「月に一度の好きぴと頑張るボランティアが幸せだった」
先日も好きぴと月1で会えるボランティアを頑張ってきました
先日も月に1度のコミュニティカフェでの無償ボランティアを頑張ってきました。
帰国子女(フィンランド)の好きぴは、いつも「見たこともない料理」を作ってくれますが、それがとても美味しくて、時々私からおねだりをして「これが手に入ったんだけど、こういう風に工夫して料理に使えないかな?」と提案したり、好きぴに色々あげたら、それを自分やママン(パパンは他界され、お兄さんは結婚して家を出ています)が楽しんでも、使い切れなかったものや、好きぴの料理のアイデアにビビっと来た時に使ったりしてくれています。
コミュニ☟カフェ(兼子ども食堂)のボランティアはどんなことをする?
子ども食堂といっても、色んな経営方法があります。例えば、普段は町の定食屋さんが善意で「高校生以下は無料か100円」とか、ファミマで恐らくフランチャイズの方だと思いますが、お金がある人が「リボン」を買ってくれると、その金額分、「お腹を空かせた子どもが来た時」に自由に買い物ができるというシステムだったり。
今回は、少しだけですが、私がボランティアをしているコミュニティカフェ(兼子ども食堂)がどんな感じか、少しだけ解説します。
ここはNPO法人かつ運営者が地方議員なのですが、どんどん予算を減らし、昔は職員が必ずボランティアが開催される日は1人常住していたのですが、今ではボランティアオンリーで開け閉めをしている始末でございます(笑)
まぁ、私は反りが合わず、初日から言い争いをした(私にしては珍しいこと)し、会話の論点がずれていき、全く話し合いにも解決にもならないので、居ないほうがいいのですが、他の職員の方で好きな方はいたので残念ではあります。
ということで、ある種気ままにやっております。
ボランティアは「電話に出たり掃除をしたり料理を手伝ったりして、12時~14時は提供と皿洗い」をするお店番と「メインで料理のメニューを作ったり、買い物をしたり、他のボランティアに指示を出したりする」メインシェフとに分かれています。
私はかなり前にメインシェフでやっていたのですが、一時期起業で忙しくなったので抜けて、病気で戻ってからはいつこれなくなるか分からず、迷惑がかかるので、今はお店番の方でボランティアをしています。好きぴとはその「復帰」時点で出会い、以来好きぴの日しかお手伝いしなくなりました。
前月の終わりまでに、各メインシェフは「○日」に「○○(メニュー名)」をやりますというシフトを、メールで職員に報告し、それをどこかにいる職員がまとめて「メニュー表」を作り、コピーして、それを配布したり、貼付したり、団地群のところにあるので、団地にお住いのボランティアの方が団地の掲示板に貼ったりしてくれる、地域密着型のところです。
ボランティアは「無償」ですが、給料がない代わりに、入った日は「一食分とワンドリンク分を無料で飲食できる権利」をもらっています。
つまり、ボランティアさんが「私が○日に料理をする」と言ってくれないと、運営できないということになります。
私達は現状お昼時しかやっていないのですが、夜にやる人もいて、その場合はほぼ「子ども食堂」の様相になっています。
全員で配膳を手伝ったりして、皆で頂きますをしてから食べるようなので、夜にボランティアに入ったらかなり勝手が違うことでしょう。
さて、話を戻して…。
今回のメニューは「スタッフドチキンプレート(なすのポタージュ、トリュフ塩とじゃがいものライスを添えて)」
もう、好きぴと組み始めて4年くらいになるのですが、これは前にも絶賛したものです。
まずはメインの「スタッフドチキン」
「スタッフド(stuffed)=詰め物」という意味ですが、スタッフドチキンは鶏肉を叩いて広げ、そこにレバーペーストと栗を散らし、鶏肉を巻いて焼き上げるというものです。
