。

5くらいの綺麗な感じになったら、8時15分以降に電話をすると「○時に来てください」と言われますが、9時までにそうならない場合は(恐らく追加のマグコロールを飲むために)電話をして来院することになります。

私は飲み終わってから、5回しかトイレに行っていませんが「5」くらいになったので、8時30分には電話をすると、9時半くらいまでにお越しくださいと言われました。

それまでに何度かトイレに行き、病院へ行くと呼ばれ、荷物をロッカーに入れるように言われます。

普段着のままで、トイレに行き、出た物を看護師が確認をするので呼んでくださいと言われました。

私の家のトイレは電気が薄暗いため、便器の奥があまり見えません。綺麗に見えた私の「💩」は、病院の明るいトイレと真っ白な便器では、まだ「沈殿物」がある状態でした。

ただ、「もう少しだね」ということで、マグコロールは追加せず、病院のお水の機械でひたすら飲み、10分に1回座ってみてねと言われました。

私は言われた通り10分に1回行くたびに看護師さんにお見せしたのですが、「(トイレが)近いね」と言われました。どないせいっちゅうねん!

ということで、病院でさらに4回?くらいのトイレで「OK」が出ると、検査着(ふくらはぎくらいまである心電図の時とかに着るやつ)と下の不織布のハーフパンツ(お尻の部分がスリットが入っているタイプ)を着るように言われました。

着替えて待っていると呼ばれ、まず採血になりました。

私は太っている上に、血管が細く、さらに奥まっており、「看護師さんがベテランさんに交代するタイプ」の腕をしています。

いつもの内科の定期通院は、一撃で刺してくれる看護師さんばかりなので、うっかりその「体質」を忘れていましたが、大腸内視鏡検査では「鎮静剤(麻酔ではない)」を使用するかどうかを選べます。

要は太めのチューブで、簡単なポリープとかなら切除するハサミとかも内蔵されているカメラを大腸に入れていくため、ガスでお腹を膨らませたり、大腸はまっすぐではないので、途中でカメラが引っ掛かってうまく入りづらい時に、痛みを感じるためです。

そのため、ウトウトしている間に終わらせるよう、鎮静剤を使用するかどうかを選べます。

私は胃カメラは「必須」なのですが(嘔吐反射が酷いため)、大腸内視鏡はイケるのではないかと思いましたが、初めてだったので一応鎮静剤をお願いしておきました。

鎮静剤を使わない場合は、恐らくですがカメラを入れている画面を見せてくれます。

鎮静剤を使った場合は、後で録画したデータを医師の診察時に見せてくれます。

なので、採血と同時に鎮静剤を入れるための「ルート確保」の目的もあったためか、慎重に探るものの新人さんっぽい看護師さんでは見定められず。

二人目の看護師さんに、いつも内科で採られている場所を見せるものの「反対も診せてもらえますか?」と言われ、右腕も診せると「ココならいけるかも」と二人目の看護師さんがトライ。

ところが、刺しても陰圧のかかっているはずのシリンジに血が見えず、針を刺したまま探るように動かしてすこーしだけ出るものの、採血に十分な感じではなく「やり直しますね。ごめんなさい」と言われました。

私は採りづらいからだなのは承知しているので、「全然気にしないでください。採れるところならどこでも何度でも大丈夫です」と伝えると、検査予約時に検査内容を説明してくれたベテランの看護師さんが来てくれました。

最初の看護師さん、二人目、三人目の三人でああでもない、こうでもないと私の腕を触りまくり、二人目の看護師さんが右腕の「やっぱここしかないのかなぁ」と言ったところに、三人目のベテランっぽい看護師さんが刺すと一発。

