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双子育児とパパの育休:経済的試練と家族のサポート

はじめに

「育児はひとりで抱え込まなくてもいい。」
   私たちの経験が、同じような悩みを持つ方にとってヒントになればと思い、この記事を書きました。
昨年9月末に妊娠が発覚し、初診で双子を授かったことがわかった瞬間、私たち夫婦の生活は大きく変わりました。喜びと同時に、経済的な課題や育児体制をどう整えるかという不安も芽生えました。
   私の妊娠リスクと産後の負担軽減を踏まえて育児への旦那への関わり方を話し合った結果、夫が1年間の育休を取得する決断をしました。この記事では、双子育児の現実と、夫の育休取得が私たちにもたらした変化や工夫についてお話しします。

育休の決断と妊娠中の課題

   私たちは前々から子供のことを話す時、「私が30歳になるまでに1人は子供が欲しい」と話していました。そして、「ひとりっこは可哀想だから将来的には2人は欲しいよね〜」とも。年の差もあるため、旦那の仕事も安定してきた頃にピルを止めましたが、まさか1年目で子供を授かり、さらに双子とは想定外で驚きを隠せませんでした。いっぺんに2人来るとは思いもしません。

    双子が妊娠しているとわかった段階で、地元が沖縄の私は、里帰りするか悩むこととなります。私としては、実家や親戚のサポートを得やすい地元の方が心配は少なかったかもしれません。
しかし、それでは妊娠中や子供が産まれてから旦那と沖縄に一時的に一緒に住むには、私の身内とは根本的に性格が合わず、慣れない環境での初めての育児はストレスが計り知れないし、そもそも双子妊婦はハイリスクです。妊娠中の飛行機移動は母胎の負担も考えると現実的ではないし、仮に早産で長期入院が必要になった時に帰るタイミングを見失い、一時的に旦那と離れて生活することになる可能性もありました。

子供の成長に携われないのは耐えきれないと旦那は義父母に相談し、ヘルプを出せば全面協力してくれるからとの事で、元々関係も良好だったこともあり、里帰りしない決断になりました。私が妊娠中に出血を経験し、切迫早産のリスクが高まったため、想定よりも2ヶ月早く産前休業に入ることになりました。この影響で、傷病手当が支給されるまでの間、収入がなくなり、生活防衛費を切り崩さざるを得ませんでした。
夫は私が安静を余儀なくされた時、仕事から帰宅後に疲れているはずなのに家事を手伝うなどサポートしてくれたこと、義両親が妊娠後期の通院をサポートしてくれたことで、切迫早産を回避でき、予定帝王切開の日までトラブルなく過ごすことが出来ました。

夫は双子の成長にできるだけ関わりたいとの希望があり、私が退院後すぐに1年間の育休を取得。これにより双子育児を夫婦で協力しながら乗り越える準備が整いました。

育休取得のメリットとデメリット

メリット

1.育児負担の分担

双子育児は一人では回らない負担があります。育休を取得したことで、夜のお世話が苦手な夫ですが、代わりに日中の家事をメインで担い、私が仮眠を取れるように双子を散歩に連れ出すなどで負担軽減をしてくれています。

2.父親としての育児参加

夫が日々の育児に参加することで、子どもたちとの絆が深まりつつあるのを感じています。生後半年を迎え、特に双子①は、少しずつ人見知りが出てきていますが、毎日双子と関わっているため、今のところパパ見知りすることなく経過しています。
また、外出のハードルも下がり、双子それぞれの性格に合わせた刺激を与えられる環境を作れたのは大きなメリットです。

3.緊急時の対応

産後の健診や双子の予防接種も仕事をして居れば、夫が平日の休みをとる事が難しいためワンオペになりがちですが、育休を取ってもらうことで一緒に受診することができるため負担の軽減になっています。私の入院時にも、夫が育休中だったことでスムーズに対応できました。

デメリット

1.収入の減少

育休中の収入減に加え、育休手当の振込が4ヶ月遅れる事態が発生。夫は副業を増やして対応しましたが、家計への負担は大きかったです。

2.精神的負担

夫は夜泣き対応や慣れない育児にストレスを感じることも。お互いに情報を調べながら、成長を楽しむ工夫を続けています。

実母・義実家のサポートと工夫

里帰りはしない代わりに、私の母が母子退院後から1ヶ月健診までの間、泊まり込みで手伝いに来てくれました。1ヶ月健診では特に問題がなかったものの、母が帰る前日に出血が再燃し、子宮復古不全で貧血を起こし、入院することになってしまいました。入院中は夫と母が双子の面倒を見てくれたため、大変助かりましたが、夫は気苦労から疲弊していきました。

退院後、母はさらに1ヶ月滞在して手伝おうかと提案してくれましたが、夫の精神的な負担と出費の増加を考慮し、話し合いの結果、退院後は義実家に1ヶ月間同居することにしました。義父母のサポートのおかげで、出費を抑えながら体力回復に専念できました。

現在も夫の副業時は、義実家のサポートを受けることができているため、育児の負担を少し軽減できています。特に、夫が副業に集中する週末の夜間帯には、義母にお願いすることができるので、完全に一人で育児をすることなく乗り切ることができています。

義実家に頼ることには、もちろん気を使いますが、義父母も孫を可愛がり、義実家を尋ねる度に双子たち用のグッズが増えています😂💛
そのおかげもあって、私たち夫婦は疲弊することなく生活することができています。義父母が遠くに住んでいなくて本当に助かりました。このようにして、私たちは負担軽減の工夫をしています。

育休を検討する際のポイント

私たちの経験から、「育休を取る前にこれだけは準備しておきたい!」と思うポイントをご紹介します:

1.生活防衛費の確保

今回私たちの場合は、妊娠発覚時から双子という想定外な状況プラス、私の休業が早まったことで、生活防衛費が危うく足りなくなる事態になりました。妊娠経過は予測できないものです。余裕をもって最低限半年から1年分の貯蓄を準備することで、想定外の出費や育休手当の遅れにも対応できます。

2.育休手当の振込時期を確認

夫は事前に育休の申請を出せば遅れることは無いと思っていたようですが、後々調べてみたところ、初回支給が遅れることは珍しくないようで、3ヶ月育休を取った男性の手当の支給が復帰してからしか振り込まれなかった事例もあるようでした。このことから、事前に情報収集をしっかり行い、支給が遅れることを見越した計画を立てることが必要です。

3.サポート体制を考慮した育休期間の検討

   育休の期間を決める際、夫婦でのサポート体制だけでなく、実家や義実家、周囲の協力をどれほど得られるかを事前に話し合うことが重要です。どれだけの支援が得られるかによって、育休を取る期間やその間の家事・育児分担を具体的に計画する必要があります。例えば、私たちの場合、産後の義実家との同居が出費を抑えつつ体力を回復させる大きな助けとなりました。家族や周囲の協力が得られるか否かによって、育児の負担は大きく変わります。


まとめ:双子育児×パパ育休の可能性

双子育児は、まさに予想以上の試練の連続です。しかし、夫の育休取得や家族のサポートがあったおかげで、一歩一歩乗り越えることができました。収入の減少や精神的な負担も伴いますが、それ以上に家族の絆が深まり、成長を共に喜べる時間は計り知れない価値があります。

これから育休取得を迷っている方や双子育児に不安を抱える方に、私たちの経験が少しでも参考になれば幸いです。夫婦で支え合い、周囲の力を借りながら、より良い育児生活を目指していきましょう。

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