焼き上げたら、私が形を崩さないようにカットし、そこに肉汁に果汁を加えたソースをかけてあります。
そして、好きピの伝家の宝刀「パン」。
今回は「クロワッサン」でした。
好きぴはパン焼きが好きで、本人は少食でつまみ食いで満足しちゃうスレンダーな人なのですが、好きぴがメニューにパンを入れてくるときは、一次発酵を家で済ませて、食堂で二次発酵をし、成形して焼き上げます。
匂いもいいし、常連さんに大人気で、二人ではそんなに量を作れないので人数分きっかりしか作れないのですが、いつも「お土産にパンだけ買える?」といつも聞かれるくらいです。
今回は、生地を広げて、そこにパイ生地とバターを挟んで畳み込み、さらに伸ばして、二等辺三角形にカット。ここまでを私が担当し、それを丸めて焼き上げるのを好きぴが行いました。
見た目は本場のクロワッサンより白いですが、これがうんめええのです。
続いて、「柿とクレソンのサラダ」
今までは宅食サービスなどの企業が沢山寄付をしてくれていたのですが、一時期ほぼ無くなってしまい、最近は葉物などの日持ちしないものが冷蔵庫に敷き詰められています。
今回は、なぜか「柿」」と「クレソン」が大量にあったので、好きぴがサラダにしてくれました。個人的に、柿の白和えはお酒のおつまみとして体を労わるおつまみにたまに作ったりしますが、本格的なサラダに使うのは初めて見て食べました。とってもおいしかったです。
お次も、食品保存庫や冷蔵庫にあった「秋の野菜の炒め物」
シンプルな味付けなのに、素材の味が美味しくなって、弱火でじっくり炒めているので、柔らかくて美味しいです。
お次は「大根とえびのサラダ ディルを添えて」
好きぴは、生のディルを使いたかったようですが、高いのでドライディルを使ったため不満そうでしたが、作ってから冷蔵庫で寝かしてあったので、私が食べる頃には生とは違うけど、ディルの風味がしっかりと馴染んでとても美味しかったです。
お次は「じゃがいもとトリュフ塩のライス」
実はこれが冒頭に繋がるのですが…。
もう冒頭ってどこ?って感じですよね(笑)
むかーし、「トリュフ塩」を好きぴにプレゼントしました。
個人的には高い調味料はあまり興味がないのですが、この「トリュフ塩」だけは、塩なので日持ちするし、どんなお料理に使ったらどんな味になるのか気になって、買ってみたら、例えばゆで卵にちょっとかけても、まろやかに包み込んで香り高く、素材の味が引き立ってめちゃくちゃ美味しくなるので、好きぴにも「家で使って」とプレゼントしたものでした。
ちゃんと、イタリアの輸入商品なので、本物の「トリュフ」です。
色んなメーカーがあるのですが、見た目はこんな感じ。
塩の中に見えている黒い粒粒が、トリュフを砕いて混ぜ込んである証拠です。
これ、最初に買って、家で開けた時「においテロなのでは!?」というくらい、家中、決して「いいにおい」とは言えない強烈な香りが広がったのですが、ひとつまみを入れて卵を焼いてオムレツにするだけとか、リゾットに最後に一振りするだけで、本当に美味しくなるので、ジップロックに入れさえすれば安全ですw(何の話)
で、先ほども触れた通り、いつあげたっけ?というくらいなのですが、好きぴの保存方法が良かったのか、炊飯器の蓋を開けるたびに「いい香り」がするんですよ~。
そして、美味しかった。味付けはトリュフ塩のみなのに、「おかわり!」の声が続出して、14合炊いたご飯が完売しました。
最後に「なすのポタージュ」です。
正確にはなすと玉ねぎを刻んでゆっくりコトコト煮込み、私が父が他界した後、実家で発掘した古いけど立派なミキサーを食堂に寄付したミキサーでしっかりと砕き、煮汁と豆乳に少しのお塩で整えただけなんですが…。
これまた大人気!!!
