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2024: ARライブと一般展示で世に晒しはじめた一年 【ARドラム】

こんにちは,さくたまです。
「ARドラム」として,ARとドラムを掛け合わせたパフォーマンス作りをしているエンジニアです。
https://x.com/sakutama_11

2024年

この記事では,2024年を振り返りたいと思います
モチベーションやなぜやるのかみたいな部分もお話ししようと思ってましたが長そうなので別記事で。概要だけ考えたので「ARドラムで実現したいこと」の箇所は最後に箇条書きで置いておきます。もうこれでいい説。笑
一言で言えば,

「技術使ってかっこいいドラム演奏したい!!」

に尽きます…!


ARドラム年表(これまで)

これまでのARドラム

これまでのARドラムは,要素技術だけだったり,あまりうまくいかなかったり,その場限りの作品が多かったです.
振り返ると2021年からAR×プログラミングで何か作っている点では面白いですね

今のシステムのベースは2023年の10月にOSCという最後のパーツをゲットして実現しました!

2024振り返り

2024年タイムライン
ARドラム以外も含めた2024年の成果: 受賞4(+1 AR提供), 登壇 6, 展示2

世に出す

TOKYO NODE "XR HACKATHON" 部門賞: Xplorer Award

このハッカソンに出て賞をいただいたことで,「ARとドラムで頑張る」という軸ができたなと思います.
エンタメよりの企画で,企画時の参加者投票で1位をいただけたりと,いろいろな人に面白がってもらえてよかったです.

同じ作品をブラッシュアップしてIwaken Lab. 3周年記念パーティーでラボメンと支援者の皆さんの前でライブパフォーマンスをできたのも,いい経験になりました.
演者が自分じゃなければ許されないような失敗をしましたが,ギリギリやりきりました…😅

10月にはTOKYO NODE "XR PARADE" created with TNXRという展示企画で虎ノ門ヒルズ駅出てすぐの開けた広場で展示をさせていただきました

YAMAHAさんからDTXを展示期間お借りして展示できたというとても貴重な機会でした😳ありがとうございました🙇
ヘッドのリアル感と,モジュールの機能性が高くて感動しました.モジュールにTRSフォンで刺せるのも拡張性があって,モジュール単体でも気になるところです.

"XR展示"の小難しさを飛び越えて,子供達に体験してもらうフックになれたかなと思います
しばらく叩いてないと画面に「叩いてみて!」と出てくるように工夫しました.インストラクションはそれだけです🥁

子供を含む一般の方のリアクションを見て「練習モード」を追加してみたりもしました.
シンプルが故に,「飽きやすい」という難点があったので,初心者向けにやり込み要素で,ARのハイライト通りに叩いていくとエイトビートが叩ける機能を期間中に思いつきで追加しました.
トッカン工事でUXは説明が必要でまだまだでしたが,一つの切り口として面白いと思いました.HMD版でより直感的にするなど温めていきたいです.

初めて自分以外の人がドラムを叩く状態でお披露目したので色々気づきがあって面白かったです.リアクション見るの,とてもだいじ😌
具体的には,大きな画面は良いがエフェクトが出る場所が離れてしまうので気づかないことがあったり,かっこいいエフェクトよりマンガのような「わかりやすい」「面白い」路線のエフェクトの方がウケが良いことなどがわかりました.

XR Kaigi 2024

XR Kaigi2024

今年は,XR Kaigiで個人登壇することができました.ありがとうございました.

ARドラムでやってきたことをまとめ,裏側のAR,MIDIを使ったシステムについてご紹介しました.

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ただ,登壇機会をいただいたはいいが,ARドラムの話で聞いてくださってる方に持ち帰ってもらえるものはどうしよう?と考えた時,正直困りました.
ビジネスになっているわけでもない,AR周りで技術的に高度なことをしているわけでもなく,ドラムをセンシングする技術は使いたい人もいない…

最終的に落ち着いたのが「やんちゃプロジェクトやってこ」です.
学生の身分で伸び伸びしている奴に言われて社会人の皆さんがどう思うのかは正直わかりませんが,技術を学ぶ上でモチベーションを仕事でも研究でもない趣味から持ち出して,掛け合わせて楽しむことで,人生が豊かになっている感覚はとても感じています.アイデンティティを創作作品で表現している感覚はこれからも大事にしていきたいと思います.
来年の自分に向けて,今年の自分からのお願いとしても,いい学生ライフの集大成が残せたんじゃないかと思います.さあ,来年以降どう感じるんでしょうね.

ライブをやるための基盤作り

3/16に開催されたIwaken Lab. 大LT祭で,今後の目標として,「ライブハウスでARドラムしたい!」と公言していました

9月の開発合宿でIwaken Lab.のラボメンと一緒にチームで演出を制作し、
9/26に実現することができました.(special thanks to ぽんず さん,たるたる くん,Kuni くん)↓

「ライブをやる」というのは,趣味で個人で習っているだけ,年2回程度発表会ライブに出ているだけだった状態では,色々足りないことがありました.まず,ARする会場はどこ?ドラムに加えてシステムを持ち込む余裕があるのか?発表会ではリハーサルが一回しかない!電子ドラムではなく,生ドラムでやりたい!などです

約半年かけて,BuzzFrontという家から近いライブハウスに足を運んでみたり,3Dスキャンさせてもらったり,店長さんとお話しして相性の良さそうなバンドを紹介してもらったり,そこで紹介してもらったDoomboxでドラムを叩いてライブをコンスタントにできるようにしたり…一つずつ解決してARライブをセッティングできるようになりました!

