ゆるりとBloodborne
絵から緩さが嫌という程滲み出ていると思うのですが、今年のベストゲームはそんな緩みなど1ミリもない「Bloodborne」でした。緩くなら描けるかもしれないと思って模写した事を今、後悔しています。
出会いはフリーplus。アクションもホラーも苦手な自分はやらないだろうなと思っていました。スマブラではカービィをプカプカと浮かせることしか出来ないし、今話題の「8番出口」では周回してくるおじさんにビビって頭を抱える始末。
そんな私がヤーナム市街(所謂チュートリアルマップ)をリアルタイム1週間も徘徊したきっかけは、変形武器でした。このゲーム、武器が二段階に変形するんですよ。初期武器は三つ。その内の仕込み杖に一目惚れ。
普段はその名の通り見かけは杖。変形すると刃が鞭状にしなり、範囲攻撃が可能となります。
更に独自の世界観を少しずつ見せてくる武器やアイテムのフレーバーテキスト。よく言えばちょっとカッコイイ、さらに良く言えばエモい。語られない良さというか、余韻がとても素晴らしい。
気が付けば怖さも血も忘れてヤーナム市街を駆けずり回っていました。
ただ、今までノーアクションな人生を送っていた為、プレイは困難を極めました。最初の階段で避けきれず死。壁から出てくるビックリおじさんで死。物陰で座っているおじさんの位置を覚えられず毎回死。
街の少し向こうで行われているキャンプファイヤーの遠いこと遠いこと…
このゲーム、マップが無いんですよ。
まぁあった所で迷っていたと思いますが、今自分が何処にいるか全く分からない。新しい道に出たら確実に死。最初のボスである「ガスコイン神父」の所へ辿り着くまで一週間かかりました。辿り着いたとは言え道を覚えた訳では無いので神父にやられてはまた迷い、ショートカットを探す毎日。
初めてガスコイン神父を倒せた時は、正直ゲーム人生の中で一番脳汁が出ました。ちょっと震えた。
ガスコイン神父はじめ、その辺の人達(声だけ)のキャラクターもとても良いです。怪しかったり絶望的だったり発狂してたりしますが、怖さと言うよりどちらかと言うと哀しさを感じました。血飛沫だけはしばらく慣れませんでしたが。
今は檻を被った人(人?)を倒したところです。
ここまで来るのに随分時間が掛かったし、正直なところ別次元のDLCをクリア出来るのかわかりませんが、新しいジャンルのゲームに手を出して本当に良かった、そう思います。訳の分からないものって楽しい!