大人は一人500円なのですが、親子だと子どもの分は無料になります。
そのため、お母さんがお子さん3人を連れてきたりするのですが…。
子どもってなすがあんまり好きじゃないみたいですね。
1歳になったばかりの子と、奥様が第二子を身ごもっておられる、親子三人も来られたのですが、「凄い!息子はなすを見ただけでポイって捨てるのに、ごくごく飲んでます!私もなすを一切感じなくて、とても美味しい!これなら家でも真似できます」という、高レビューを頂きました。
好きぴは寒い国の出身だからか、スープレシピの種類が多いですし、元々独創的な人なので、これにこれもあるから入れてみるか!って勢いで入れてから、後で味を調える人です。
でも、どのスープも美味しいです。
セロリなんかは、においを嗅ぐだけで吐きそうなくらい嫌いだったのに、好きぴが良くスープに使うので、煮込んだセロリは大好物になりました。
そして、今回のデザートは「りんごのヨーグルトタルト」だったのですが、写真を撮るのを忘れて食べてしまいました…。
「Sakuyaのこだわりハンドドリップコーヒー」
それと、これはどのボランティアさんの日もやっておらず、私が勝手にやってることですが…(笑)
一杯200円を頂いて、「sakuyaのこだわりハンドドリップコーヒー」も提供しています。
食事に来る人が必ず私のコーヒーを注文するわけではないのですが、「これが無いともうダメなのよね」と、常連さんが次々と「フルコースで(食事とコーヒー)」という注文をするようになり、飲まない人に「勿体ないわよ!こんな値段でこんなに美味しいコーヒー飲めないんだから!」と勧めてくださり(笑)、今では来られた大人の8割が注文して下さるようになりました。
※それはそれで、私はお料理の提供、皿洗いをしながら、さらにコーヒーを淹れるという大変慌ただしい日常になるのですが、喜んで下さる方の顔を見ると疲れも吹き飛びますね。
毎月、「気温」や「今まで皆さんが好きだといったコーヒーの傾向」や「予算」を踏まえて、私が選んでいるのですが…。
今月はネタ切れしたので、KALDIコーヒーに買いに行きました。
こちら、様々な輸入食品で有名になったので、今では食品を買う人が多いのですが、元は「コーヒー専門店」ですwww
コーヒーをその場で挽いてくれるのですが、色んな種類があり、店員さんに「実はボランティアでこんなことをしていまして、飲まれる方はコーヒーチャートで言うとこういうのが好きなのですが、今回はシェフのデザートが甘めになると思うので、ペアリングも考え、ライトボディ。コーヒーの酸味を嫌いな日本人が多いですが、それは大抵置きすぎたコーヒーの酸化とかで、本来のコーヒーがもつ酸味のうまみを知ってもらいたいので、そういうのありますか?」と、マニアックな注文をしてみたら、店員の綺麗なお姉さんが「こういうお話したかったんですぅ~♪」と、最高のものをご紹介くださり、これにしました。
「ウーマンハンド フェアトレード ダークローストブレンド」
私はいつも、コーヒーを注文された方には、好きぴのデザートと一緒に提供をしています。
これが打ち合わせし合わないのに、いつも最高のペアリング❤なのですよね。(*´σー`)エヘヘ
今回は、やや酸味より、ライトボディ、深煎りというちょっと面白いもの。通常は「深煎り」というと、「苦味に寄りがち」なのですが、コーヒー本来の美味しい酸味を堪能していただきたく、酸味寄りに敢えてしてみました。
好きぴのデザートは、「りんごのヨーグルトタルト」だったので、柔らかい酸味同士がペアリングとして最高で、ライトボディのコーヒーと、さわやかなデザートが後味がさっぱりとしているので、後を引かない感じで、最高の組み合わせでした。
コーヒー生産国への支援「Fare Trade(フェアトレード)」と「Women Hand’s(ウーマンハンド)」
で!!!!