また,ライブシステムができるようになるために今年は色々機材を揃えたりもした年でした.LAN周りの機材,生ドラムをセンシングするためのドラムトリガー,プロジェクターや映像周り…などなど.まだ足りないんですが,社会人になったら色々さらに買い揃えたいと思います💸💸


改めて振り返ると,進んで来れて良かったという思いはありつつも,3月くらいの想像では,月一くらいでARライブができるような想像をしていたので,思ったよりやり切れなかったような印象です.2024年"度"は3月までということで,悪あがきをしていきたいところです.

2025の目標: ARライブで集客したい!

音楽・ライブ・ドラム側にインパクトを与えられるように,まずは「集客」「チケットを売る」というのをゴールにしたいと思います

「ARライブ」として見てもらうためには

  • マルチ接続・ブロードキャストをできるようにする

  • ライブ一本分の演出を作る

というところがまだ越えられていないハードルです.まずはスマホARでそのハードルを超えて,その先でスマホARなのか,配信なのか,プロジェクターなのか,グラスなのか,裸眼XRなのか,というところも試していきたいと思っています.(効果的な手段も考えたいけどまずは思いつきを実現したい気持ち

Iwaken Lab. のメンバーとしても,ミッションとして「好きな技術で社会インパクト」がありますが,現状,ARドラムはXR界隈レベルのインパクトに留まっています.私個人としても,やるからには現場の誰かの役に立ったり,多くの人に面白がってもらいたいと思っています.そのためにARライブをガンガンやっていきたいです.

願望も以下に置いときます.一緒にやりたい人いたらやりましょう!

  • BuzzFront(ライブハウス)で実験する仲間がもっと増えたらいいな

  • ライブハウスで持ち寄りXRパフォーマンスなフェスやってみたい!

  • ハコに依存しないで持ち運べるARライブにしたい

  • HMD ver. ARドラム練習モード作りたい

あと,鍛錬しないといけないことも

  • AR演出毎日アウトプット月間を1ヶ月以上やる

社会人として

個人的にも2025年は就職してライフステージが大きく変わる年になるので,一年後どんな考え方になっているかとても楽しみです.
"やんちゃマインド"を持ち続けつつ,会社での働き方,働くマインド,社会とのつながり,など考えて変化していきたいです.

BiG BiG Special Thanks

いつもいろんな機会をいただいたり,サポートしてくださったり,ワクワクさせてくれたり,楽しく喋ってくれたり…関わる皆さんが本当に面白くて楽しい人たちで,日々刺激をもらって活力になっています.
いつもありがとうございます!!

  • TOKYO NODE

  • Iwaken Lab.

  • Doombox

  • BuzzFront

  • 関わってくださった皆さん!!

さいごに

ちなみに,2023年はこんな感じでした

2023

去年の自分と比べても,2024年は方向性を決めて,アウトプットして,思い描いていたものを実現して,形になってきた年かなと思います.
2024年3月までの悪あがきも,来年2025年も,完成度をあげて,やり切っていきたいですね
2025年も皆さんよろしくお願いします!


(おまけ)ARドラムで実現したいこと

TL;DR

「技術使ってかっこいいドラム演奏したい!!」

はじめたきっかけ

  • ARに限らず,テクノロジー×ドラムで遊びたい

  • 多分一番最初はモーションデータのAI処理コンテストのネタにドラムの先生のモーションを記録したこと(肝心のシステムは力不足で全然完成しなかったけど

  • ドラムの先生が面白がってくれたのがモチベーションの根源になっている

    • 今でもドラムに限らず,「テクノロジーが身近でないジャンルの人に,テクノロジーを掛け合わせた成果物を面白がってもらいたい」という気持ちが根源にある(研究のXR×博物館も然り

やりたいこと

  • テクノロジーでかっこいいドラム演奏したい!!

  • ドラム単体で突き詰めるのは,無理

  • ドラムの強みとしてテクノロジーを掛け算したい気持ち

  • 自分がやったあとは,未来の当たり前としていろんなドラマーに使ってもらいたい(自分がやったあと,というわがまま笑

アイデンティティとしてのドラム

  • エンジニアとしても,技術に対する知的好奇心は高くない.技術単体では突き詰められない.

    • 技術を学ぶ時に,成果物が何か出てこないときついタイプ(チュートリアルだけやるとか飽きちゃう

    • チュートリアルに自分なりにドラムを使ったアイデアを掛け合わせて技術を学習してきた

    • ノージャッジでドラムに飛び付けるととても便利

  • エンジニアとしての強みは,異分野と掛け合わせたアイデアの瞬発力(アイディエーション&プロトタイピング)。にしていきたい。このレイヤーが向いてる気がする

    • ドラム

    • チョコ

    • フォトスポット

    • 文化財

「ガラクタ作り」を大事にしたい

  • 技術を学ぶためのガラクタ(愛を込めての呼称)

  • XRは「使い道を探し中」の技術

    • 「とにかく作る」もまだ価値がある。

    • 作って世界の反応を見るまでちゃんとやろうね


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