番外編 小学校での生活のこと その①
小学校に上がってすぐ異変は感じました。
今までの保育園のほんのりした雰囲気とは一変
前習え 右向け右 的な教育。
(39)はまだそれが理解出来ないようでした。
50台のベテラン中のベテラン先生。
初めはそう思って、信頼してました。
一ヶ月も経たない頃から、
毎日のように学校から電話がかかってくるようになりました。
内容はと言うと、
(39)くんは、
課題が終わると席を立って友達のところに行く。
暇があれば絵を描いている。
気に入らないときは保健室に逃げる。
等々。
些細なことだなぁ、と、感じながらも
『家できつく言い聞かせます。すみませんでした』
と、謝ってばかりでした。
課題が終われば~の、対策として学校の教材とは別に
ドリルを持たせることにしました。
絵を描きたいなら先生に書いてもいいですか?
と、きいてみて駄目ならドリルをやる。
イヤなことがあっても、
すぐ何も言わないで飛び出すのではなくて、
先生に自分の気持ちを伝えてみる。
と、いろいろ試してみましたが
電話が鳴らない日がありません。
段々、追い詰められるような苦しみに変わっていきました。
親子で抱き合って泣いた日もありました。
『どうして先生の言うことが聞けないの?
どうして、みんなを困らせたりするの?』
私と同様、(39)も追い詰められて
学校に行きたくないと言い始めました。
何度も校門まで二人で一緒に行って
私は中に入るまで見守ってました。
それでもようやく一学期が終わり
夏休みは昼も夜も稽古三昧。
あっという間に夏休みは終わり二学期になりました。
学習発表会という行事があり
そのため楽器の練習や台詞を覚えたりしてましたが
ある日(39)が泣いて帰ってきました。
『先生がぼくは発表会の邪魔になるから出ちゃダメだ』
と、言われたというのです。
その②に続きます。
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