一応、「コーヒースペシャリスト」なんていう資格を持っているので、いつもコーヒーを注文して下さった方には、コーヒーの特徴や豆の生産国、どういう点を味わってほしいか、コーヒーの豆知識などを伝えるのですが…。
今回は「ウーマンハンド」というのと「フェアトレード」という、コーヒーの生産国をめぐる二つの社会問題に寄与するブレンドだったため、そんなお話をさせて頂きました。
コーヒーの生産は、樹木のため、もちろん「気候」「気象条件」によって、どこでも育つわけではなく、「コーヒーベルト」と呼ばれる地域のみでしか生産できません。
そして、比較的貧しい国が多いため、昔はコーヒーを飲みたい先進諸国が「安く買い叩いて」、その結果コーヒー農園では、女性はもちろん、子どもも学校に行かせてもらえず、農園の収穫などを手伝う「人員」として駆り出されていました。
大きな生産国が、国の事業として基準を設け、品質の良いコーヒーを作るとともに、「フェアトレード(公平なトレード)」ということで、価値の高いコーヒーにはそれなりの対価をしはらうことで、コーヒーの生産は加速しているのですが…。
まだまだ貧しい地域では「女性の仕事」というのは少なく、売春や人身売買などが横行しているのも現実です。
ということで、さらに「Women Hand’s(ウーマンハンド)」という、「女性の作り主」に対して、やはりフェアトレードをしていくという取り組みも遅ればせながら、進んでいます。
今回のブレンドコーヒーは、KALDIがこの二つの社会問題に対して寄与しているブレンドになるため、他のブレンドよりも少々お高くなりますが、飲まれた皆様にはそんな問題を伝えつつ「今日飲んでくださった皆様は間接的に、そういった方々へ寄付をしたことになります」とお伝えしました。
珍しい好きぴの言葉とお惚気💕
いい加減、長くなってすみません。
いつも料理をしながら、あまり口数が多くはない好きぴと色んな話をするのですが、大抵は私がトークテーマを振って、好きぴが自由に答え、私がそれにさらに答えるという感じなのですが、珍しく今回は好きぴがあることを話してくれました。
好きぴは帰国子女だからか、生来の性格かは分かりませんが、人を「パーツでみない」人です。私は生粋の日本人なのですが、やはり「パーツ」では見ないで、なるべく「どうしてこの人はこんな言い方をするのだろう?」とか「苦しんでいるのだろう?」とか、「認知のゆがみを抱えているのだろう?」とか、全体やこれまでのバックグラウンドを把握して、寄り添えるように努力しています。
加えて、好きぴは元々「福祉系大学」の出身。私は「「教育学部」出身ですが、社会人の途中で福祉系の資格を専門学校で学び修了しました。
お互い「高齢者の介護施設で勤務した経験」があるのも似ていますし、「他人に何かしてあげたいな」とか「手を差し伸べたいな」と思うのも似ています。
ただ、好きぴは「子どもが好き」で、今も子供支援や他の子ども食堂、さらにリラクセーションサロンで働き始め、いくつもの仕事を掛け持ちしています。
※ちなみに、私は子供が苦手ですが、ボランティアで色んな子供と関わるようになり、最近は好きとは言えないまでも、どうしたらいいか分からなくて硬直する感じは無くなりました(笑)
話しを戻しますが…。
別の似たようなボランティア先でのある人のことをいきなり話し始めました。もちろん、二人とも「守秘義務」は理解しておりますので、伏せて話してはいます。
「私、もう1つのところでsakuyaちゃんと同じようにうつと他にも身体障碍とかも抱えている方(仮にAさん)がいるんだけど、Aさんとの関りがしんどくなってきたんだよね。同時に、sakuyaちゃんって本当に凄いなという気持ちが、さらに強まったんだよぉ。」と。
私が「どういう点で思ったの?」と聞くと
「その人ね。考え方がネガティブで。sakuyaちゃんもネガティブだって良く言うけど、少なくとも私には見えないのね。見せないように努力しているんだなって、sakuyaちゃんとの長い関りで分かったんだけど、その人は何かある度に、周りにあたったり、もうだめだ死ぬしかないとか、これもおかしいし、これもできないし、生きてる意味ないよね?どうおもう?って言ってきて。そういう考え方が自分を苦しめているんだって伝えたいんだけど、弾丸のように話すし、それが全部ネガティブだから流石に私もどう返事したらいいか分からなくて、この前”うーん。そういう考えもあるかもしれないけど、私はそう思うとは言えないですね”って言っちゃったんだぁ」と。
続いて、「sakuyaちゃんは、どんなにできないことがあっても、今持っている力で人に何かしてあげたいとか、人に何かを与えて、その代わりに相手からもいいエネルギーというか反応を受け取って、そうやって生きているのが本当に凄いなと思う。どうしたら、Aさんみたいな人に、sakuyaちゃんみたいな生き方を伝えられるんだろうっておもっちゃった」て言ってくれました。
私は基本的に天邪鬼なので、人の褒め言葉を表面上は「ありがとうございますぅ。」と言いますが、きちんと受け取っていないんですよね。
でも、好きぴは私という人間を丸ごと見てくれているし、口数が少ないので、自分から話して来たときは「本当にそう思っているんだな」と素直に受け取ることができます。
好きぴからこんな長い話とかをしてくるのは本当に珍しいのですが、嬉しかったのと、改めて「やっぱりこの人が好きだな」と思ったボランティアでした💕
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