【ストック楽曲分析メモ】Smackdown /Gyom 【Premium Beat】
Premium Beatでロック系といえばこの人ってぐらいクオリティ高い楽曲。
めちゃくちゃ参考になるのでしばらくロック系の分析メモはこの方の曲が多めになると思う。
主な構成
Key=Bm
BPM=105
構成(カッコ内は小節数)
Intro(12)→A(16)→B(16)→A(16)→Outro(5)
コード進行(ざっくりと)
Intro… B5→A5 | B5→D5 | B5→A5 | B5→D5→E5 x3
A… B5 | A5 | D5→E5 | B5→D5→E5 x4
B… B5→A5 | B5→D5 | B5→A5 | B5→D5→E5
B5→D5→E5| B5→A5 | B5→D5→E5| B5
B5→D5→E5| B5→A5 | B5→D5→E5| B5→D5→E5
B5→D5→E5| B5→A5 | B5→D5→E5| B5→D5→E5
Outro… B5→A5 | B5→A5 | B5→A5 | B5→D5→E5 |B5
楽器編成
エレキギターx2(LR、クランチ)
エレキギターx2(C寄りのLR、クランチ)
エレキベース(ピック弾き、歪ませている)
シンセパッド(オルガンっぽい音色、サイドチェイン)
シンセリード
ドラムセット
パーカッション(クラップ、ハット、キック、インパクト系FX)
Intro
エレキギター=ブリッジミュートを含んだパワーコードのリフ。頭は裏拍から食って入るリズム。
シンセ=サイバー感のある雰囲気のサウンド。微妙にトーナル系の音も入っておりルートに合わせて鳴っている。
ドラム=キックの4つ打ちのみ。
パーカッション=冒頭にリバースっぽいFxが入る。その後は軽めのキック、ハット、スネア(クラップ)のリズムが入る。
このリズムパターンは曲中ドラムの後ろでずっと鳴っている。
セクションの最後や切り替わり目でインパクト系のFxが入る。
A
この曲のメインセクション。
エレキギター=左右でバッキングしているトラックとは別にリードっぽいフレーズを弾いているトラックが2つある。
ひとつは最初から、ふたつめは9小節目から入る。
シンセ=サイドチェインをかけたようなパッドが入る。オルガンっぽい音色。
9小節目からリードシンセが入る。
このフレーズは同時に入るエレキギターと同じフレーズ。
エレキベース=ここからベースが入る。
歪ませたピック弾きの硬いサウンド。ギターのバッキングと同じフレーズ。
ドラム=ベーシックなロック系の8ビート。凝ったフィルもなくシンプルで力強い感じ。
パーカッション=イントロとほぼ同じ。
キックに関してはドラムと異なり常に4つ打ちだが、リフの始点(8小節目の4拍目裏)などにはキックのタイミングを合わせている。
9小節目からスネアのタイミングにクラップが追加。
B
基本的にイントロのパターンと同じだけど微妙に動きが異なる箇所がある。
エレキギター=イントロと同じパターンのリフ。
後半のR側のギターがレコードのスリップ?なんていうのかわからないけどFXっぽい感じでアウトしていく。
エレキベース=ギターのリフがイントロのパターンなのに対しD→Eのように動きをつけるフレーズを弾いている。
その他(ドラム、シンセ、パーカッション)=イントロとほぼ同じ。
感想
曲調も構成もシンプルだけど、映像で使用するBGMとして主張し過ぎず尚且つクオリティも高い。
この2つを両立させるのは難しいのでとても参考になりました。
ドラムのみでリズムを完結させずにパーカッションをレイヤーさせる手法も厚みを出す上で使えるテクニックだと思います。