失敗した右腕

成功した左腕

採血を何本か採ったら、そのままちっちゃなキャップみたいなものをつけられて、いよいよ検査室へ。

ベッドに寝るように言われ、横向きになると、左手のキャップみたいなところに注射器で「眠くなるお薬入りますね」と言われ入れられました。

「すぐに眠くなる」と言われましたが、横向きに寝ている私のお尻をさわさわ。消毒をしているのを感じたのもつかの間、ブスッとカメラが入る感覚。

そのまま、長いホースがぐいぐいと押されながらいれられていく感触が「すべて分かり」ました。鎮静剤の意味…。

大腸というのはこんな形をしております。

ぐねっているのですね。

なので、何度も体位を変えられたりしながら、どんどんカメラが進んでいく「いやーな感じ」を常にお尻に感じつつ、ところどころでカメラが当たっている鈍痛をお腹に感じながら、凄いスピードで入っていきます。

(こんなスピードで分かるんかなぁ…)

とぼんやり思いつつも、看護師さんが時々お腹を押したり、お腹の肉を引っ張って形をキープしたりしつつ、入って行ったと思ったら、今度は中でカメラを動かしている感じがして、これがまた痛い。

激痛ではないけど、痛いのは十分に分かります。

それをゆーっくりとやりながら、カメラの位置がどんどん動いているのを感じつつ、それと同時にお尻から今度はホースが抜かれていくのを感じます。

つまり、ずーっとお尻にはホースが入っていき、出ていきという感触があります。

すべてが終わったようで、恐らく30~40分というところだと思いますが、「綺麗にしますね」と言われつつお尻を何かで拭われている感じがあり、「ゆーっくりと起き上がってください」と言われ、起きるとスリッパを履いて、「休憩室」へ案内されます。

私はやはり意識がはっきりとしているタイプだったようで、「眠れましたか?」と聞かれましたが、「一部始終起きていました」というと、「あぁ~。効きにくいタイプなんですね」と言われました。

ベッドへ案内され、1時間のタイマーをつけて眠るように言われますが、何度も言いますが鎮静剤が効いていないので眠れません。不織布のハーフパンツの中にあるお尻が、消毒液の何かで拭かれたためか(スースーするなぁ)と感じつつ、横になります。

すると、採血→鎮静剤に使われたキャップに、点滴を繋がれました。

「脱水予防のためにお水を補給しておきますね」と。

そうですよね。出しまくりましたもんねと思いながら、寝ようと頑張っていると「尿意」が。

ゆっくりと起き上がり、なるべく看護師さんのご迷惑にならないようにとそろーりとトイレに行こうとすると、やはり倒れたり怪我をしたら困るのか、看護師さんが「声をかけてください!」と言いながら走り寄ってきて、トイレまで腕を貸してくれました。

おトイレを済ませてまた眠ると、また尿意が。

自分でも(どんだけ近いねん!)と思い恥ずかしくなりましたが、仕方ありません。だって、お尻にスリットが入った不織布のハーフパンツという「防御力0」の状態でおもらしするわけにはいきませんからね。

もう一度行くと「もう少しでお休みの時間終わりますからね」と、保育園か幼稚園のお昼寝の時間にかえったような気持ちで休むと、点滴を抜かれて止血され、着替えて待合で待つように言われました。

診察室で先生から画像を見せられながら「うん!結論から言うと凄くいい!!ポリープもないし。綺麗。こうやって最初にまず一番奥の盲腸までカメラを入れて、バックしながら撮影していきます。綺麗ですね。これは一部食べ物が残っていますね。」と、腸内に残っていた💩も途中で見せられつつ「はいこうやってきて、最後、肛門のすぐのところに内痔核がありますね。恐らく出血はこれが原因かと」

・・・・・・・・・・・・・

「え?」

ということで、「痔持ち」であることを知らされて私の初体験は終わりました( ;∀;)

もう、お嫁に行けない(*ノωノ) 行くつもりも無いのだけれど…。

ということで、痛くもくすぐったくもなく、ぐっすりと眠ったまま検査はあっという間に終わります(嘘です)ので、皆さん心配なさらずに、大腸内視鏡検査を一度は受けられるといいと思います。

※一部、誇張が含まれましたことお詫びしますが訂正しません(笑)

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