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強い人になりたい(うまく喋れない)

いま、複合的にいろんな悩み・障害に襲われているが、「うまく喋れない」ということがとんでもないストレスのひとつ。

声が全然出ないわけじゃないのだけど、常時かすれているし、何分か喋っていると喉が痛くなる。喉の炎症が2ヶ月半も治っていないので。
だから「誰かと楽しくお喋りする」、っていうことができない。

病院で先生(自分あるいは母の先生)と話したり、電話でちょっとした手続きをしたり、あとは母親と喋る時も、そんなに長くは話さないので、今の日常において必要な会話はなんとかこなせている。

しかし、それは今の日常がほとんど人と話さない絶不調の非日常だからで、私は、もっと喋りたいのだ。普通に喋りたい。
友達とごはんにも行きたいし、Podcastに復帰したいし、英会話をしたいし、旅行に復帰して、海外の人たちと喋りたいのだ!!!

もう3ヶ月近く、ちゃんとした声で活き活きと会話、ということができていない。
声さえしっかり出るようになったら、精神の落ち込みもかなり回復すると思うのだが。そしてメンタルが回復すれば食欲も出てくれるはずだ。

とはいえ「声さえ」と言っても、私の症状は「喉の炎症が何ヶ月も治らない」ことであり、結局その根本の症状が治らなければ声も治らないのだ。
声が回復するということは主訴自体が回復する(炎症が取れる)ということだから、そうなれば、他の症状……喉のヒリヒリ感も喉が締まっているような違和感も痰が切れない苦しみもまとめてなくなってくれるはずだ。

前回の記事でも書いたが、現状レントゲンやCT、血液検査、呼気検査などでは重大な異常はなく、「鼻から喉が荒れている(炎症)」というだけのもので、これが短期だったらきっとただの風邪なのだろう。
しかし、こんなに長引いている。なんで?
ヒステリー球(咽喉頭異常感症・心因性による喉の違和感)にしては実際に炎症があるし、風邪の後遺症である感染後咳嗽(かんせんごがいそう)にしては期間が長すぎるし、慢性上咽頭炎にしてはお医者さんいわく「たしかに上咽頭炎はあるけど、軽いからこれが原因だとは思えないなあ」ということ。
胃カメラの検査をしてもらったところ軽度の逆流性食道炎はあると言われたが、これもやはり軽度なので、それでここまで声や喉が荒れるとは思えない(食道炎の薬は飲んでいるけど治ってないし)。

今のところ考えてしっくりくるのは、ウィルスや細菌感染の後遺症である「感染後咳嗽」、それが自律神経の乱れや精神的な原因などでやたら長引いている、という状況。たしかに発端は海外でかかった風邪(かなにか)である。
「謎の体調不良が長期間続く」という点ではコロナ後遺症も当てはまりそうだけど、今となっては最初に感染したのがなんのウィルスなのか菌なのかもうわからないし、仮にコロナ後遺症だったとしても結局治し方は誰にもわからないわけで、これだけいろいろと検査をした今、もう「なんの病気か」ということを突き止めることは意味が無い(というか突き止めることが不可能)気がしている。

だから、これは長く続くやっかいな、なにかの感染の後遺症なのだ、という認識で、ステロイド吸入や漢方薬を使いつつ様子を見続けるしかない、というのが現在の私なのだろう。
薬以外にも、「これをやると喉に良い」と見た情報はなんでも試している。私がこの2ヶ月でネット購入した物を片っ端からリンクを貼ると、寝てる間に喉を乾燥させないため口呼吸防止テープブリーズライト、喉を加湿するため卓上加湿器もう少し大きい中型の加湿器、おまけに喉を潤わせるマスク、首を温めて血行を良くするために首に当てるカイロ入れ、鼻うがいのためのサイナスリンス、免疫力向上のためのビタミンDマルチビタミンなどである。
寝る時に私は、枕元に加湿器を置き、ブリーズライトを装着し、口は口閉じテープで封印し、潤いマスクまでつけて喉の乾燥を防ごうとしている。
不健康というのは、「無限に散財させられる」ということである。東京・浜松の各病院と検査でいくら使ったか、もう計算したくない。

声がうまく出ないことが、悔しくて仕方ない。
私は半分は文章を書く人だが、半分はPodcastを配信したりイベント等に出演したり、喋ることも生業にしている人なのだ。
そして、この3年間は毎日オンライン英会話で英語を勉強した。今年の旅行で同宿の旅行者や現地の人々と喋るために、英会話のレッスンを30000分もがんばったのだ。
それが、もう何ヶ月もまともに声が出ないのだ!!!! 治っていっているという気配すらないんだ!!! くそっ!!!!!!!

もしも、このままずっと元に戻らないままだったら?
そんなこと考えるのは良くないということはわかっているけど、どうしても考えてしまう。
その不安が頭にあることで、Podcastの原稿も書けないし、英語の勉強もできなくなってしまった。だって、もう将来にわたってずっと満足に喋れないのなら、喋るための用意をしたって仕方ないじゃないか。

いや……、
ここは強い人にならなきゃいけない、ということもわかってる。理解はしているのだ。
時間はあるのだから、「絶対に喉は良くなる、だからその時に備えてコツコツ勉強だ!!」と、Podcastの準備をしたり、英単語を覚えたり英語の本を読んだりと、前向きに過ごすことが良い過ごし方だということはわかる。
大人ならそうするべきだし、強い人は実際にそうするだろう。「絶対に治る」という信念に基づき、心折らず明るく前向きに行動する人こそが本当に難しい病気が治る人なのだと思う。

私もそういう強い人になりたい。
しかしその、頭ではわかっているけど立ち上がれない、というところで私は逡巡している。
原稿も勉強も、どうしてもパワーを使う。やっぱり「先の希望」がないと、そのパワーが出ないのだ……。

先の希望、それは他の誰でもない、私自身が自分で作らなければいけないのだが。
しかしまだ、どうしても打ちのめされ感から脱せられない。
いま母は皮膚癌の2回目の手術を待っている状態で、母もすごく精神的に落ち込んでいる。その落ち込む母の姿を毎日見ている私も、落ち込んでいる。なにしろ母の体とメンタルが心配だ。
もし4年前のような、人格が変わる母のうつ病がいま再発してしまったら、我が家はどうなるのか? 我が親子はどうなるのか? 想像するとあまりにも恐ろしすぎてこの世から消えたくなる。
勉強のエネルギーどころか、まず布団から出て立ち上がるエネルギーすら、親子ともに足りていない状況だ。母も私もうつ病に片足、いやほぼ両足を突っ込んでいる。


でも、他に頼れる人はいないからなあ。
私は兄弟もいないわけだし、母の兄弟は高齢で動けないし、父は施設に入っていてむしろ助けを必要とする立場である。
時間はあるから英語の勉強くらいしたい。と思っても、この状況の下で英語の勉強が、できない……。
どうしても、ここでコツコツ勉強を続けられる強い人に、私はなれない。
悔しい。時間も道具もありやろうとするだけでできるものなのに、まったく机に向かえない。情けない。

いったいあとどれくらいで私の喉は治るのだろうか? 今年のうち……いや、私が生きているうちに、治るのだろうか……。

困っていることをまとめて考えると気が遠くなるので、いったんは、母の次の手術が無事に終わり、退院して、母が元気になることを目先の目標にしてみたい。
それでひとつ我が家の大きな悩みがクリアされれば、私も勉強を再開するくらいの少しの強さは取り戻せるのかも。そういうきっかけで、ストレスが減り免疫力が上がって、私の不調も治って行ったりするのかもしれない。

以上……、特になにか目的があって今回の記事を書いたわけではない。ただ、辛さを吐き出したかったのだ。
読んだ人も辛くなったらすみません。


なお、記事中のAmazonリンクはアフィリエイトを使用しています。私のプロフィール欄(こちら)と同じく、リンクを経由して日用品や嗜好品など買い物していただけたら助かります……。

それから、前回のnote記事に対して、何名かの方からサポートをいただきました。どこの馬の骨かもわからない、私のような根暗な人間に手を差し伸べてくれる人がいることに、驚くとともにひたすら恐縮しています。ありがとうございました。心から御礼申し上げます。


このまままともに喋れないまま生きていくとして、自分はどんな仕事に就けるのだろうか?とあらためて考えてみたら、世の中の仕事って、ほとんどが喋れないとできないということに気付いた。
あんまり喋れない人が就ける仕事というのは、どういうものがあるのだろうか。この状態の自分でもできる仕事はあるのかな……。

でも、まだ負けずに頑張りたい。



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